青咲るそう先生の作品のサニー/32。
11歳の美しすぎる殺人鬼・サニー。
彼女を神格化していたネットの住人は
成長したサニーを拉致監禁した。
人違いとも知らず・・・。
誤って拉致された藤井赤理は
そこから抜け出すことができるのか――??
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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サニー/32のあらすじは?
わずか11歳の少女が同級生の女の子を
カッターナイフで切りつけて殺してしまうという
凄惨な事件が起こりました。
ネット社会の今、規制をかける間もなく
加害者の少女も被害者の少女も
実名も顔写真も晒されてしまっています。
そのとき加害者の少女の左右の手の指が
3と2を示しているかのように見えたことから
その恐るべき殺人鬼は
サニーの愛称で呼ばれることとなりました。
あどけない顔に愛らしい笑顔。
最も可愛い殺人鬼として
一部マニアの間で神格化されてきたサニー。
事件から年月が過ぎ去った今でも
サニーの熱狂的なファンは根強く残っています。
しかし、それもまたごく一部の人間に過ぎません。
凄惨な事件の後にやってくる
静かな日常の中に埋もれ行く記憶。
大多数の人間は事件のことを思い出すこともなく
毎日の生活を送っていました。
そんな人間の1人が数学教師の藤井赤理。
クラスに馴染めない生徒のことを思いながらも
具体的な打開策を思いつくこともできず
平凡な教師生活を送っていました。
あまりに平凡ゆえ自分の身に
何か事件が起こることなど予想もしておらず
むしろ少しだけ非日常的な出来事が起こることを
期待すらしていました。
そんな迂闊さがストーカー被害への対処を
遅らせていたのかもしれません。
無言電話に行動を監視しているかのような執拗なメール。
警察に相談こそしていたのですが
被害に遭わなければ
特に何かしてもらえるわけでもありません。
それでも引っ越すわけでもなく
不安を抱きながらではあるのですが
1人で迎えることになった24歳の誕生日。
1人でケーキを買い家路を急ぐ赤理。
そんなとき、またもやストーカーから届いた謎のメール。
それは彼女の居場所を特定し
会いに行くという内容のものでした。
恐怖を抱きながら家に帰ると
誰もいないはずの自宅が心なしかいつもより明るい。
そして自宅のドアの前には火のついた誕生日ケーキがあり
ケーキには1枚の写真が――・・・。
赤理が写真を手に取った次の瞬間――・・・
目の前が真っ暗になったのです!
何者かに拉致監禁された赤理。
この事件の鍵となるキーワードはサニー。
一体彼女は何に巻き込まれているのか・・・
そして元の生活に戻ることはできるのか??
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サニー/32のネタバレとその後の展開は?
会いたかったよサニー。
そう囁く2人組の男に拉致され凍れる雪国に監禁された赤理。
そして何故か用意された様々な衣装に着替えさせられては
その姿を写真に収められていく・・・。
ストーカーの男にやられたと思っていた赤理ですが
その犯人は彼女の誕生日の日に逮捕されていました。
どうして自分がこんな目にあうのか分からない彼女に
信じられない言葉が告げられます。
それは彼女があのサニー事件の加害者少女と
同姓同名でありどうやら人違いで
拉致監禁されることになってしまったということ。
彼女を拉致監禁した2人組の男は
サニーの熱狂的なファンの1人であり
同じようにサニーに心酔しているファンに
今の姿を見せるために彼女を拉致監禁し
イベントまで企画していると言います。
誤解であることを訴えても訴えは届かず
極寒の中、逃げ出そうとするも逃走は失敗。
そして連れて行かれたサニーファンのためのイベント。
殺人鬼を神格化する人間が集まるその場は
決してまともとは言い難い人間のムジナでした。
そんな場所で起こる恐ろしい事件。
そして何より恐ろしいことに
非日常的な環境下に置かれ続けたことで
赤理の中に眠っていた強い衝動が
理性の蓋の緩みによって目覚めようとしていました。
そしてそこからが本当の地獄の始まりだったのです。
もう前の生活に後戻りはできない!!
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サニー/32の感想は?
いくつもの実話が元ネタとなって構成されている本作。
子供の犯罪やネットの力の恐ろしさ
そして特殊な環境下での人の変化など
注目のキーワードが散りばめられています。
当たり前の日常が崩れる恐ろしさが
ひしひしと伝わってきます。
考えてもみてください。
自分が単に間違えられたということで
人生が狂うなんて恐ろしすぎます。
映画化もされておりこの凄惨なストーリーが
どのような映像で再現されるのかとても見ものです。
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