浦山歩先生の作品の捕食者の牙(イーターズ・ファング)。
獣医を目指す多壱は大の動物溺愛者。
しかし解剖学の授業中、急に現れた
カバともサイともいえない
謎の生物により多壱の日常は変わり
動物と人間の立場が逆転してしまい・・・?!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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捕食者の牙のあらすじは?
もし自分がアッチ側だったら・・・
君は笑って死ねるかい?
「やっぱりダメだ!モモコを解剖するなんて出来る訳ない!」
獣医学部2年の葛葉多壱は大の動物溺愛人間で
猿のモモコを解剖することを拒んでいました。
誰だって好きで動物を殺すわけじゃなくて獣医になるため
他の動物を救うためには仕方ないんだと
無理やり言い聞かせますがやっぱり納得いきません。
獣医である父の影響を受けて
多壱は獣医になりたいと思ったのです。
人と動物とが共存できる世界を作る!
それが多壱の夢でした。
多壱の熱意をはいはいと聞き流した同級生が
テレビをつけるとテレビでは猫特集がやっていて
それに食いつく多壱。
すると突然、画面が乱れ動物の被り物をした人物達が映り
中央で椅子に座るリーダーであろう
ライオンの被り物をした人物が話し出します。
彼等は『Liv(リブ)』と名乗り新日本の法を
司っているのだと言います。
さらに人間が数多くの動物を自分達の都合で殺していること
そしてそれを人間は普通のコトだと
感じているだろうということを告げ
そんな人間と動物の立場を入れ替えると言いました。
そのためにまずば3日後に動物園の動物達を解放する――。
捕食者の牙
それまでに自分達の今までの行いを振り返り
間違った選択をしたときには裁かれるだろう・・・。
そう言って動物の被り物をした人物達の放送は終わり
次の瞬間にはテレビに元どおりの猫特集が映りました。
多壱は何だったんだ?と思いながらも
僕が何かしたところでと
いつも通り普通に生活していくのでした。
僕が何かしたところで・・・
そう思っていたのは多壱だけではなく周りも同じで
みんな何も変わろうとしなかったのです。
ついに解剖学の授業の日。
モモコを檻から出し仕方ないんだと解剖台に乗せる多壱。
そのときズズウゥゥン!と大きな地響きが鳴り
ドスドスと何かが近づいてきます。
現れたのはサイのようなカバのような見たことない生物。
そいつは同級生の1人に近づくと大きな口を開け
そのままバクリと食べてしまいました。
悲鳴を上げて逃げ出すみんな。
多壱も逃げ出しますがその先にはアフリカゾウが立っていて
このままでは死ぬ・・・そう思った多壱は
伸ばされた像の鼻を足で何度も蹴り飛ばします。
来るなと言いながらなんとか逃げようとする多壱に
アフリカゾウはさらに鼻を伸ばし・・・?!
死にたくないと思った多壱。
この時はまだこれから起こることを知らなかったのです・・・。
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捕食者の牙のネタバレとその後の展開は?
アフリカゾウの鼻が多壱に触れそうなその時
現れた警官によってアフリカゾウは銃撃され
そのまま倒れてしまいました。
助かったと多壱は安堵し警官に助け起こされると
動物園から逃げ出したアフリカゾウだと警官に説明され
今日の未明に動物園の檻が何者かによって壊されたのだと・・・。
そこへ先ほどのサイともカバとも取れる動物が現れ
銃も効かず逃げ出した多壱達を助けてくれたのは
ダチョウに乗った謎の少女でした。
少女はサイともカバとも取れる動物はヒポポセラスだと言い
そしてサイの習性で動くものに突進するのだということも・・・。
そこにアフリカゾウが3頭現れ死んでしまった
アフリカゾウのそばに寄り添います。
それを見て少女は遅かった・・・
とゾウの気持ちがわかるかのように
ゾウに優しく触れたのでした。
それと同時に相手は何も悪くないと
熊の被り物・チーターの被り物
そしてうさぎの被り物をした人たちが現れ
立派な殺獣罪だと警官達を銃撃したのです。
さらに多壱がゾウを殴ったことを暴行罪だと言い
30万払えないならと多壱の服を脱がし
動物達と同じように生きればいいと
全財産を持って行ってしまいました。
いきなり裸にされた多壱は人間と動物は違うと反論し
同級生達も賛同しゾウが多壱を襲おうとしたじゃないかと言いますが
多壱は思い出したのです。
昔図鑑で見たゾウは鼻を使って
コミュニケーションを取るということを・・・。
捕食者の牙
自分の無力さを嘆く多壱に少女は
ゾウの食べ物はないかと問いかけ反応が無いと分かると
何を食べるか知らないなと多壱をバカ呼ばわり。
バカ呼ばわりされた多壱は怒り反論しますが
少女は『ことら』と名乗り昔は1人で
ジャングルで暮らしていたのだと言います。
そしてゾウのご飯を探すということらについていく多壱。
突然、ゾウは耳を大きく広げ鼻を高く上げ威嚇の体制に入り
その視線の先から現れたのはメスのライオン。
ライオンは素早い動きで多壱目掛けて突進してきます。
下敷きになった多壱はことらによって助けられ
一目散に逃げ出しますがライオンは群れで狩りをする・・・
逃げ出した先にはオスのライオンが待ち伏せていました。
他の誰かのところに行けば・・・
そう考えた多壱は横の食堂舎に逃げ込み
食堂舎の中で息をひそめる多壱でしたが
追いかけてきたライオンに見つかってしまいます。
するとモモコがライオンの前に立ちふさがり
多壱を助けるために囮になって走り出しました。
バタンバタンと走り回っていた音が止み
モモコが助けてくれたんだと歩き出す多壱。
ところがそこに居たのはモモコをムシャムシャと
食べているライオンの姿だったのです。
多壱を助けるために死んでしまったモモコ。
果たして多壱が取る行動とは・・・?!
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捕食者の牙の感想は?
もしも動物と人間の立場が入れ替わったら・・・という本作。
普段犬や猫などをペットとして飼っている人間。
そしてノラ犬やノラ猫を殺処分したり
自分達に危害を加えた動物は殺してしまう・・・。
それが逆になると考えたら
それは人間にとっては相当な恐怖です。
内容はとても斬新で動物に対する私達のしてきたことを
考えさせられるような場面も多々あります。
絵が綺麗で読みやすいのでスラスラと読めて
どんどん先を読みたくなります。
捕食者の牙
主人公の多壱は獣医を目指して居ますが
動物と人間の立場が入れ替わることにより
いったいどんな風に考えが変わるのか・・・?
そんなところも気にして読んでもらいたい作品です。
パニックホラーの要素もありますが
どちらかといえば動物愛護の方が印象に残る作品。
動物達への人間のしてきたことを振り返るという意味でも
ぜひ一度は読んで頂きたい作品といえるでしょう。
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