山田こもも先生の作品の恋人は旦那さま。
漫画家で忙しい姉の代わりに見合いに出向いた唯ですが
なぜかうっかり相手の朝比奈と結婚する流れとなってしまいます。
罪悪感を抱く唯は水族館デートで断るつもりだったのですが
朝比奈の意外な一面を知ってしまい・・・。
恋人は旦那さまのあらすじは?
仕事でお見合いにいけない姉の代わりに出向いた妹の唯は
お断りするつもりがついうっかり前向きな発言をしてしまいます。
その結果、姉のお見合い相手と
結婚する方向で話が進んでしまいます。
姉と唯に血のつながりがありません。
唯は生まれてすぐ籠に入れられ家の庭に置かれていたのです。
しかし両親も双子の姉と兄も血の繋がりなど
関係ないほど愛情を注いで育ててくれました。
――が少しワケあって仕事を辞め
今は姉のマンションで暮らしています。
自立したい、だから目先の結婚をするのだ・・・
だとしたら許さないという姉の言葉を受けるも
やはり無職の居候では居心地がよくなく
唯は少しでも早くマンションを出たいと思っています。
なにも自立を急いで結婚を焦っているわけではなく
姉の見合い相手を捜している最中
スズメと遊んでいる彼の姿に気持ちが傾いた・・・
という彼女なりの気持ちはあるのです。
そのため話の流れでついうっかり
思ったことを口にしてしまったこともあり
まさかそこから結婚しようと話が進むと思っていなかった
唯の心中は罪悪感でいっぱいでした。
恋人は旦那さまのネタバレとその後の展開は?
水族館でのデートで断ろうと決心をして出かけます。
いざ断ろうと話を切り出しますが
なぜか水族館の生き物に夢中の彼・・・。
実は彼・・・朝比奈はこちら系が得意で
得意分野のテリトリーでの
デートの方がいいだろうと誘ったのですが
それが裏目に出てしまいます。
まさかのオタク並みの知識が露見してしまいますが
しかし唯はあまりそういうことを気にしない女の子。
単純に朝比奈の知識を凄いと尊敬し
さらに実家で飼育していた亀の話で盛り上がります。
ふと唯は不思議に思います。
朝比奈はイケメンの部類に入るほどの顔を持っているのだから
お見合いをしなくてはならないほど
女性に不自由はしていないだろうと・・・。
それを問うと朝比奈はやや不機嫌になり
顔のことを言われるのがあまり好きではないようです。
そこには彼の暗い過去が――・・・。
一時クラゲにハマっていた時期の彼女に
オタクで気持ち悪いと言われたというのです。
顔がイケメンなのもクラゲオタクなのも朝比奈の一部
それらも含めて朝比奈自身なのです。
オタクな部分を否定された過去
それを打ち明けた朝比奈は唯に尋ねます・・・
オタクでもいいのかと――。
今回のお見合いもオタクな朝比奈と唯の姉となら
オタク同士で気が合うのではないか
そんな気遣いがあってのセッティングでした。
それを聞いた唯はなにも趣味を持っていない自分といて
楽しいわけがないと思ってしまいます。
この流れできっと朝比奈は断るだろうし
唯自身もつまらない女性といるよりはと話を持っていき
円満に断ろうと画策誘導するのですが
朝比奈はお見合いの相手が姉ではなく
妹の唯でよかったと伝えたのでした。
恋人は旦那さまの感想は?
お見合いの代役で行ったらなぜか意気投合して結婚へ・・・
という設定の話で世の中に沢山出回っていますよね。
本作はやや大人向けの仕様となっています。
主人公の唯は変わった生い立ちを持っています。
そこにイケメンだけどオタクということで
女性への価値観がこじれてしまっている朝比奈が登場することで
世間一般的な幸せなカップルとは一味違う演出があります。
唯は自分の生い立ちはどうであれとても前向きで頑張り屋。
朝比奈はこじれた女性観があるので
度々唯を傷つけてしまいます。
恋をするより先に結婚してしまった2人は
結婚という生活の中で恋をして歩み寄っていく
そんな過程がとてもほっこりしているのです。
毎日が発見という生活は楽しいだろうな。
知り尽くした相手と違った刺激がありそうなど
気が付くと2人の思考や行動が気になって
先の展開が気になってしまうそんな作品です。