楳図かずお先生の作品の漂流教室。
小学6年生の翔がいつものように学校に登校すると
大地震とともに学校ごと
それまで見たことのない世界にスリップしていた。
周りは荒野であり人っ子一人いない。
パニックを起こす生徒と教師の中で起こったのは
食料の奪い合い、そして殺し合いだった。
果たして彼らがスリップしたのはどこの世界なのか・・・
そして彼らの運命は――。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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漂流教室のあらすじは?
小学6年生の翔は大人になりたくありませんでした。
いつかならなければいけないことは分かっているけれど
子どもの方が楽しいに決まっている。
反抗期真っただ中の彼は今日も学校に行く前に
お母さんと喧嘩をしてしまいました。
だけど今回は仲直りしようと思っていたのです。
しかしいつものように始まるはずの1日は
想像もつかない1日の始まりとなっていったのでした。
始業と時を同じく耳に届いたのは轟音・・・
そして立っていられないほどの強い揺れに見舞われます。
揺れが落ち着いてから辺りを見渡すと
そこには見たこともない荒野が広がっていました。
漂流教室
学校中の生徒がパニックとなり
家族の安否を求めて学校を飛び出そうとします。
それを抑える教師は暴徒化する生徒を落ち着かせるために
ガラス片で生徒の体を傷つけ恐怖で支配しようとしていました。
平和だった学校生活・・・
そしていつもの繰り返しになるはずだった1日は
突如終わりを告げるのです。
どこともわからない混とんとした世界は
暴力と恐怖で支配される血みどろの世界と化したのでした。
果たしてこの世界はどこなのか・・・
そして翔たちには何が起こっているのか。
彼らは元の世界に帰ることはできるのか。
行きつく暇がない衝撃のホラー漫画が今再びここに君臨する!
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漂流教室のネタバレとその後の展開は?
何処とも分からない世界で真に恐ろしいのは
外からの脅威ではなく内からの脅威でした。
優しかった給食の関谷おじさんは豹変し給食を独占するために
生徒たちを平気で傷つけ命を奪う殺人鬼と化しました。
食料を確保するために生徒を襲い始めた関谷に対抗するため
生徒たちは力を合わせて関谷を拘束することに成功します。
しかしその間に多くの血が流され少なからず命が奪われていきました。
学校の周りを探索していた翔たちは
ある石碑が埋まっていることに気が付きます。
その石碑には翔たちの氏名が刻まれ
その魂が安らかに眠ることが祈られたものでした。
それを見た翔たちは自分たちがはるか未来の
世界に来てしまったことに気が付きます。
そう、その荒廃した世界は自分たちが住む町の未来の姿だったのです。
絶望しかない環境に適応することができなくなったのは
大人の方が先でした。
未来に絶望し自殺を図る教師。
信頼していた担任の先生は生きていても仕方がないと
同僚を殺し生徒たちの命も次々に狙い始めたのです。
そしてその魔の手は翔の命をも狙い始める――・・・。
漂流教室
残された自動車で街を探索することになった翔たちは
担任の運転で周りの様子を見に行きます。
自分たちが住んでいた家は跡形もなく
見渡す限りの荒野が続くばかり。
すると突然担任が豹変し同行した生徒を
自動車で轢き殺しにかかり
その魔の手は翔の首にまで迫っていました。
一方その頃、翔の母親は奇妙な夢を見ていました。
それは翔が助けを求める夢であり
その夢で見たホテルに翔の母親はナイフを残します。
あわや担任に殺されかけていた翔は母親が残してくれた
ナイフを偶然手にしなんとか命を守ることができたのです。
命からがら小学校に戻った翔は
学校が下級生に占拠されている現状を見ます。
大人が誰もいなくなった世界では
自分たち6年生が先導しなければなりません。
そう思った翔は子どもだけの世界を作ることを決め
自分がその代表になることを宣言したのです。
いったんは落ち着きかけたかのように見えた
生徒たちだったのですが・・・
その荒廃した土地に生物がいる可能性が浮上。
しかしその生物はまた新しい恐怖の序の口に過ぎなかったのです。
果たして彼らはどのような未来を見ることになるのか・・・
そして元の世界に戻ることはできるのか?
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漂流教室の感想は?
あの楳図かずお先生の代表作といえば漂流教室。
このような名作が語り継がれることの大切さを改めて感じました。
何十年と時を経て再読しているにも関わらず
ページをめくる手が止まらない
恐ろしいほど引き込まれる作品。
それが楳図かずおの持つ強大な魅力です。
初読の時に感じた信じられないくらいの不気味さ
それまで出会うことのなかった黒の使用感が
現在でも人々の心をつかんで離さない要因の一つなのでしょう。
漂流教室
見開き1ページにわたる絵だけで魅せる画力には脱帽します。
現在の漫画家には珍しいじわじわくるこの迫力を
一体どのように表現すればよいのか。
試行錯誤をこらしましたが
結局は筆舌に尽くすことができませんでした。
既視感を持ちながらも繰り返しぞっとすることができる名作には
これからいくつ出会うことができるのでしょうか。
百聞は一見に如かず。
死ぬまでに読んで損はない名作ですので
ぜひ手に取って自分の手でご覧ください。
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