WAKO先生の作品の泥沼な女たち~緋色の殺意~。
どうしてこんなことになってしまったのか?
これは不倫をした罰?
愛した人には妻子がいた・・・
そして自分はあそびの女だった・・?
男への愛が憎しみに変わった時そこにある悲しい結末とは――?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【泥沼な女たち 緋色の殺意】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
泥沼な女たち~緋色の殺意~のあらすじは?
アパートが火災し野次馬の人だかりの中
子供がまだ中にいると泣き叫ぶ女性・・・。
1993年12月14日早朝、東京都H市のアパートの
4階のある一室が家事になりました。
犠牲になったのは幼い子供2人で両親は仕事に行く夫を
妻が車で送っていたため無事でした。
後の調査で火事はガソリンを撒いての放火と判明し
警視庁は方か殺人事件として捜査をしていました。
翌年の2月6日、父親に付き添われ犯人が出頭・・・。
都内大手ソフトウェア会社に務める荒井清美
焼死した子供の父親・兼田透の愛人でした。
泥沼な女たち~緋色の殺意~
場面は代わり1991年10月――。
激しく愛し合う透と清美・・・
2人は愛称でお互いを呼びながら
愛を確かめあっていました。
清美は今までこんなに人を
好きになったことがありませんでした。
学生の頃も恋に走る友人たちとは違い勤勉より
夢中になれる人と出会うことはありませんでした。
それどころか告白されても煩わしいと思うだけ・・・。
けれど透と出会って初めて愛されることの
充実感と喜びを知ったのです。
そんな清美が放火殺人という犯罪を犯すまで
いったい何があったのか・・・
サイト内より【泥沼な女たち 緋色の殺意】と検索。
泥沼な女たち~緋色の殺意~のネタバレとその後の展開は?
透は清美の直属の上司で透は既婚でしたが
ハンサムで女子社員の憧れの的。
そんな彼から指導を受けることは
女としての優越感をくすぐるものでした。
2人は徐々に愛称で呼び合うような仲になり
そしてついに男女の関係に・・・。
ベッドで大きなタメ息をつく透は
キャッシーが女房だったらなと
呟きながら煙草をふかします。
「早まったよなぁ~あと2年我慢していれば・・・」
だから女房が交通事故で死んでくれないかと思うと
そんなことを言いながら清美にキスをする透。
この日から清美は透との結婚を意識するようになります。
それから2ヶ月後のクリスマスイブの日
清美は透の奥さんが既に妊娠していることを知ります。
清美の気持ちを考えることもなく嬉しそうに
次に生まれてくる子供のことを話す透。
自分とのセックスでは避妊をするのに・・・
奥さんとは・・・。
清美はそう考えると悔しくて哀しくて・・・
この日以来ときどき避妊を拒否するように・・・。
1992年4月――。
清美が妊娠し透は愛するキャッシーとの子だから
当然嬉しいと言いつつも今は時期が悪いからと
中絶するよう清美に頼みます。
この妊娠を期に結婚のことをちゃんと
考えてくれるのではないかと期待を抱いていた清美。
奥さんの子供よりも自分の子供の方が
より愛されて芽生えた命なのに・・・
と透の腕の中で清美は涙を流しました。
泥沼な女たち~緋色の殺意~
そして数日後、水子供養のために旅行に出た2人
透は奥さんとの離婚を考えると言ってくれたのです。
翌月、透から会社のソフトボール大会の観戦に誘われます。
清美は実家に帰るところだったのですが
会場が実家から近かったため途中立ち寄ることに。
ですがそこには透の奥さんの姿もあったのです。
一通り挨拶を済ませたものの
奥さんの大きなお腹を見てショックを受け
早々とその場を立ち去ります。
子供を堕ろしたばかりの自分に
妊娠中の奥さんをみせるなんてと
悲しみでいっぱいになる清美・・・。
次の日わざとではないと謝罪した透の言葉を
信じることなどできず離婚を迫ります。
すぐには返答できないと答える透
そしてその日から足が遠退きます。
2人の関係はこれで終わってしまうかもしれない・・・
そんな不安をかき消すよう清美は仕事に専念しました。
そして7月のある日・・・。
出産のため奥さんが実家に帰ったと
透が清美の部屋を訪ねてきました。
出産後きちんと話すことにしたけど
離婚が成立まであまり来られなくなるかもしれないので
奥さんが戻ってくるまで一緒にいたいというのです。
清美は喜び2人は一晩中愛し合い未来を語る・・・
清美の胸は結婚という至福の夢に溢れていました。
必ず離婚すると言ってくれた透でしたが
その後は言い訳をして先延ばしにしてばかり・・・
進展はありません。
そんな中1993年の3月、清美が再び妊娠したのです。
サイト内より【泥沼な女たち 緋色の殺意】と検索。
泥沼な女たち~緋色の殺意~の気になる結末は?
離婚宣告はしたものの難航していると
聞かされていたため悩みに悩み2人目も中絶を選び
透との結婚も諦めようと思い始めていました。
二度の中絶後、重い頭痛と貧血に
悩まされるようになった清美は
そんなとき透の奥さんから電話が来たのです。
どういう用件かは分かりますよねと
そう奥さんから言われ
清美は離婚が成立したのだと思いました。
ですが想像とはまるで正反対・・・。
透は離婚宣告していなくそれどころか
何も話していないというのです。
奥さんには諦めるように言われ泣き崩れる清美・・・。
次の日、透がアパートを訪ねてきましたが
やはり家族を捨てることはできない
わかってほしいと話す透。
ずっと信じて待っていたのに
子供も仕方がなく堕ろしたのに今さら・・・
と涙ながらに訴える清美・・・。
透は清美を強く抱きしめこう言うのです。
「だめだ!やっぱり別れるなんて出来ない!
決めたよ、キャッシーやっぱり離婚する」
もう裏切らないという透でしたが帰ってすぐに
やはり離婚できないとの電話。
その後も清美に会えば奥さんとの
離婚を約束し家に帰れば約束を覆す・・・。
そんな堂々巡りが繰り返され清美は憔悴していきました。
そしてついに奥さんから
もういい加減にしてほしいと電話が・・・。
清美は透が自分のことを愛していて
今も繋ぎ止めようとしていること別れる気はない
純粋に愛し合っているのだと訴えました。
「じゃあどうして中絶したの?」
奥さんから発せられた思いもよらぬ言葉・・・。
生きた子供を平気でお腹から掻き出すなんて
残酷なことをするなんて理解できない
一人で育てることもできたはずなのに
子供に愛情がなかったってことかしらと・・・。
許せない・・・中絶をしたくてしたわけではないのに
子供のことまで言われ奥さんへの怒りが込み上げます。
泥沼な女たち~緋色の殺意~
電話の応酬だけでは埒があかず
清美は訴訟を起こそうと準備を始めました。
そして家庭調停に踏み切りましたが
透は1度もその場に現れることはなく
電話で対応した弁護士に結婚の約束をした覚えはない
中絶は彼女が勝手にやったことだといい放ったのです。
妻子持ちの男の言葉を信じたあんたがばか・・・
主人はあなたのことなんて愛していないのよ・・・
清美はそう言われているように感じました。
そしてそれが怒りに変わってしまったのです。
「どうしてあの女の子供たちがのうのうと生きてて
私の子供だけが死ななければいけないの?
そんなの変よ!絶対に間違ってるわ!!」
そして迎えた1993年12月14日――。
車で出発した透と奥さんを凄い形相で見送る清美・・・。
あんたたちも子供を失ってみればいいのよ
そして私の苦しみを思いしるがいいわ!
部屋にガソリンを撒き火をつけた清美。
爆風と共に吹き飛ばされ気が付くと
部屋は火の海となっていました。
今となって思うとなぜあんなことができたのかと
清美は不思議に思います。
自分の体のどこにあの禍々しい
底知れない力が潜んでいたのか・・・。
そしてその力こそが殺意だったのかもしれないと・・・。
放火殺人の犯人てして清美は
無期懲役の実刑に処されました。
哀れな女清見・・・
これが不倫の代償なのでしょうか・・・。
サイト内より【泥沼な女たち 緋色の殺意】と検索。
泥沼な女たち~緋色の殺意~の感想は?
この作品は実際の事件を元に構成しているということですが
それを考えながら読むとさらに悲しくなってしまいます。
可哀想なのは犠牲になってしまった子供たち・・・
何も知らなく幸せに暮らしていたはずなのに・・・。
私の個人的な想いとしては全てが壊れ一人の女性を
犯罪者にしてしまったのはこの透という男。
本当に最低のクズ男です。
実際の事件の透のモデルになった人は
こんな人ではないのかもしれませんが
この作品の中では本当にダメな男。
読んでいてイライラします!
そしてこんな男に夢中になってしまった
清美はとても可哀想・・・。
泥沼な女たち~緋色の殺意~
どうして途中で引き返せなかったのか
関係を終わらせることはできなかったのだろうか・・・。
放火殺人という重い罪を犯していますが
清美には同じ女として同情してしまいます。
透を被害者家族と言っていいのでしょうか?
彼に一番罪があると思います。
法律や裁判では裁けないことが悔しいですね・・・。
サイト内より【泥沼な女たち 緋色の殺意】と検索。