藤田勇利亜先生の作品のミドリノユーグレ。
食料危機や環境改善・・・
人類を救う夢の生物として研究された
ユーグレナことミドリムシ。
研究は成功しこれらは世界の役に立つ
存在になっていくはずでした。
しかし研究者たちの些細な意地のぶつかり合いから
事態は思わぬ方向へ進んでいくことになります。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ミドリノユーグレのあらすじは?
子どもの頃からミドリムシの虜だった研究者・豪家。
彼は食料危機や環境改善・・・
人類を救う夢の生物としてユーグレナこと
ミドリムシの研究を長年行っていました。
ミドリムシを巨大化、さらに強靭化し
生態系のランクを一つ上げてやることで
培養をしやすくするため日夜研究を続けている豪家。
しかしなかなか成果は出ず研究資金は底をつきていました。
スポンサーからお金を捻りだしてはもらったものの
その額は研究費用としては少ない5億。
さらに2年以内に結果がでなければ
豪家のラボは解散させられてしまう条件付きでした。
しかし豪家は愛娘の翠がブロックで遊んでいる姿を参考にし
なんと2年でその不可能を実現して見せたのです。
ミドリノユーグレ
緑神体という生物をこれが平和のために
繋がるのだと生み出した豪家たち。
しかしその実験は他のラボに持っていかれてしまい
さらに緑神体はそこで軍事用の
生物兵器としての研究が進められていたのです。
自分たちの研究を兵器に使われてたまるかと
緑神体の破壊に乗り出す豪家たち。
しかし事態は緑神体の暴走という
思わぬ方向へと進んでいきます。
人を捕食する化け物と化した緑神体。
豪家は自分の命と引き換えにラボの廃棄と緑神体を
決して外へ出さないことを部下へ頼み命を落とします。
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ミドリノユーグレのネタバレとその後の展開は?
豪家が緑神体と共に命を落として数年
彼の一人娘だった翠は成長し高校生になっていました。
世間ではミドリムシを使った食糧が流行っていましたが
翠は父を殺した原因である
ミドリムシを使った食べ物を酷く嫌っています。
高校生で反抗期ということもあり
母親と揉めることも多くなってきた翠。
ロボ研に所属している彼女は
父親からの遺伝か研究熱心なあまり
日々問題を起こしながら学校生活を送っています。
同じころ世界では集団共喰い事件と呼ばれる
怪奇事件が次々と起こっていました。
人間が人間を食べさらに光を見ると
突っ込んでいってしまうという奇妙な習性をもつそれらは
翠たちの生活のすぐそばまで迫っていました。
ミドリノユーグレ
ひょんなことから学校でそんな怪奇事件の
一端に触れてしまった翠は
元々賢いこともあり何か奇妙な事件が
絡んでいるのではないかと勘づきます。
後輩の溝口が自分の父が勤めていた会社の専務
おまけにミドリムシの責任者だということを知った翠。
彼女は母のためそして自分自身の遺体すら
かえってこなかった父親の死の真相を探るため
溝口の父親がいる会社へ乗り込むことを決意します。
そこで彼女は父の元同僚の口から事件の真実
そして現在進行形でミドリムシの悲劇は
終わっていないことを知ります。
過去と未来の2つの闇を17歳にして見てしまった翠。
彼女が母のため亡き父のために摂る行動とは
いったいどのようなものになるのでしょうか。
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ミドリノユーグレの感想は?
私たちも一度は名前を耳にしたことがあるミドリムシ。
もしこのミドリムシの生態系ランクが格段に上がり
人間に牙をむき始めたら人間の身体に影響を及ぼし始めたらという
バイオロジカルパニックものの作品です。
単純に化け物と化したミドリムシと戦う系の漫画家と思いきや
意外ともっと深いストーリーが隠されていて驚きました。
化け物となったミドリムシから
殺されるかもしれないという怖さはもちろんですが
これらを使用した食べ物が原因で
内側からもミドリムシに侵食されていく人類。
全4巻なので展開が非常に早く
最後までハラハラとしながら読み切ることができます。
ミドリノユーグレ
ただこれだけ壮大な話であればもうちょっとうまく
伏線を張ってそれを回収する話でも良かったと思いますが・・・。
終わり方からしてもしかして
打ち切りなのかな?とも感じられました。
その点はちょっと残念ですね。
敢えて生態系のランクが最下層のミドリムシを題材にした点や
もしかすると今後私たちの身にも起こってしまうかもしれない恐怖
敢えてこういった作品で女の子を
主人公にした点はとても良かったと思います。
とはいえ内密な内容を4巻で楽しめるので
短めの作品をまとめて読みたいというときには
非常におすすめです。
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