山田恵庸先生の作品のサタノファニ。
少女による凶悪犯罪が増加している
その手口は残虐で躊躇いがなくよって罪悪感も乏しい。
そんな凶悪犯罪を遂行する少女たちの1人・千歌。
彼女が収容された女性ばかりの刑務所で
新たな悲劇が繰り返されようとしていた!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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サタノファニのあらすじは?
千歌はごく普通の女の子でした。
強いて人と違うところをあげるとしたら
人よりよく食べるというところ。
容姿端麗で学園のミスにも選ばれる彼女は
裕福な両親の元に生まれ何不自由なく育っていました。
仲の良い兄がアメリカに留学してしまい
両親が多忙で家を空けがちな彼女は
今日も1人寂しく夜を過ごします。
あるとき先輩に美味しいものが食べられると誘われて
夜の街に繰り出しました。
するとそこに待っていたのはサラリーマン。
男性がいないと入れないお店だと言われて
連れていかれたのはクラブ。
未成年の彼女ですが慣れないお酒を飲まされ
音楽に合わせて踊り
いつもと違った雰囲気に酔っていました。
帰宅途中、友人の1人が体調を崩します。
一緒に飲んでいた男性が自宅で介抱すると提案し始め
乗り気ではなかったもののみんなでその家に行くことに。
するとそこに待っていたのは恐ろしい現実・・・
家に入るやいなや自由を奪われる千歌。
サタノファニ
友人だと思っていた先輩は男性からお金を受け取り
自分が売られたことを知るのです。
大切な初めてがレイプによって奪われかけたそのとき
千歌の頭の中で何かが弾けたのでした。
その後のことは全く記憶にない・・・。
しかし男性がレイプの様子を録画しようと
回していた動画を見る限り
およそ2分の間に手当たり次第のものを使って
その場に居合わせた5人の男女を殺害したらしい。
映像に残るのは間違いなく自分ですが
しかし全く記憶がないのです。
有罪が確定した千歌はとある島に送られることとなりました。
そこはメデューサ症候群と呼ばれる
少女ばかりが集められた羽黒刑務所。
女神だったメデューサが一晩で怪物に変わった姿になぞらえて
少女はメデューサ症候群と呼ばれその島に集められていました。
しかしなぜかその刑務所は他の刑務所とは異なり
自由も多く快適な環境で生活が許されています。
しかし次々と明らかになるその実態は
とても恐ろしいものだったのです。
記憶のない犯罪にニューロンの介在
そして明らかにされる千歌も知らない事実。
一体この場所で少女たちは何に巻き込まれているのか??
徐々に明らかになる恐ろしい事実から目が離せない。
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サタノファニのネタバレとその後の展開は?
その島に集められていた
メデューサ症候群と呼ばれる少女たちは合計9人。
あどけない見た目や人懐こい表情からは
想像もできないような残忍な犯罪に手を染めてきた
彼女たちとの奇妙な共同生活が始まりました。
手首につけられている識別のためのブレスレットと
指示を受けるために耳につけられたイヤホン以外
基本的には自由。
監視の目はそこら中にあっても他の受刑者と
雑談をすることも可能な自由が与えられていました。
千歌が最初に仲良くなったのは小夜子。
そして彼女からこの施設で夜な夜な
殺し合いが行われているという
本気とも冗談ともつかない言葉を聞かされます。
そしてある夜、どこからともなく
部屋から出るなと指示されたメモが回されてきます。
不思議なことに個室のロックが外されており
廊下には人影が・・・。
悲鳴を聞いて駆けつけると傷ついた小夜子の姿が!
サタノファニ
慌てて彼女を助けようとするものの
その背後には恐ろしい殺人鬼が潜んでいたのです。
しかし夜が明けてみるとベッドに寝かされている千歌。
昨夜の記憶は全くなく部屋で自傷行為をしていたところを
保護されたと説明を受けるのです。
友人の小夜子は怪我をしてメディカルなケアが
必要になったとのことで姿が見えません。
そして同じように他の受刑者にも
身に覚えのない自傷行為の後があることが判明。
徐々に明らかになる刑務所の全貌。
実際の彼女たちは殺人衝動を高めるための
ニューロンが活性化する薬を投与され
シンデレラさながら夜中の12時まで
夜な夜な殺し合いを強要されていたのです。
そのためのコスチュームに身を包み
お互いを傷つけ合う少女たち。
そして今、千歌の脳も活性化し殺人鬼としての姿を現し始める!
果たしてこの施設の目的は
そして千歌の脳に秘められていた秘密とは?
エロストバイオレンスが交錯する
その先に恐ろしい事実が待っていた!!
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サタノファニの感想は?
あどけない少女と血の海。
そんなグロテスクなコントラストに目を引かれて
あっという間に読み進んでしまう本作。
残虐な少女たちが巻き込まれているのは
ある意味、人体実験。
サタノファニ
彼女達の脳には何が起こっているのか
そしてそのメカニズムが明らかになるとき
何に応用されていくのか・・・。
その全容が徐々に明らかになりつつあり先が楽しみです。
現実にありそうな設定であるだけに
リアリティも強く楽しんで読むことができました。
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