福田素子先生の作品の心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~。
日向ハート・クリニックの院長は心を癒す名医。
そんな院長の元にうつ病やパニック発作や
摂食障害の女性が次々とやってきます。
病気に苦しむ女性たちは救われるのでしょうか――・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~のあらすじは?
心は見えないものだから気がつくことがないけれど
見えなくてもちゃんとあって傷がついたらちゃんと痛く
栄養不足で元気がなくなる・・・。
見えないけれど心の声に気が付いて――・・・。
日向ハート・クリニックという心療内科の日向先生は
ある日、道端でうずくまっている女性を見つけました。
彼女の名は野中佳江、35歳
2児の母で専業主婦です。
体力だけは自慢だったようですが最近不調続き。
少し休んだ方がいいと自分のクリニックに連れて行き
お茶をいただくのですが佳江は夫も単身赴任で頑張っているから
ここで頑張らないと申し訳ないしっかりしないとと思います。
今から3ヵ月前――。
中学受験を考えている彩は模試の結果がA判定で
約束のショートブーツを買ってと言い
弟の文也もサッカークラブで一軍に上がったら
ゲームを買ってもらう約束になっていました。
そんな中、佳江はPTAの役員にもなっていて
他の人がしない仕事も引き受けたりと
いろいろと頑張っている感じでした。
そんなとき夫の転勤が決まりました。
新規事務所を作ることになり転勤することになったのですが
1人でいこうと思っていると告げられます。
理由としては彩の中学受験や文也のサッカークラブで
一群が目の前ということ。
更には佳江たち両方の両親が年配ということもあり
佳江がこっちにいてくれる方が安心だと・・・。
心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~
こうして夫が単身赴任になり予想以上に忙しくて
夫の帰宅は遅く毎日の連絡はメールで
電話は休みの日だけで月に一度も戻れません。
しかもメールの送信時間は深夜1時過ぎで
毎日夜中に帰宅する夫にメールを送ります。
そんな中、ママ友に彩の中学受験の話をされ
学費の心配もあるけど生徒同士の付き合いとか
親同士の付き合いとか生活レベルが違うと
うまくいかないなどと心配させられる話を・・・。
更にはPTAの役員の方でも気軽に仕事を
代わってあげる人がいるから
新しい役員さんのわがままが増えたと
遠回しに佳江のことを言われるのです。
そして佳江の母親から電話がかかってきて
父親の様子がおかしいと言われ病院に行くと
軽い認知症が出ていることがわかります。
夫に電話した方がいいかと携帯を握りますが
まだ軽度だと言われたし心配事を増やしたくないと
家のことは任されたんだからと電話をしませんでした。
自分が頑張らないとと何もかも1人で頑張った佳江。
すると夜中2時になっても眠れない日が訪れ
更にはご飯も食べられなくなったのです。
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心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~のネタバレとその後の展開は?
子どもたちが顔色が悪いと心配するため
夜更かししたためだと言う佳江。
しかし今度は夜中に汗びっしょりで
胸がドキドキして目が覚めたのです。
身体に鉛が詰まっているみたいでだるく
眠れないままで食欲も落ちた佳江。
どうしちゃったんだろうと思いながらも毎日
家のことなどいろいろと頑張ります。
しかもママ友との集まりでは専業主婦が許される環境が
羨ましいと言われたりして自分は恵まれているのだから
疲れたなんてバチが当たると更に頑張ろうと・・・。
子どもたちを笑顔で見送る佳江でしたが
子どもたちが出かけると身体がいうことを聞かず
ソファーでくつろぎます。
買い物の際には更年期の話を聞いたりして
早い更年期なのかもと思ったり・・・。
そんなときまた母親からの電話があり父親のことで不安な
母親からの電話はどんどん回数が増えていき
着信をみるだけで憂鬱になっていきます。
そして眠れない日は続いたまま――・・・。
ハート・クリニックで休んでいた佳江は
心療内科とはどういうときにかかるのかと聞きました。
そして心療内科は心が元気になる手助けをするところで
心の方だって痛かったり疲れたり困ったなぁと思いながら
自分だけではなかなか元気になれないときに
かかるところだと教えてもらったのです。
ですがそれでも佳江は病院にも行かずに
ただ毎日頑張っていました。
身体がだるくて動けずソファーに横になっていたため
子どもたちも心配して病院に行こうと声をかけます。
しかし子どもが心配し声をかけてくれることも
頭が痛い佳江にはうるさく感じ怒鳴ってしまったのです。
そのためこんな自分は最低だと嫌だと思う佳江。
心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~
頑張るって約束したのに消えてなくなりたいと
そう思うようにもなりました。
そして体調が悪い佳江のために娘の彩は洗濯もできるから
寝ててもいいとお手伝いをしてくれようとしてくれましたが
彩は勉強があるからと洗濯は明日やるから大丈夫と
断ってしまったのでした。
そんな母親の様子を見て心配になった子どもたち・・・。
だるくて何もしたくなく横になっていると
ガチャッと音がして誰かがやってきました。
そう、それは佳江の夫でした。
忙しいはずなのになぜいるのかと思う佳江に
佳江の母親から連絡が取れないということ
更には彩からも佳江が死んでしまうのではないかと
心配し連絡をしてくれたのです。
仕事は大事だけど家族が大変だって聞いて
放っておけるわけないと言う夫に謝る佳江。
ですが謝らなくていい具合が悪いって
どうして言わなかったと言われ
こんなになるまで我慢するなんてと・・・。
そして子どもたちにも病院に行こうと言われ
その日、佳江は信じられないほどの涙を流しました。
後日、佳江が日向ハート・クリニックで
診断された病名はうつ病。
いくつもの要因がストレスとなり睡眠不足も加わって
バランスが悪くなってしまったようです。
それからの佳江はどんどん元気になりましたが
今までと違うのは子どもたちにもお手伝いをしてもらってます。
ただまだ完全に治ったわけではないのでもう大丈夫だろうと
頑張ってしまった翌週の朝はダメに・・・。
それでも佳江は今までのように一人でため込み過ぎず
そして日向ハート・クリニックで診察をしてもらいながら
うつ病を治していくのです。
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心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~の感想は?
うつ病は真面目で責任感が強い人が
よくなると言われている病気です。
大きな生活の変化やストレスがきっかけで発症しやすく
発症が出始めた初期はちょっとのことで見逃しやすく
このくらいはと我慢してしまいがちです。
そしてうつ病は周りから理解してもらいづらい
病気でもあるのです。
本作の佳江の場合はまさに責任感の強さが
うつ病を引き起こしてしまった感じです。
しかも夫が単身赴任してしまいすべてのことを
1人で頑張ろうとしたことが原因・・・。
でも家族の理解や良い病院を見つけられたことで
佳江は完全にとまではいかないものの
うつ病が良くなっていったようです。
心を病んだ女たち~ひだまりの処方箋~
うちの会社でもうつ病の人やうつ病が原因で
仕事を辞めた人もいましたが診断書を提出しても
理解してくれない上司もいました。
うつ病はただ怠けているだけだと思わずに
苦しんでいるということを本作を通して
知ってもらえたらいいなと思いました。
また本作にはうつ病だけじゃなくパニック発作や
摂食障害など身近になっている人が多い病気について
取り上げられている感じです。
もしかしたらちょっと体調がおかしいと思ったら
自分もそうだったということもあるかもしれません。
本作にはうつ病などにみられやすい症状などの
チェックシートも描かれていますので
自分や周りの人のチェックをすることもできます。
またなんといっても日向ハート・クリニックの院長が
読んでいると心が癒されます。
日向ハート・クリニックの院長に癒されてみてはいかがですか?
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