吉田基已先生の作品の夏の前日。
日吉ヶ丘芸術大学4年生の青木哲生。
彼はある日バイト先で月下画廊店長で和服が似合う
大人の女性・藍沢晶と出会います。
突き動かされるように体を繋げ恋に落ちた2人。
しかし昌と付き合うようになってからも
哲生はどこか孤独を抱えていて・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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夏の前日のあらすじは?
日吉ヶ丘芸術大学4年生の青木哲生。
彼はある日バイト先で月下画廊店長で和服が似合う
大人の女性・藍沢晶と出会います。
それからしばらくしたある日、河原で1人
絵を描いていた哲生に昌は声をかけてきます。
人と特に女性と関わることを良しとしない哲生は
「客」ではない彼女に対して素っ気ない態度です。
しかし昌はそんな哲生にこう尋ねるのです。
「絵を描いているところを見ていていいか」
それから毎日のように河原へ訪れるようになりました。
会話を交わすわけでもなくただ絵を描いているところを眺め
作業が終わればまたねと言って別れるような関係。
夏の前日
哲生の絵が完成するまでそんな曖昧で奇妙な関係は続いていきました。
しかしやがて哲生の絵が完成すると
2人は自然と会うことはなくなっていきます。
人と関わることが苦手で親切にしてもらっても
強く行為を突っぱねることしかできない
そのたびに後悔をしながらもできないならもういいやと思って
彼はいつも口をつぐんでしまっていました。
また学校でそんなことがあった矢先のこと
哲生は作品展のスタッフとして駆り出されていました。
そこにやってきたのは昌で彼は再び彼女と
ささやかな時間を共有することになります。
しかし本心を見せる様子のない年上の昌に
哲生は自分をからかっているだけだろうと
いら立ちを募らせるばかりです。
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夏の前日のネタバレとその後の展開は?
昌に翻弄され憤りを感じる哲生。
しかしある雨の日、彼は彼女の忘れ物の傘を渡しに昌の店を訪れます。
昌の傘だけを渡しびしょ濡れのまま帰ろうとする哲生。
そんな彼を昌はキスをして引き留め
自身の家へ強引に上がらせます。
どこか誘うようなそぶりを見せる昌に対して
最初哲生は頑なに彼女を拒否します。
しかし芸術のために女のひとを断っているのか
そうやって自分を律しているのかと問われます。
しかし哲生の答えは・・・。
「俺じゃあなたとはつりあわない」
昌のことを好きになっていない、ならないと言いながらも
そのまま勢いに任せるように体を重ねてしまう2人。
夏の前日
どこか哲生のことを翻弄している様子の昌ですが
心の中では哲生のことを大事にしてあげたいと思っていました。
哲生も恋愛なんて面倒くさいと思いながらも
正直悪くないという気持ちを抱き始めていました。
ふんわりとした関係ながらもデートをしたり身体を重ねたり
少しずつ距離を縮めていく2人。
しかしやはり哲生の中では芸術にのめり込んでいる期間は
女性の存在はどうしても「邪魔」なものでした。
かといってもう以前のように1人ではいられない
アキラの肌が恋しくなる・・・。
恋を知らなかった方が良かったのか
それとも昌と出会ったことは哲生にとって幸福だったのか・・・
答えはまだ出ないままです。
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夏の前日の感想は?
あっさりとした絵柄とキャラクターに反して中身は
耽美で官能小説を読んでいるかのような感覚になります。
昭和ノスタルジーちっくなストーリーと絵の雰囲気
それに加えて詩的なカットも多いので芸術的な雰囲気も強いですね。
話自体も芸術をテーマにしている作品ですし。
1巻は大人の恋愛という感じで
表立ってラブラブな2人ではないものの
いい感じの雰囲気で話が進んでいきます。
しかし1巻からチラチラと垣間見える他の女の影。
それが2巻、3巻と進んでいくごとにどんどん濃くなってきて
2人の関係も変わり始めます。
夏の前日
年下男子との恋愛模様の描写が美しいのに嫌にリアルで
話全体の雰囲気としては非現実的な雰囲気もあるのに
そのアンバランスさに引き込まれます。
ストーリー自体は残念ながら
ハッピーエンドと呼べるものではありませんた。
しかしただただ暗いだけのオチではなく
最後の昌の想いがわかる場面では
グッと胸にこみあげてくるものがあります。
バッドエンドはあまり好きではないですが
この作品はかなり素敵でした。
大人の恋愛漫画が読みたい方は是非手に取ってみてください。
全5巻完結と短めなので読みやすいですが読みごたえはあります。
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