六花チヨ先生の作品のIS〜男でも女でもない性〜。
ISとはインターセクシャルという男でも女でもない性のこと。
戸籍は女の子でも心は男の子と女の子のどちらも持っていたり
周期的に男の子と女の子の感情が入れ替わってしまったり
決められた2つの性のどちらかに固定することが難しい性別です。
女の子として育てられたヒロミは戸籍は空欄のまま生きてきましたが
ある時目の前に現れた青年と恋に落ちます。
けれど自分たちISは社会的な差別を受けやすいために
隠された性別なのだと思い悲しみに襲われてしまうのです。
けれどそんなISの人が隠されていることに
疑問を持った一人の高校生・春が立ち上がり――。
ISという性別を持った人たちの苦悩や幸せを描いた物語。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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IS〜男でも女でもない性〜のあらすじは?
初めての出産を迎えた春の母親は春が生まれた次の日に
春が2000人に一人の割合で生まれるISだと医師に告げられます。
そしてその場で子供の性別を男か女の
どちらかに決めなければならなくなりました。
男女で分かれている社会で生きるには
子供の性別を早めに決めてISの存在を隠してしまうほうが
社会的に子供が偏見の目で見られなくなると医師は言います。
しかし春が懸命に生きようと母乳を吸う姿を見て母親は
春の存在をありのままのISとして育てることに決めたのです。
生まれた時に性別を指定されずにIS(インターセクシャル)のままで
育てられることになった春は生後10ヶ月のときに
腸の奥に隠れていた精巣が腸に絡み付いてしまい
精巣の切除と性別の決定をしなければならなくなりました。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~
戸籍上の性別は女の子として生きることになった春ですが
成長するにつれて男の子のように育っていく春。
そんな春の存在に不安や悩みを抱えるも同時に春が自分を
幸せにしてくれる大切な存在だということに気がついた母親は
前を向いて歩き出し春の後に3人の子供を生みました。
そして春がISのことで苛められても
兄弟で守っていけるようにという願いをこめて春の体には
たくさんの不思議があることを子供たちに言い聞かせます。
あるとき父親の転勤がきっかけで春は新しい幼稚園に
通いだすことになるのですがそこでISのことを幼稚園に伝えましたが
春を受け持つ新米の先生は春の存在を隠そうとしてしまい――。
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IS〜男でも女でもない性〜のネタバレとその後の展開は?
集団での生活で苛めの対象になってしまうことが
かわいそうだという先生に言葉をなくしてしまう母親ですが
春の強くて優しい一面のおかげで理解をしてもらえるようになります。
しかし今度は春自身に問題が起きてしまうのです。
自分が小学校までに男の子になれるのか疑問に思ってしまい
自分が男の子になれないことを知ってしまうのです。
そして自分と同じISの存在を探し始めますが
見つけることが出来ません。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~
自分の体がほかの子と違うことが不安になってしまう春ですが
友達のレオンが小学校で使うランドセルの色を
トラ柄にしたことがきっかけで春が男でも女でも関係なく
好きな色のランドセルを買ってもいいのだと伝えてくれるのです。
みんなに支えられて成長する春ですが
小学五年生を迎えた春に再び問題が起きてしまいます。
初潮による女性化が進んでしまい
性ホルモン不足の貧血を起こしてしまうのです。
これをきっかけに大好きだったサッカーや
激しい運動が出来なくなってしまい
仲のいい友達から避けられてしまいます。
そんな春に母親は――。
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IS〜男でも女でもない性〜の感想は?
ISというものがどんなものなのかをこの作品が教えてくれました。
もっとこの性別を知ってみたいと思い自分でも調べてみましたが
膨大な情報量を必要とするため
すべてを理解することは残念ながら出来ませんでした。
しかし思うのです。
この作品を通していろいろな人がISについて少しでも知って
少しでも理解が出来ればとてもすばらしいことなのではないでしょうか。
作中には春以外のISの人たちがたくさん出てきます。
IS(アイエス) ~男でも女でもない性~
すべての人が前向きな生き方をしているわけではありませんが
それでも不安や幸せを抱えて生きています。
その中でも春の存在はたくさんの人たちに支えられ
強く生きている姿は本当にかっこいいです。
前向きで頑張り屋の春を応援してください!!
そして少しでもこの作品を通してISの存在を広めてください。
わたしは出来る限り理解してみたいと思います。
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