伊東爾子先生の作品の不幸体質の女~愛を知らない~。
こんなに不幸な人っているの??
誰も信じられないし誰も愛せない・・・
だから彼女自身も愛してもらえない?
体は病気に冒され親にも子どもにも男にも見放されて・・・
彼女は何を頼ればいいの?
もう幸せになることはできないのだろうか・・・。
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不幸体質の女~愛を知らない~のあらすじは?
信じられる人もなく頼れる家族もいない。
病に冒され痛みに耐え・・・
泣くことも笑うこともない。
私に残されたのは絶望だけ――・・・。
疲れ果てた中年女性・・・
彼女にいったいどんなつらい過去が・・・?
不幸体質の女~愛を知らない~
松野妙子、もうすぐ53歳。
妙子は親にとっていらない子どもでした。
幼少の頃、妙子の父親は仕事熱心な人でしたが
ストレスがたまると家族に当たり散らし
暴力を振るいました。
誰のおかげでご飯が食べられていると思っているんだと怒鳴り
父親の給料が安いから自分も働いてると言い返す母親。
朝から怒って父親はテーブルをひっくり返したり
子どもに手をあげたりと両親の喧嘩は絶えませんでした。
こんな家庭に育った妙子は
親にとって自分は要らない子なのだと思い
大きくなったのです。
そんな妙子の悲しい人生とは・・・?
サイト内より【不幸体質の女】と検索。
不幸体質の女~愛を知らない~のネタバレとその後の展開は?
暴れだすと手がつけられなくなる父親。
家族を支えるため母親は昼夜問わずに働いていたため
妙子は小さいうちから自然に家事の手伝い
弟の面倒をみるようになっていました。
近所でも面倒見がよいと評判の妙子。
だからなのか母親は妙子と弟を残して
家を出ていってしまったのです。
父親の暴力に絶えながら暮らす妙子と弟。
そんな父親が脱サラして塗料販売の会社を立ち上げ
軌道にのった頃、母親が帰ってきました。
「お父さん今度家建てるって?
大きな家に住むのが私らの夢だったのよね」
ニコニコ顔でそんなことを言う母親。
父親もお前がいないと不便で困ると
何事もなかったように迎え入れます。
だからと言って母親が家事をするわけでもなく
妙子に任せっきり・・・
夫婦喧嘩も相変わらずでした。
そんな中、妙子は17歳のときうつを発症。
突発的に学校の屋上に上がり自殺をしようとしたところを
中学からの親友・節子に助けられました。
そんなことがあっても母親は迎えにすら来ない・・・。
妙子はやはり自分は要らない子だったのだと
悲しみにくれたのでした。
その後、新しい家が建ち生活は裕福になり
妙子は高校卒業後、事務員として働いていました。
そんなとき街で手相を見せてくださいと声をかけられます。
本当の幸せに恵まれていない
今いる場所はふさわしくない・・・。
そう言われ先生に見てもらいましょうと
連れていかれたのが「あまひかりの会」。
妙子はこの宗教にはまってしまいました。
友人、知人を勧誘しまくった結果
ほとんどの人が去って行きました。
ただ親友の節子だけは
自分は入信することはできないけどがんばって。
それが妙子の心の支えになってるんだねと
優しい言葉をかけてくれたのです。
今思えば健康で裕福で充実していて
このときが妙子にとって
一番いい時期だったのかもしれません。
その後、25歳のときに取引先に勤める男性と出会い結婚。
長男が産まれてすぐに次男を妊娠し
裕福な暮らしから一転しギリギリの生活に。
さらには旦那の暴力で目を殴られ
視力を失いそうになったこともありました。
また小学生になった次男はよく問題をおこし
節子は徐々に追い詰められていきました。
よく節子に電話をして
愚痴を聞いてもらっていたのですが
その節子が乳ガンを発症。
闘病むなしく手術の3ヶ月後に
この世を去ってしまったのです。
このことで妙子は鬱病が再発。
不幸体質の女~愛を知らない~
次男のせいでの近所からの苦情にも耐えられなくなり
新しい街で心機一転がんばろうと引っ越しをしました。
そして越して2年目、長男が6年生になったとき
子供会の役員を頼まれました。
けれど鬱のためと恥を忍んで告白し断りました。
でもそんなわがまま許されないと会長に・・・
そして嫌がらせを受け
結局、2ヶ月で副会長と交代してもらいました。
それをきっかけに学校中の保護者から
徹底的に無視されるように・・・。
どんどん酷くなる嫌がらせや無視
追い討ちをかけるように旦那の借金発覚。
それは暴力をエスカレートさせ
ついには子どもたちにまで被害が・・・
地獄のような毎日。
中学生になった子どもたちに
別れてもいいよと言われついに離婚し
実家に住まわせてもらい家業を手伝うことに。
仕事の合間に両親の送迎と日曜日も休みなんてありません。
それに弟の嫁にはなぜか目の敵にされ
あることないこと言いふらされ
近所からも白い目で見られます。
それでも子どもたちも素直に育ち
大学に行きたいという長男には
少ない給料から工面して家庭教師をつけました。
ですがそれも義妹が嘘を吹き込んだせいで来なくなり
長男は落ち込み勉強をしなくなります。
妙子はこんなことになったのも自分のせいだと自殺未遂。
父親は大激怒し妙子たち親子は
実家を出ていくことになります。
それでも子どもたちの成長だけを楽しみに仕事を頑張る妙子。
長男は大手ハウスメーカーに
次男は携帯会社の支店長になりました。
でもどちらもあまりうまくいっていない様子・・・。
妙子自身も2人の男性と二股をかけお付き合いしていますが
どちらとも結婚には踏み切れず・・・
というより妙子は愛をわからず結局は誰も愛せないのです。
そんなとき腰を痛め仕事ができなくなり
無職になりアパートへ籠るように・・・。
働けないストレスから暴飲暴食
15キロも太り見る影もなくなりました。
うつ、糖尿病、ヘルニアと病院通いの毎日
さらには緑内障を発症。
便りにしていた息子たちにも同居を断られ
それが情けなくて悔しくて・・・。
もう死にたい節子に会いたいと
首を吊ろうとするも死にきれず・・・。
親も子どもも男も・・・何も信じられない、何も愛せない。
絶望のままあと何十年生きればよいのか
途方にくれているのです・・・。
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不幸体質の女~愛を知らない~の感想は?
こんなに幼いときから不幸が立て続けに
起こることってあるのだろうか・・・。
読んでいて途中で本当に不憫になってしまうようなお話です。
不幸な生い立ちの話を読むと子どもの育て方とは
本当に大事なことなんだと思います。
いくら幼少期に大変な思いをした人でも
しっかりとした大人になっている場合の方が多いのですが・・・
妙子の不運が全ては幼少期の体験のせいだとは思いませんが
やはり関係はあると思います。
現に17歳のときに発病した鬱は両親が原因でしょう・・・。
不幸体質の女~愛を知らない~
暴力なんてもってのほかですし
両親の不仲もよくないのだなとしみじみ思います。
もし妙子が幸せな家庭に生まれていたら
仲の良い両親がいたのなら・・・。
もっと幸せに暮らせたのかな・・・
素敵な幸せを手に入れることができたのかな・・・
と思うと切なくなってしまいます。
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