田亀源五郎先生の作品のドラマ化された弟の夫。
父・弥一と娘・夏菜の二人暮らしの家に
カナダ人のマイクがやって来た。
彼は弥一の双子の弟・リョージの結婚相手だった。
突然現れた外国人の叔父さんに無垢な夏菜は大興奮。
弥一の複雑な思いをよそに
弟の夫で同性愛者のマイクと暫く同居することに・・・。
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弟の夫のあらすじは?
久しぶりに両親のお葬式の夢を見て目が覚めた弥一
それには複雑な思いの理由がありました。
朝から忙しなく一人娘の夏菜の世話を焼き
学校へ見送った後、部屋を掃除しため息をついた弥一・・・。
夢を見た理由の今日がその日だから・・。
インターホンが鳴り憂鬱な思いで玄関を開ける弥一。
そこには弥一が見上げるほどの
ガタイの良い外国人の男が立っていました。
弟の夫
弥一を見るなりその男が抱きしめてきて
弥一は頭の中で罵倒と拒絶を・・・。
弥一が困り果てているとソーリーと言って
ようやく離れてくれた男は
弥一が余りにも彼に似ていたものだから
思わず抱きしめてしまっただけ・・・。
部屋で向き合って座っている2人。
暫くの沈黙が続きお互いが同時に口を開いたとき
その男が弥一にこう言うので
弥一はその呼び方を拒絶してしまいます。
「オニイサンからどうぞ」
そのとき夏菜が帰ってきて空気が一変し・・・。
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弟の夫のネタバレとその後の展開は?
夏菜は小学校の低学年位の女の子。
家に居たお客さんが外人で初めての人だから
子どもらしく素直な反応をします。
「この人、誰?」
そこで自己紹介した彼はカナダ人のマイク・フラナガンで
夏菜のオジサンだと挨拶します。
オジサン?と言われても意味が解らない夏菜に
マイクは夏菜のパパの弟とカナダで結婚したから
おじさんになるんだよと説明します。
夏菜はパパに弟がいることに驚き男同士でも
結婚できるのかとストレートに疑問をぶつけます。
すると父の弥一は「できない」と答え
マイクは「できる」と返答します。
こんがらがる夏菜はどっちが正解なんだと思うのも当然。
弥一が日本ではできないものの
外国ではできる国もあると説明します。
変だと応える夏菜に弥一も頭の中でそうだろうと
男同士で結婚なんて変に決まっていると同意してましたが
夏菜が言った変はあっちは良くて
こっちはダメということに対してでした。
期待に反した娘の反応に弥一は
ちょっと複雑な面持ちになってしまいます。
自分の考えが正当だと思いこんでいて
娘の夏菜も同感だと思い込んでた弥一。
普段の生活の中ではあり得ない自分とは関係のない事柄
むしろ同意し兼ねる事実をつきつけられたとき
意識のない偏見は誰にでもあるのかもしれません。
それに対して子どもの夏菜は大人の偏見など持ち合せていません。
弥一のように素直に受け入れられないことも
すんなり受け入れられる心の柔軟さがある女の子でした。
自分の父親に弟がいることを初めて知り
マイクが見せてくれた写真は弥一そっくりで
夏菜は大はしゃぎです。
余りにもそっくり。
だけどどことなく違う気もする・・
だって弥一とは双子の弟なんですもの。
はしゃぐ夏菜とは反対に弥一はどうも歓迎していない様子。
そして夏菜が問います
彼は今どこにいるのだと・・・。
暫くの沈黙が続きマイクがポツリと言います
「お空の上」だと・・・。
弥一の双子の弟のリョージは10年前に家を出て外国へ行き
そこでマイクと結婚し1ヶ月前に亡くなったのです。
ずっと疎遠だった弟は同性愛者で
海外で結婚したのも男性で・・・。
突然、亡くなってやって来たのは義理の弟で
弟の夫になったカナダ人のマイク。
そんなマイクと同性愛者とは全く無縁の弥一は
どう接していいのかただただ困惑するばかり。
弟の夫
弥一の気持ちをよそに夏菜は
初めて知ったパパの弟のこと
その結婚相手のマイクおじさんが外国人でも
素直に受け入れてむしろ大喜びです。
マイクにとって今回の来日は愛しいリョージの
思い出の場所を巡る旅でもあるんです。
弥一が日本滞在の間どうするのかと問いかけたとき
夏菜は当然のように家に泊まればいいと言い出し
またも頭の中ではとんでもないことだと拒否。
ですが以前、親戚を家に泊めていたことを
知っている夏菜にとったら
親戚で近しい叔父さんであれば家に泊めるのが当然。
断ってくれることを期待した弥一ですが
マイクは甘えることにしました。
通された部屋は和室で畳とお布団はマイクの憧れで
そしてリョージの部屋でもありました・・・。
マイクは畳に横たわり慈しむ様に
そっと涙を流しています・・・。
愛しいリョージの思い出の部屋ですもの・・・。
さて、思わぬ珍客を招くことになってしまった弥一は
同性愛について偏見しかありません。
自分も同じ男でしかもマイクが愛した
リョージと瓜二つの顔・・・
よからぬことしか頭を過ぎりません。
お風呂上りはいつもパンツ一丁の弥一。
さすがにマイクがいる所でそんなことはできないと
鏡の前で悩んでいると男は皆自分に気がある
勘違い女と一緒でみっともないと
鏡のリョージ?に諭されています。
偏見だらけの弥一とパパの弟の結婚相手が
男の人であっても全然へっちゃらな夏菜。
夏菜の何事も純粋に受け止める姿を通し
滞在中、マイクという1人の人間と接していくうちに
弥一も少しずつ偏見が解けていき心も変化していきます。
そんなマイクや夏菜や子どもたちの純粋さに
周りの人たちにも良い影響があるのでしょうか。
マイクには全てが愛するリョージの思い出の場所。
疎遠だった間の弟・リョージのこと・・・。
マイクと弥一と夏菜の優しく温かい物語が
穏やかに紡がれていきます。
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弟の夫の感想は?
作者さんがとても有名なゲイアートの方らしいですね。
一般誌では初めて描かれた本作は
どなたにでも抵抗なく読めると思います。
それが目的だったのかは解りませんが
同性愛や同性婚などそんなに難しく深く考えなくても
人として家族として自然に寄り添っていけばいい・・・
人が人を愛するのに性別とか関係ない。
弟の夫
なにも知らずに偏見だけもっている人もいるでしょう
だけどなにをもって偏見になるのでしょうね。
マイクが本当に人としてもとってもステキな人です。
本作を通して少しでも変な偏見をなくしてもらえるといいなと
心からそう思えるステキな作品だと感じました。
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