山口幸三郎先生・原作、すがはら竜先生・漫画の作品
探偵・日暮旅人の探し物。
視覚探偵 日暮旅人としてドラマ化。
人には見えないモノが見えるという日暮旅人。
旅人は視覚以外の聴覚に嗅覚、味覚や皮膚感覚の
五感のうち4つが欠落しています。
それは小さいときに起きた事件が関係していて――。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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探偵・日暮旅人の探し物のあらすじは?
探し物探偵をしている日暮旅人。
旅人は視覚以外の聴覚に嗅覚、味覚や皮膚感覚の
五感のうち4つが欠落しています。
しかし欠落した4つの感覚を補うために
目が異様に発達してしまったようで
旅人には人には見えないモノが視えるのです。
そんな旅人の娘である百代灯衣が通う
のぞみ保育園の保育士・山川陽子。
彼女には忘れたくない人がいました。
なのに今では顔も声も思い出せません。
そして彼女が大事にしているもの
それはその子から借りたままになっている人形。
その子が保育園に持ってきて
交換してとお願いした陽子でしたが
ダメだと言われて1日だけ貸してもらおうと
黙って借りてしまったのです。
盗む気なんてなかったのですが・・・
その子はお家の都合で引っ越してしまい
突然の別れにより返すこともできず
そのまま今も持っているのでした。
もう返すことも謝ることもできず
誰にも話していない陽子だけの大事件。
この人形は忘れてはいけないし
手放してはいけないのです。
そんな人形をカバンに付けていたのですが
ある日、なくしてしまったのでした。
家を出るときはあったのにどこで落としたのかと
園児を迎えながら考える陽子。
するとそこに旅人が灯衣を連れて
保育園にやってきました。
探偵・日暮旅人の探し物
陽子の顔を見て困っていると気づいた旅人は
今思っていることを当ててみようかと
陽子が思っていることを当てたのです。
そしてその依頼を引き受けると
陽子の大切なものを探してくれることになり・・・。
保育園から出て歩き始める旅人。
陽子の身長や体重に歩幅や性格、思考パターンや
声に香りなど心もとないデータから目を使って
陽子の行動を見ていたかのように辿る旅人。
そしてついに見つけたのです。
雨の中ずっと探していたため陽子は
こんな価値のない人形のためにと
風邪をひいたらどうするんだと怒りますが
旅人は陽子にこう言うのです。
「物の価値を決めるのは僕じゃない持ち主です。
あなたの思い出が価値となるんですから」
その言葉に陽子は他人からどう思われたって構わない
価値がないだなんて昔の自分を否定したくないと
戻ってきたことを喜ぶのでした。
家では灯衣が水に濡れたりしたら匂いとか特徴とか
視えにくくなるのにどうしてあの人形が
陽子先生のものだと分かったのかと聞いていました。
それは旅人が小さい頃に同じものを
持っていたからだと答えます。
そう、陽子が持っていた人形は
旅人が持っていたものだったのです。
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探偵・日暮旅人の探し物のネタバレとその後の展開は?
今では顔も声もそして名前も思い出せない
陽子の大切な初恋――・・・。
ある日、のぞみ保育園の園長先生に頼まれ
旅人の探偵事務所に依頼に行く陽子。
依頼の内容は旧保育園の敷地に埋められた
タイムカプセルを見つけて欲しいとのこと。
十数年前に埋められたものでそれには
陽子が埋めたものもあるかもしれないと・・・。
旅人のパートナーであるユキジは目を酷使すると
いつ反動があるかもしれないと反対しますが
旅人はどうしてもこの依頼を受けたいと・・・。
それには訳があったのです。
探偵・日暮旅人の探し物
18年前はのぞみ保育園は別の場所で
おひさま保育園として開かれていました。
タイムカプセルを埋めたのは年長組の一学級のみで
陽子先生のその一人だと言います。
卒園者の方から連絡がありタイムカプセルを
掘り起こせないかと尋ねられたものの
埋めた場所はわからないと・・・。
もちろん依頼料として成功報酬や調査費用など
費用についてユキジが話をしようとしますが
旅人は交通費だけでいいと言います。
些細な情報からでも探し物の在処を
推定することができるからとおひさま保育園の
過去の記録である園児の名簿や当時の写真などを
見せてほしいと頼みました。
しかも集中したいからと一人にしてほしいと・・・。
依頼されたタイムカプセルを
見つけることができましたが
18年前の名簿で入れた人に連絡しようと
名簿を開いてみると・・・。
陽子が知りたいあの子のところだけ
名簿は切り取られ一緒に撮った写真も
破られていたのでした・・・。
同じ頃、旅人が名簿などから
切ったと思われる自分の名前が書かれていた
ものなどを燃やしていて――・・・。
旅人はなぜ自分の名前がわかるものや
写真を処分してしまったのか・・・。
そしてなぜ陽子に自分があの人形の持ち主で
陽子のことを知っていることを隠すのか――。
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探偵・日暮旅人の探し物の感想は?
おひさま保育園がなくなったのは
園児が誘拐されたと噂されていて
入園希望者が減少して
廃園に追い込まれたから・・・。
そのときは噂でしかなかったのですが
その誘拐は本当にあったのです。
旅人は小さい頃かくれんぼが苦手で
寂しいからと鬼の近くに潜んで
一番に見つけられても構わないと
そう思っていました。
特に陽子が鬼のときは特にそうで
一番に見つけて欲しかった・・・。
その後は陽子と2人で一緒に皆を探し
陽子にいつもくっついて甘えて
宝物のような日々を過ごした旅人。
しかしそんな宝物の日々もあの日に
突然崩壊してしまったのです。
探偵・日暮旅人の探し物
旅人は何者かに誘拐され繰り返される拷問。
甘い良い匂いがしもうこのまま耳が
聞こえなくなればいい
そして臭いも味もなくなってしまえばいい
寒さも痛みも感じなくなればこの世界でも
生きられると思ったとき・・・。
旅人は目以外の感覚を失ってしまった・・・。
しかもそれはある者たちによって
幸せだった日々は失われたのです。
両親も失った旅人はその者たちの顔だけは
絶対に忘れるものかと・・・。
その後、陽子の大学時代のサークル仲間の
七尾満里奈が失踪したことから
旅人の探し物へと繋がっていく感じです。
ただのお人好しの探偵なのかと思ったら
その背景にはいろいろな物があり
なぜ旅人は誘拐されてしまったのか
そして両親は殺されたのか・・・
気になって読み進めたくなる作品です。
そして本作の漫画はとても絵がキレイで
小説が苦手な方でも楽しめる感じです。
ぜひ一度、読んでみてはいかがですか?
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