ゆうきまさみ先生の作品の白暮のクロニクル。
オキナガと呼ばれる不老不死の存在がいる世界。
厚生労働省の新米公務員・伏木あかりは
入社早々そんなオキナガを管理する部署に配属されます。
さらにちょっと不思議な雰囲気をもつオキナガ・雪村魁と
なぜか深くかかわっていくことになり・・・?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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白暮のクロニクルのあらすじは?
オキナガと呼ばれる不老不死の存在がいる世界。
厚生労働省の新米公務員・伏木あかりは研修期間中の業務で
いきなり惨殺事件と遭遇してしまいます。
首をかき切られて杭を心臓に打ち込まれているという
惨い死に方を目の当たりにしてしまい落ち込むあかり。
おまけにその被害者は本来不老不死だと言われている
オキナガだというではありませんか。
入社早々そんな事件に巻き込まれてしまったあかり。
おまけに彼女は研修期間が終わらないうちに
オキナガを管理する部署に配属されることになります。
白暮のクロニクル
「夜間衛生管理課」という部署に配属されたあかりは
上司に当たる久保園に連れられ先の事件の被害者の遺骨を持ち
殺人図書館の異名を持つ場所へ連れていかれます。
そこで出会ったのはなんだかやたらと偉そうな口調と
態度の若い青年・雪村魁でした。
自分より明らかに子供っぽい雪村の
無礼な態度にあかりは機嫌を損ねますが
実は彼はオキナガだったのです。
今年で88歳だという彼はあかりたちの上司である
竹之内に頼まれ「オキナガ案件」と呼ばれる事件を
警察より先に解明するために
協力をしているのだといいます。
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白暮のクロニクルのネタバレとその後の展開は?
どうみても子どもにしか見えない雪村がじつは88歳で
おまけに上司である竹之内の依頼を受け
「オキナガ案件」と呼ばれるきな臭い事件解決の
手助けをしていることを知ったあかり。
まだ社会人になったばかりでオキナガに関する
知識も小学生並みの物しか持ち合わせていない彼女は
この事態に酷く戸惑います。
おまけにあかりたちが帰ろうかという時にやってきた
1人の女子高生・高萩稟子が
突如家族の仇だと雪村を切りつけます。
首をかき切られ心臓を一突き。
医者の娘であるあかりが診たところ
間違いなく雪村は死んでいました。
しかし彼はあっという間に回復し起き上がって見せたのです。
白暮のクロニクル
詳しく話を聞くと彼女は数年前
雪村に家族を皆殺しにされたのだといいます。
たしかに雪村はその話の容疑者として
暫く警察に拘留されていたものの
結局疑いが晴れて釈放されていました。
化け物と稟子に罵られても飄々としたまま帰って頭を冷やせと
彼女を警察に突き出すこともなく帰す雪村。
しかし帰り際、稟子にぬれぎぬを着せられて
腸が煮えくり返っているのは自分も同じだ
お前の家族を殺した奴は自分の獲物でもあると告げます。
あらためてとんでもない部署へ
配属されてしまったと圧倒されるあかり。
彼女がこの部署へ配属されたのは偶然なのか
果たして必然なのか・・・。
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白暮のクロニクルの感想は?
ちょっと不思議なオキナガという種族がいる世界線で
彼らに纏わる長い殺人事件を紐解いていく物語です。
何となく見覚えがある画風だと思ったら
「機動警察パトレイバー」などを描いている
先生だったのですね。
大御所の先生ということで
作風は異なりますが安定した面白さの作品です。
不老不死であるオキナガ達は国の監視下に置かれており
その特性から活動も大幅に制限されています。
代わりに国から生活の保護を受けているものの
そのことにより一般人からは化け物だと嫌われている・・・
というなかなかシビアな世界設定です。
しかし雪村の飄々とした性格やあかりの騒がしさにより
話自体は比較的ギャグやコメディ要素も
多く含まれながら進んでいきます。
白暮のクロニクル
とはいえ題材が題材ですから
ちょっと残酷だったり悲しい描写もありますね。
最近は人外ものの作品も増えてきていますが
本作は日常ファンタジーの要素が強く
本当に私たちの生活の中に「オキナガ」という
人外が入り込んでいるだけの世界という感じです。
なので役人たちの仕事ぶりもなかなかにリアルに描かれています。
全11巻、一つの大きな事件をずっと追っていく形になるので
なかなか読み応えのある作品になっています。
非日常ミステリー系の作品が好きな方はぜひ。
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