逢坂八代先生の作品の瑠璃宮夢幻古物店。
美人店主・瑠璃宮真央が営む
静かな住宅街の片隅にひっそりと佇む古物店。
近代物から古作まで様々なものを扱うその店には
ふらりと客が入ってきます。
切実な願いを抱いている者、邪心から店を訪れる者・・・
そのすべてを真央は今日も迎え入れます。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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瑠璃宮夢幻古物店のあらすじは?
美人店主・瑠璃宮真央が営む
静かな住宅街の片隅にひっそりと佇む古物店。
近代物から古作まで様々なものを扱うその店には
ふらりと客が入ってきます。
その日訪れたのは以前鏡を購入した女性でした。
眼鏡姿でさえない雰囲気だった彼女は
たまたま真央の店へやってきて
アンティークな手鏡を購入して帰りました。
その鏡を購入して以来彼女は美しい雰囲気となり
彼女を引き立て役だといっていた妹から
激しい嫉妬を受け喧嘩になってしまいます。
しかしその拍子に鏡に妹が写った瞬間
美しかった妹は醜い顔に変わってしまったのです。
瑠璃宮夢幻古物店
鏡を持ち真央の店に訪れた女性は
この鏡はなんなのかと尋ねます。
答えは「姿ではなく心を映す鏡」。
突拍子もない発言にも思えますが彼女はその言葉を信じ
あれ以来鏡を見ていなくてよかったと恍惚の表情で笑います。
こうして人生が大きく変わった2人の姉妹
しかし悲劇はこれだけでは終わりませんでした。
復讐の鬼と化した妹がその手に持っていたのは・・・
われた鏡の破片の一部。
それに姉の顔を映したことによって
すっかり心が歪んでしまっていた姉も
妹と同じく顔が醜く豹変。
こうして結局、姉妹のどちらも見るに堪えない
おぞましい顔面となってしまったのです。
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瑠璃宮夢幻古物店のネタバレとその後の展開は?
これはとある家の物語・・・
その家は家庭も会社も祖父が中心に成り立っていました。
身勝手だけど家族の誰もが慕い
立った一台で事業を成功させていた祖父・・・。
しかしそんな祖父が死んで以来
会社も家もボロボロになってしまっていました。
その家の娘である要は明らかに家の様子が
おかしなことに気が付いていました。
そんなとき祖父の遺品である
香炉を引き取りに来た真央と出会います。
香炉を売るか売らないかでもめていた家族でしたが
これでひと段落する・・・
そう要は思っていましたが事態は香炉が盗まれるという
思わぬ事態へと進んでいきます。
瑠璃宮夢幻古物店
その香炉には人を操る力があり祖父もそれを使って
財を築いた人間ではありましたが
彼は次世代にこれは遺すものではないと考えていたのです。
結局一連の騒動の主犯は要の弟である誠。
彼は後継ぎとして必死になっていた自分は祖父から何ももらえず
姉の要だけが特別視されていたことを疎んでいたのです。
祖父との約束を守るため要は香炉をたたき割りますが
結果的に家族は全員幻覚の中に
とらわれたような状態になってしまいます。
香りが徐々に薄れるように家族もきっと元に戻る・・・
しかしそれがいつかはわからない。
それが真央の言葉でした。
要は自分だけが正気の状態であることに
深い悲しみを抱きながらも
自分がいる限りはもうこんなことは起こさせないと
祖父に誓い生きていくことに決めるのでした。
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瑠璃宮夢幻古物店の感想は?
不思議でちょっとぞわりとさせられるようなお話が
短編形式でたくさん収録されているような作品です。
真央というストーリーテラー的なポジションの女店主を軸に
様々な人間模様やストーリーが展開されます。
雰囲気としては地獄少女や×××HOLICに
雰囲気が似ているでしょうか?
後味がかなり悪い話も多いです。
話自体は一話完結の短編形式の物がほとんどですが
そのすべてが地続きになっている感じで
数話後の話にまた同じ登場人物が出てきたり
そのときはわき役だったキャラクターがメインになったり。
瑠璃宮夢幻古物店
こういった作品は話の結末が同じになったりしがちですが
本作は非常に多種多様であり面白かったです。
後味が悪いものも多いですがスッキリ終わるものもあり
最期にどんでん返しがあるものもあり・・・
最後までドキドキしながら読むことができました。
話自体は怖い物も多いですが
絵柄があっさりとしているので絵面で物凄い
トラウマを植え付けられたりということはありません。
一つのエピソード自体は一話
もしくは数話のうちに終わることがほとんどなので
読みやすい作品となっております。
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