前作の懲役339年が高評価で話題にもなっていた
伊勢ともか先生の作品の劫火の教典。
学会で居場所をなくしたかつて世紀の大発見者と
名を上げた考古学者、軽井沢。
志半ばで断念した研究
一家の主でありながら職を失う罪悪感・・・。
そんな彼の心の闇に忍び込んできた宗教法人、光光会。
軽井沢が発掘を途中で断念した
遺跡のどこかで眠る「劫火の教典」。
この望む者に世界を変える力を与える力を持つ経典をめぐり。
今・・・大きな渦が巻き起こる!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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劫火の教典のあらすじは?
10年前、鑑暮遺跡の発見者として持て囃された
考古学者の軽井沢浩二。
ところが発掘された品々は
どれも歴史的価値はないと学会では結論付けられ
遺跡の研究もそして軽井沢の学者生命も
今まさに燃え尽きようとしていました。
愛する妻と娘、そして生まれてくる新しい命のために
何とか道を切り開けないか・・・。
そう思い悩む軽井沢の元に研究に融資をしたいという
願ったりかなったりの話が舞い込んできます。
融資を申し出たのは「光光会」という宗教法人。
光光会は「世界で一番進んでいる宗教」を自負する
全国に12万人の信者を持ついわゆる新興宗教の1つ。
そして教祖の陶山大光を天照大御神と卑弥呼の魂を
その身におろす聖主として擁していました。
劫火の教典
10年前、軽井沢が発掘した品の1つである
「鑑暮の賽」に記述されていた模様が
聖主が神がかりにあった際に
記した模様と同じものでした・・・。
当時、軽井沢が邪馬台国滅亡からヤマト政権成立の間の
「空白の四世紀」の謎を解くヒントになるとしたこの賽。
この研究をぜひ進めて欲しいというのが
軽井沢の研究に対する融資の目的であったのです。
宗教団体ということで訝しんでいた軽井沢も
聖主や信者たちの気さくな雰囲気と
5億円という破格な融資金に心がぐらつきます。
そしていつしか宗教活動自体に魅力を感じるよう
洗脳されていき研究自体もおろそかになっていきます。
そして一見、健全な宗教に見える光光会。
ところがその内実は深くかつ禍々しいものであって・・・?!
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劫火の教典のネタバレとその後の展開は?
軽井沢はこの融資の話を受け入れ助手になった信者
そして宗教自体にも理解を深めたいと自主的に修業を始めます。
その修行は呪文を唱えながらの瞑想で
精神力を高める修業や水中に無理やり沈めて鬼道を得る修業など
典型的な独善的カルト集団そのもの。
それでも外の世界で疲れ果てた人々にとっては心の救済となり
知らず知らずに洗脳されていってしまうのです。
そして軽井沢もその1人。
徐々に家族も巻き込んで活動に心酔していきます。
そんな頃、軽井沢は少年部に娘の幼馴染である
速坂恭一がいるのを見かけます。
恭一は両親が信者となり
ほぼ強制的に入信させられたものの
実は密かに教団をぶっ潰すという
信念を胸に洗脳に抵抗し続けていました。
「教団は、人間の能力をはるかに超えた
とてつもなく大きな『力』を手に入れようとしている。」
そういうのは恭一の同士であるシシバという少年。
彼の得た情報によると鑑暮遺跡に眠る『劫火の経典』は
望む者に世界を変える力を与える力を持つらしいと言います。
こんなカルト集団がそんな力を持つと大変な事になる
その前に発掘を止めさせないと!
そう考える恭一の一方、シシバは別の考えがありました。
劫火の教典
光光会の得るはずの力を自分たちのものにし
それでこの教団をぶっ潰す!
そして本当に人のためになる「光の組織」を作ろう!
その考えを信じて賛同し協力を約束する恭一・・・。
そして程なく「劫火の経典」が発掘され
2人のミッションはスタートします。
深夜、聖主によって密かに行われる儀式により
発動するその力・・・。
その儀式の直後を狙って経典を奪うため
恭一は屋根裏に1人、潜みます。
そしてその儀式で少女を生贄として
殺す姿を見たショックで洗脳が溶けた軽井沢と共に
経典と共にその場から逃走します。
逃走しながらも軽井沢の心配は
別室で待機していたはずの妻と娘。
恭一の相棒、シシバにそちらの救出を任せ
それぞれ落ち合います。
ところがそのシシバは恭一を利用して劫火の経典の力を
手に入れようとしていただけだったのです。
恭一を失神させ妻子と経典を交換するよう提案するシシバ。
手元に妻子が戻りホッとするのもつかの間・・・
妊娠している妻のお腹にぐっさりと刺し込まれたナイフ!
シシバは新たなる儀式を執り行い
軽井沢の妻を生贄としたのです!
人ならざる驚異の力で胸ぐらにつかみかかる
軽井沢を跳ね除けたシシバ・・・。
「奥さんの命はこんな素晴らし力になりました。
軽井沢家には本当に感謝しないと、ね。」
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劫火の教典の感想は?
宗教的にも歴史的にもすごく考えさせられる作品です。
現代でも良く取り上げられる
「修業」とは名ばかりのおかしな行動をしている
新興宗教の内実がよくわかる作品です。
そしてそれだけでなく歴史の所々で現れる
「救世主」や「指導者」的な超能力を持つ存在の位置づけ
そうなっていく過程に思いを馳せることができます。
劫火の教典
そういう内容であるだけあって
マンガではあまり見ないほどの読書感を楽しめます!
リアルな世界、そして実際の宗教をモデルに描かれている内容ですが
超常現象が出てくるあたりある意味ファンタジーの作品ともいえます。
じっくり文字を追ってこの世界観に没頭したい
という方にはぴったりな作品といえます。
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