蜜樹みこ先生の作品の帝都初恋心中。
夫の環に溺愛される妻の花織は
環のためになにかをしたいと切に願っています。
働きたいという願いを聞き入れてもらえず
その胸の内を使用人たちに打ち明けたことで
会社までお弁当を届けにいくことになります。
そこで花織が目撃したのは環を人殺しと叫ぶ社員の姿で・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【帝都初恋心中】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
帝都初恋心中のあらすじは?
ベッドの中、花織は夫である環の腕の中にいます。
話を聞いてほしい花織ですが環の甘い愛撫と
激しい営みに言葉がなかなかでてきません。
それでもなんとか仕事をしたいと告げることができましたが
使用人のすることだと言われてしまいます。
花織は環の妻としてなにかをしたいと思っていたのですが
環は自分に愛されていればいいと返しこの話は終わりに・・・。
時は大正――・・・
花織は亡き父の復習のため環に近づいたのでした。
帝都初恋心中
そんな花織に対し環は求婚。
後から真犯人から花織を守るためにした求婚であることを知り
環にとって花織は初恋の女性だったからです。
その後、正式に結婚をして半年が経ち花織は幸せの中にいます。
翌朝、出勤する環を見送る花織
その花織はいつものように和装姿です。
それを見た環は不機嫌・・・
なぜならプレゼントをした
ワンピースを未だに着てくれないからです。
花織は花織で洋装にやや抵抗を感じているようで
環は不機嫌なまま花織が働きたいと話たことも含め
多くを語らず出勤して行ったのです。
サイト内より【帝都初恋心中】と検索。
帝都初恋心中のネタバレとその後の展開は?
働きたい気持ちが薄れない花織は環の留守中
洗濯に掃除と使用人の仕事をやりはじめます。
環に怒られてしまう・・・
何もしないで欲しいという使用人の願い。
しかし花織は聞き入れず料理をはじめてしまうのです。
使用人からは美園伯爵妻という
自覚を持ってほしいと切に願われるのですが
花織にはいまひとつよくわからないことでした。
なぜなら元は平民で家事をすることで
父親を支えてきた花織にとって
家の中のことをすることはごく普通のことなのです。
使用人の仕事を取る・・・
という気持ちはまったくありませんでした。
環に嫌われたくない・・・
どうしたら奥さんらしいことができるのか
どう考えても平民出の花織には
まったく考えつかないことだったのです。
帝都初恋心中
妻として自信を持ちたい・・・
美園家に居場所をみつけたいと悩む
花織の気持ちを理解できた使用人たちは
協力させてほしいと思うようになります。
そんな使用人たちが考えた作戦は・・・
作った料理をお弁当にして会社まで届ける――
というものでした。
いつもは和装の花織ですが環から贈られた
ワンピースを着て洋装で会社を訪ねます。
会社に着くと見知らぬ外国人の男性に
声をかけられてしまう花織は洋装できてしまったから
外国人に声をかけられたのだと思います。
その頃、環はフランス語で商談の真っただ中でした。
商談が終わった頃、花織は社内を彷徨い・・・
突如聞こえた社長という声に反応します。
声がする方に向かうと社員が1人
社長である環に意見しているところでした。
成功すればさらなる収入と地位
失敗すれば解雇となる大きな仕事を任されたことに
恐れをなしての意見のようです。
社員側にとっては大チャンスなのですが
社員は失敗した時のことばかりが気になり
解雇という言葉に過剰反応し環に対し人殺し発言。
そこに花織が仲裁に入ります。
花織の話に耳を傾ける社員ですが
環にしてみれば面白くない展開のようで
社員の面前で花織にキス――・・・
彼女を黙らせたのです。
サイト内より【帝都初恋心中】と検索。
帝都初恋心中の感想は?
2人の馴れ初めは別の作品のコミックに
読み切りとして収録されています。
本作ではサクッと花織の回想シーンで語られて終わり
それでも2人が相思相愛で結ばれたことは
半年後が描かれている本作で一目瞭然です。
大正という時代は近代に向け
大きく変わろうとした時代でもあります。
服装もそのひとつで花織が着なれた和装を好み
洋装に苦手意識を持つシーンなどで
時代が大きく変わろうとしていることが伺い知れます。
大正時代とは・・・と小難しい説明をなくし
花織の心情で大正とはこういう時代であると読み手に伝える
物語の流れも自然ですんなりと時代背景が理解できます。
現代ものでないとやや二の足を踏まれる方も
いると思いますがそういう心配は皆無です。
帝都初恋心中
恋愛ものですので環と花織が
ラブラブしているところを楽しむだけでも十分です。
環は社長でもあるわけですが歳はまだ20歳と若く
時折見せる年相応のやきもちなども
この作品の見どころといえると思います。
現代ものに物足りなさを感じはじめた方がいらしたら
この作品はいかがでしょうか。
サイト内より【帝都初恋心中】と検索。