なかのゆみ先生の作品の飢餓の家。
自分の自慢ばかりしていた姉からの1本の電話により
姉の娘が引きこもり更には自殺をしようと・・・。
話を聞くと愛情が得られず更にはイジメに遭い
摂食障害や過食に情緒不安定にもなっていて――。
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飢餓の家のあらすじは?
急に相談があるからと家にやってくることになった姉。
佐紀子が姉に会うのは3年ぶり。
見栄っ張りで正直にいうとあまり好きではありませんでした。
というのも3年前に百香が生まれたときにやってきて
自分の娘の体重はもっとあったとか名門のKM中学に受験し合格したと。
更には合格のお祝いに家族でヨーロッパに旅行し
そのときのおみやげだと高いオルゴールだから
大事にしてなどと言ってきたのです。
それだけではありません。
百香が生まれたばかりでこれからお金がかかるというのに
佐紀子の部屋は安ものだらけでもっと高価な家具ぐらい買いなと
なんだかんだと姉は自分の自慢ばかりして
佐紀子の生活をバカにする・・・。
そして姉が佐紀子の家にやってきました。
病院に行ってきた帰りだという姉は痩せた感じで
話を聞くと乳ガンだと言うのです。
ガンの大きさは2cmくらいだから手術すれば大丈夫だけど
自分が留守の間、娘のりさの食事の用意をしてほしいと・・・。
佐紀子はりさはもう高校生だしそんなこと
1人でできるのではないかと伝えますが
引きこもっていて学校に行っていないと言います。
旦那さんはLAへ出張中だし1人にはしておけない
来てくれたらりさの状態がわかるからと
タクシーで1時間、電車なら2時間の姉の家へ・・・。
姉の家はとても大きい立派な家。
りさに大切な話があるからと部屋のドアを開けてみると――。
飢餓の家
ちょうど首吊りをした瞬間だったのです。
ですがりさの体重は105kgもあったおかげでロープも切れ
助かりましたが腕にはリストカットの傷も・・・。
りさはさっき自殺サイトで友達になった子に
ネットでしか打ち明けられないことをいっぱい話
一緒に心中してと言ったらフラれたと言うのです。
佐紀子はどうして自殺サイトなんてとパソコンじゃなく
自分に話してとりさに言いますがパソコンに触らないで
これは私の生命維持装置だと・・・。
更には血を抜くと頭がボーっとするから気持ちが良いと
注射器も持っていました。
他にもカミソリと包帯がありリストカットセットで
自分の宝物だと・・・。
佐紀子はりさに一人で苦しんでないで話してと
どうして死にたいのか何があったのか尋ねます。
するとりさは佐紀子の姉でりさの母親をマムシと言い
このマムシが悪いと言い出したのです。
実はりさは他の高校に行きたかったのでした。
理由はイジメにあっていてそこから逃げたかったのに
母親がそれを許さなかった。
更には勉強勉強と言われ家庭教師を付けられたり
バイオリンやピアノとかも自分の見栄でやらされ
りさは15年間も縛り付けられてきた・・・。
小学生の時はソフトボールやバレーボールのルールも知らなく
勉強ばかりで何も知らないとクラス中の笑い者にされたのです。
高そうな服を着せられみんなに無視され
母親のせいで友達ができなかった・・・。
母親にその話をしたくても家庭教師が来るとか塾の時間だと
話す時間も作ってくれなかったと泣いて言うのです。
今更自分に干渉しないでと顔も見たくないと言うのですが
佐紀子はそんなりさに母親の乳がんのことを伝えるのです。
ですがりさは一瞬驚くもののマムシなんか死んじゃえと
佐紀子たちを部屋から追い出すのでした――。
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飢餓の家のネタバレとその後の展開は?
実はりさはクラスの女子に大山くんが好きだと話したら
みんながいるところで話され60kg痩せたら
デートしてやってもいいと言われてしまったのです。
更にはブタに好かれても困る迷惑だとも・・・。
クラス中の笑いものにされて成績は落ちるし母親は怒る
父親はいなくてネットだけが友達だった・・・。
しかしそこでもりさは説教されたのです。
りさは生きたくないとビルから飛び降りるか
ガス中毒で死ぬかなど自殺の方法を考えます。
考えている中でもお腹が好き隠しておいたお菓子をバクバク・・・。
摂食障害に過食、情緒不安定にもなっており
こんな自分は生きてても仕方がないと・・・。
そんなとき姉の旦那から電話がかかってきました。
留守電に乳ガンのことを入れておいたので
驚いて電話をしてきたと。
来週になったら休みを取って帰るからそれまで
妻のことをよろしくと佐紀子に・・・。
飢餓の家
佐紀子は姉よりもりさの方が大変だと姉の旦那に
理沙が首つり自殺をしようとしたことそして
病院に連れて行った方がいいことを伝えました。
しかしあいつは本当に自殺する気なんてない
狂言自殺だと言い出すのです。
更には父親のことをポチと言ったりしていて
誰のおかげで生活できているかわかってないと
全然娘の心配をしていなかったのでした。
そのため佐紀子がりさを心療内科に連れて行くと
姉に伝えますが――。
そのため佐紀子がりさを心療内科に連れて行くと
姉に伝えますがりさが行くとは思えないと・・・。
りさは1ヶ月もの間外に出たことがなく
お風呂も入らず髪はボサボサ。
しかも2年も一緒に食事をしていなくりさは夜中に冷蔵庫から
勝手に食べ物をとって自分の部屋で食べているし
お菓子も全部部屋に持って行ってると言うのです。
素直でいい子でかわいかったりさ。
でも200万円もしたバイオリンを壊しその傷が今も
壁にあったり母親がガンで入院するというのに
何を考えているかわからない・・・。
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飢餓の家の気になる結末は?
姉の入院中はりさのご飯は佐紀子が作り
冷蔵庫に入れていました。
手術の方はというとうまくいき
夫も休みを取って帰ってきていました。
姉が心配するのはりさのこと。
りさはというと佐紀子が作った手料理のおかげで
すこし痩せたみたいでした。
ひきこもりはあいかわらずでなにもしたくなく
体中が痛いと言っているのです。
甘えている仮病だと言われたりもしますが
佐紀子は心療内科に看てもらうことにしたと・・・。
そしてついにりさは車で病院に行くことに。
今まで母親にフリルのついた服を着せられていましたが
もう大人だからと佐紀子が用意した洋服を着て。
病院ではいくつかの質問にあてはまる所にマルをつけ
診断されたのはうつ病でした。
うつ病は心のカゼとも言われていましたが
最近の治療では抗うつ薬で治る病気。
発見が早ければ早いほど治りやすく
根気強くあせらずに治療して薬を飲めば
治ると言われるのでした。
飢餓の家
1ヶ月後――。
姉が退院し家に帰りました。
そこには痩せて綺麗になったりさがいました。
もう母親のことをマムシなんて言わずに
おかあさんと呼んでいます。
薬のおかげもあり2年ぶりに霧が晴れたような感じで
音楽を聴くのもテレビを見てても楽しいと。
自傷行為もしなくなったし集中力も出てきたので
大検を目指してみようと言い出していました。
もっと早くに病院に行っていれば良かった
佐紀子のおかげだと言うりさ。
その後のりさや姉はというと――。
見栄っ張りだった姉は自分の病気や
娘の病気もあったせいか少し謙虚になったようです。
りさの方は笑顔が戻りときどき佐紀子の娘の
百香とピアノを教えてくれたりと遊んでくれます。
そして2学期からは高校に行くと言い出したのです。
運動にラム肉、魚介類に野菜と頑張ってダイエットし
見違えるように綺麗になっていたのでした。
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飢餓の家の感想は?
私の職場の人も3人ほどうつ病になって
会社を辞めてしまった方がいます。
その人たちは何もする気にならないと言っていましたが
体が痛いとか拒食症や過食もあったりするんですね。
うつ病だと知らない人は甘えているとか
本人は苦しんでいるのに仮病なんて言う人もいます。
飢餓の家
本作にも描かれていましたがうつ病は抗うつ薬で
治すことができるようですし早ければ早いほど
治りやすいそうなのでもしかしてと思う方は
病院に行ってみると良いかと思います。
りさのように霧が晴れたような気持ちになり
もう一度頑張ろうと思えるようになるかもしれません。
それにしても佐紀子のおかげでりさに笑顔が戻りましたし
母親ともうまく行くことができて良かったと思います。
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