高橋瞳子先生の作品の消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~。
いっぱいかわいがろう、
いっぱい愛してあげようと思っていたのに・・・
どうして上手くいかないの!?
意地悪な姑、無関心な夫、ストレスはどこに・・・??
母と子になった2人のいきつく先とは・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~のあらすじは?
22歳で結婚をした早紀。
嫁ぎ先には姑と4歳の連れ子の美南子がいました。
姑の後ろに隠れる美南子をかわいいと思う早紀。
さらにはいい母親になろう
継母だからとか言われたくない
たくさんたくさんかわいがろうと思うのです。
朝の食卓の風景――・・・。
「卵焼きは甘い味付けでよかったかしら?」
ドキドキしながら美南子が口に運ぶのを見ていた早紀。
ですがもういらないと
美南子は食べるのをやめてしまいます。
美味しくなかったかと訊ねる早紀に
夫の芳夫が美南子は好き嫌いが多いと言います。
消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~
小さい子はみんなそうよねと話していると
姑が割って話を始めます。
「だけどっ魚だの卵だのこんなにたくさん食えないよ。
おかずなんて私が作った野菜で充分だ!」
そして早紀が畑を手伝ってくれれば
楽になると話を続けるのですがそれに対して芳夫が一言。
「畑はおふくろの趣味みたいなもんだから
早紀にはやらせるなっていってんだろ」
芳夫にそう言われて舌打ちをする姑。
芳夫の出て行った前の嫁も畑仕事をしていたようで
出ていったのは畑をやらせてたせいだけじゃない
芳夫が仕事にかまけて構ってやらなかったからだと。
芳夫は自営で忙しくて家庭には目がいかず
美南子の世話も姑に任せきりのようでした。
それでもいい母親になろうと
早紀は美南子に話しかけるのです。
「美南子ちゃん髪の毛結ってから保育園いこうね」
ですが髪を結おうと頭を触ると
早紀の手をパチンと払う美南子・・・。
「イヤーおばあちゃん助けてっ」
髪の毛をさわられるのが嫌いらしく
姑の元に走っていきます。
それを見て姑からはもう継子いじめかと言い
早紀は困惑するのです。
歩み寄ろうとしている早紀・・・。
そんな早紀がなぜ継子いじめを
してしまうようになるのか――・・・!?
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消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~のネタバレとその後の展開は?
保育園への道――。
危ないから手を繋ごうと話しかけるも知らんぷりされる早紀。
でも夕ごはんに好きなものを作ると言うと
はにかみながらシチューと答える美南子。
早紀は腕によりをかけ子どもにも好まれそうな
美味しいシチューを作りました。
けれども美南子は・・・。
「まず~い!!こんな変なシチューおいしくないっ」
そう言いおばあちゃんのシチューが食べたいと言う美南子。
そして翌日姑が作ったものは
じゃが芋と玉ネギとちくわを砂糖で煮込み
片栗粉でとろみをつけただけのもの・・・。
もちろんまずいのですがそれを美味しいと食べる2人・・・。
しかも姑は毎日入浴する習慣のない人で
その人に育てられた美南子も同じで
早紀がお風呂にいれようとすると
お風呂は嫌いと泣いて嫌がるのでした。
その様子を見て姑は風呂なんか入らなくても
死にはしないと怒鳴ります。
そして早紀をいちいち口うるさい
前の嫁のがよっぽどよかったと意地悪を言います。
さらには美南子にも本当のおかあさんは
もっと優しくて気が利いたよねと問いかけ
美南子も本当のおかあちゃんがいいと答えます。
困って夫に相談しても面倒なことを言うな
美南子に好かれるよう努力しろと知らん顔・・・。
なつかない美南子に意地悪な姑そして無関心な夫・・・
早紀は結婚したことに疑問を感じるほどでした。
それでも美南子と仲良くなろうとプリンを作りましたが
差し出されたプリンを美奈子はいらないとはね除けます。
そしてプリンは早紀の服へつき潰れ・・・。
「そんな変なものよりチョコがいい!チョコちょーだい!
チョーコ、チョーコ」
それまで我慢していたものが一気にあふれだしました。
早紀は美南子の頬を平手打ちすると
つけ口したらもっと痛く叩くからと言うのです。
その言葉にコクコクと頷く美南子。
この事がきっかけで早紀の美南子に対する
虐待が始まっていくのです。
消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~
日曜日、美南子の昼食には
メンマをごはんに乗せたものを出しました。
そのメンマは塩抜きも味付けもしていない
ただ塩辛いだけのもの・・・。
その他にもおやつを与えなかったり・・・。
お絵描き中にテーブルにはみ出して
描いてしまった美南子のクレヨンを折ったりと
早紀は些細なことでも美南子を必要以上に叱ります。
ある日、いつものように何でもないことで叱り
1人おやつを食べる早紀・・・。
「美南子、おばあちゃんさあ、年取ってるからすぐ死んじゃうんだよ。
そしたらあんた頼る人いないからね。
おとうさんなんて全然あんたのこと好きじゃないみたいだしね」
意地悪を言う早紀に美南子は泣きながら
つい早紀に向かってバカと言ってしまいます。
それに怒った早紀は悪いこと言う口は
ふさいだほうがいいと口を洗濯ばさみで挟みます。
そのためトイレに行けず漏らしてしまった美南子。
早紀は今度はどこが悪いことしたの?と
陰部に線香の火を押し付けたのでした。
家族も薄々は気づいていたようでしたが
早紀に強く言うこともできず
美南子は早紀のストレスのはけ口となっていきます。
そして美南子が小学校1年生のとき早紀に娘ができ
さらに翌年には妹も・・・。
可愛い我が子・・・
早紀は美南子のことがさらに可愛くなくなりました。
遠足のお弁当にも残り物ばかりを詰めてやり
自分の子どもにはデパートで服を買ってあげるのに
美南子にはスーパーの安物を
ヨレヨレになるまで着せていました。
またあるとき家族がそろったときに出前をとろうという話になっても
早紀は理由をつけて美南子を出掛けさせたりしました。
そんなことをされ続け美南子は
笑ったり泣いたりしなくなっていました。
そんなある日、子どもたちと昼寝をしていた早紀。
目が覚めるとテーブルに向かう美南子の後ろ姿
宿題をしているようでした。
その髪にキラッと光るもの・・・
それはたくさんの白髪でした。
それを見て自分のせいだと涙を流す早紀。
今までのことを悔いながらごめんねと謝ります。
「悪いのは美南子だよ。
お母さんがつくってくれたもの不味いって言ったり
おかあさんにぶつけたりしたし・・・
おばあちゃんと一緒になって最初おかあさんをいじめたの美南子だもん。
だから美南子はおかあさんを恨んでないよ。
大好きだよ・・・おかあさん」
早紀は美南子の優しさにどう償ったらいいのだろうと
美南子を抱き締め泣き崩れました。
それから美南子との仲は良くなったのですが夫との仲が悪化
1年後、自分の子ども2人を連れて離婚することに。
連れてってという美南子を涙ながらに置いていき
実の父親がいるのに連れて行くことはできません。
実家に帰った早紀に美南子はたびたび手紙をくれました。
“大好きなおかあさん”で始まり妹たちの心配
早紀の体の心配、恨み言などは何も書かれていません。
美南子からの手紙を読むたび早紀はあんなにいじめたのに
慕ってくれた美南子を思い涙するのでした。
それから20年、美南子も結婚し子どもが生まれました。
“大好きなおかあさん”で始まる手紙は今もきていて
早紀は美南子が幸せになってくれたことを心から喜んでいます。
ですが自分のあのときした愚かな行動を責め続けています・・・
そしてそれがせめてもの償いだと考えているのです。
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消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~の感想は?
再婚って子どもからしたらかなり特殊な状況ですよね。
今日から新しいお母さんがきます・・・
そんなことを言われたら
戸惑わない子どもなんていませんよね。
きっと美南子もそうだったのでしょう。
それに今までの育ててくれていた祖母が
継母をよく思っていない・・・
そうなるとああいう態度になっちゃいますよね。
消し去りたい過去~ごめんねと言わせて~
ただ本作の中で美南子が幸せになってくれて
本当によかったです。
早紀もそれで救われると思います。
早紀だって本当はあんなことをしようと
思っていたわけではないのだから・・・。
本作は最後までドロドロのいじめの話ではないので
読んでいてホッとすることができました。
お互いわかり合えた2人、親子になれたんですね・・・。
家庭の環境はみんなそれぞれだと思いますが
うちはどうなんだろうって思う
きっかけができるような作品だと思います。
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