丹羽庭先生の作品のトクサツガガガ。
社内では女子力高めで知られる26歳のOL、仲村叶。
しかし毎日定時と共に帰宅し飲み会も女子会も常に不参加で
社内では彼氏がいるともっぱら噂ですが
実は彼女は根っからの特撮オタクだったのだ・・・。
毎日世間の目とリア充たちとの戦い負けるな仲村!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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トクサツガガガのあらすじは?
26歳のOL、仲村叶は今日もいそいそと帰宅を急ぎます。
同僚から飲み会に誘われても常に断固拒否の姿勢を崩さず
この日も逃げるように会社を去ります。
彼氏がいるのだともっぱら噂になっている彼女ですが
実際は撮りためていた特撮番組の録画をみたいだけなのです。
そう、仲村叶は根っからの特撮オタク・・・通称特オタなのです。
幼い頃から女ながらに特撮が大好きだった叶
しかし母親は彼女のそういった面を非常に嫌っていました。
無事社会人となりお金を自由に使える立場となった現在では
昔母から抑圧されていたことの反動のように趣味をエンジョイしています。
とはいえ彼女の人生には苦労が非常に耐えません。
![トクサツガガガ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/D4100000301261.jpg)
トクサツガガガ
特撮グッズの溢れる家には友人どころか彼氏もあげられず
会社の同僚からはオタグッズ購入の節約のための弁当作りを
女子力高いと評価され妙な印象を植え付けられる始末。
特撮DVDを買いたいための節約のどこが女子力!?むしろ女死力だよ!
と思いながらも口に出せるはずもなく愛想笑いを浮かべる日々。
しかし特撮で培われた優しさと正義の心で彼女はくじけずに日々を送るのでした。
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トクサツガガガのネタバレとその後の展開は?
その後もリア充の巣窟のカラオケに連れていかれ大ピンチを迎えたり
ダミアン(子ども)とガチャガチャを巡って一波乱あったりしながらも
隠れ特撮オタクライフを満喫する仲村。
そんなある日、彼女に転機が訪れます。
電車内で出会った一人の女性。
全く素性すら知らない相手でしたが彼女の鞄に見えたのは
見間違えるはずもない戦隊シリーズのキーホルダー・・・。
仲間はほしいがオタバレはしたくない一心で完全擬態をしている仲村
私にわかる人だけがわかるオーラが出せれば!と途方に暮れます。
そうして彼女が思いついたのはごく普通のキーホルダーの中に
特撮もののキーホルダーを紛れ込ませるというもの。
これでゆるキャラで通ると確信し仲村は電車で出会った女性に
これ見よがしにキーホルダーをアピールします。
すると中村の予想通り女性はその存在に気付き
仲間だと心を通じ合わせることができます。
これが後まで深く付き合いを続けることとなる女性
吉田さんとの出会いでした。
![トクサツガガガ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/D4100000301261.jpg)
トクサツガガガ
最初は仲村の悪意ない言葉が吉田さんの心を深く抉ることとなり
なんともいえない空気だった二人ですが徐々に打ち解け始めます。
特撮オタクとして通じ合った二人は
その後も肩身の狭い立場としていい仲間となっていきます。
その後も過去のトラウマを思い出させる幼女との出会いや
ヤクザと見紛う店員のいるお菓子屋・・・任侠店での幼女向けアニメ好きの
松本との出会いなど仲村には様々な出会いがあります。
良い仲間にも恵まれ幸せの絶頂なのではないかという気分になる仲村でしたが
隠れオタクである彼女の波乱はまだまだ続いていくのです・・・。
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トクサツガガガの感想は?
隠れオタクだという人で特に同じ年代の
女性にはぜひ読んでいただきたい作品です。
私は本作の主人公の仲村とは偶然にも同い年
そして同じくオタク(私も特撮大好きです)なので
読みながら何度もわかる・・・!と天を仰ぎました。(笑)
最近ではテレビなどでも随分オタクを公言する人が増えましたよね。
芸人などはもちろん有名な俳優や女優、アイドルなど
一見するとオタクとは程遠いような人々がオタクを公言し始めたおかげで
一時期よりずいぶんと暗いイメージは払しょくされたように思えます。
とはいえやはり普段の生活の中でふと自分は
こちら側の人間ではないと感じる瞬間があるんです。
![トクサツガガガ](https://haishin.ebookjapan.jp/contents/thumb/m/D4100000301261.jpg)
トクサツガガガ
本作のリア充とのカラオケシーンなどまさにその典型でした。
そして本作は基本的には前向きで隠れながらも元気に特オタライフを
満喫する仲村の日常がコミカルに描かれているんですが
ふとした拍子にぐっと心に突き刺さる場面が何度もあります。
ですがそれがいいメリハリとなっていて飽きずにどんどん読めてしまいます。
特撮オタクだけでなくなにかしらのオタク趣味を持っている人であれば
どこかしらで「わかる!」となってしまうネタがてんこ盛りで
勢いもあり非常に笑えて時に考えさせられる作品です。
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