北上祐帆先生の作品の女の業火~娘婿とできた母~。
夫に先立たれ母や父を亡くし更には最愛の息子まで亡くし
娘と2人になってしまった松江。
娘と家をずっと守って働いてきましたが
娘が結婚し孫と義理の息子ができて
幸せな毎日を過ごしてきた松江ですが・・・。
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女の業火 娘婿とできた母のあらすじは?
平松江は60歳になるというのに真っ赤なストールに
若作りの化粧をしてお弁当を届けに向かいます。
松江が届けにいく先は――。
交番勤務をしている男性のところ。
男性は松江をおかあさんと呼び
松江もおとうさんと呼んでいます。
男性はどう見ても30代ぐらいな感じでそれを見ていた
松江のいとこである佐々木優子は汚らわしいと・・・。
そして一緒にいた女性は松江をあの噂の鬼畜ババアと言い
更には優子のいとこなのかと言っています。
優子はとっくに松江とは縁を切っていると言い
自分まで他人から変な目で見られると思うのです。
そんな松江は昔から不幸な人でした。
農家の本家の長女として生まれ男兄弟がいなかったため
平家にはいってくれる男性と見合い結婚をしました。
松枝は子どもの頃から変な色気があって男にもモテ
家を継ぐことがなければ好きな人と
幸せな結婚生活が送れたはず・・・。
松江はお見合いの際におとなしそうな人だけど
誠実な人だったらいいかと結婚を決めましたが
結婚相手はなまけ者でアル中・・・。
松江が子どもをおぶりながら畑仕事をしていても
手伝うどころか文句を言われると暴力を・・・。
愛のない結婚生活でしたが世間体が悪いからと
離婚は許してもらえないのです。
そんな結婚生活も松江の夫が結核で亡くなり
12年で終わりを告げました。
しかし松江には9歳の男の子と
6歳になる女の子がいましたが
でも本当はあと1人子どもがいたのです。
超なんだと思われていた正は次男で
本当は双子でした。
しかし生まれてすぐに死んでしまい
松江は26歳で最初の子を亡くし
36歳で夫を亡くしたのです。
そんなこともあり松江は双子の片割れである
正を一番に思っていたはずです。
そして跡継ぎだからと言われる正でしたが
お母さんを守って楽にしてあげると言い
そんな正の言葉に嬉しくなる松江。
ですが同じ年に今度は母親を交通事故で亡くし
その1年後には元気だった父親も・・・。
そのため平家は呪われていると言われるのです。
それでもひとりで家事と育児と本家の仕事のほか
生活のため農業と町営温泉の食堂の仕事と
朝昼晩働き通しだった松江。
それでも正がテストで100点を取ったと言い
毎日が幸せでした。
そう、正が学校で倒れたという電話をもらうまでは――・・・。
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女の業火 娘婿とできた母のネタバレとその後の展開は?
正の通う中学から電話をもらい病院に行くと
なんと正は白血病だと言われ
たった12歳で急逝してしまったのです。
3人の子のうち2人の子を亡くして
寝込むようになってしまった松江。
残された子である玲子はお腹が空いたと言っても
勝手に食べてと言われ何もないと言うと
そんなはずがないと怒られてしまう・・・。
仕舞には女の子なのに料理も洗濯も掃除もしない
母親を助けてくれないと言われてしまうのです。
それでも玲子は母親のために
おみそ汁を作ってあげようとしますが
ケガをしてしまいそんな玲子に松枝は
こう伝えるのでした。
「ケガしないように病気しないようにしてくれなきゃ
玲子だけは絶対に幸せになってくれなきゃ」
そして松江の家は本家だけど
家のために好きでもない婿と
結婚する必要はない
お嫁にいっていいと言うのでした。
それからの玲子は中学や高校に進み
松江も変わらずひとりで農業と
温泉の食堂で働くという日々。
ただ違ったのはこのとき松江は
何人もの男と関係を持っていたのです。
人のぬくもりは安心するとこのままいたいと
再婚を考えたこともありました。
しかしみんな遊びで誰ひとりとして
松江を守ってくれる
男性は現れなかったのです。
年増の子持ちのオバサンは
夢見ることさえ許されないのか・・・
幸せになりたいと思ったそんなとき
松江の運命が動いたのでした。
それは松江が54歳のとき。
親戚の叔母が玲子に
お見合いの話を持ってきたのです。
次男だから入り婿になってもいいらしく
公務員で健康で男らしい人。
顔も並み以上ということで
写真を見てすぐに気に入った玲子。
自分のようになってほしくないと
最初は乗り気ではなかった松江ですが
お見合い相手が好青年ということで
松江も気に入ります。
でもお見合いでは玲子よりも
松江ばかりが話していたため
玲子は怒っていました。
それでも玲子とお見合い相手の健二は結婚し
松江も含めての同居生活が始まります。
ご飯の席では松江の作った料理を健二が褒め
自分の料理はまずくて食べられないんだと
玲子の機嫌は悪い感じ・・・。
それでも2人の子どもが生まれ
うまくいっている感じの2人。
ですが玲子は1日中子どもの世話をしていると
頭が変になると言って健二にやつあたりし
子どもたちの面倒を松枝が見るように・・・。
松江は玲子とケンカしながらも
孫が2人できさらには義理の息子もできたことで
女を忘れられていたのですが――・・・。
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女の業火 娘婿とできた母の結末は?
2人の孫と義理の息子ができて
幸せな感じの松江でしたが
玲子は死んだ夫に似てなまけ者。
お風呂にも入らないし服だって
いつから着替えていないのかもわかりません。
子どもをお風呂にも入れてあげないので
松江が入れてあげるのですが
玲子がお風呂に入れているのかと勘違いし
健二がのぞいてしまったことにより
次第に関係が変わってしまうのです。
裸を見られてから松枝は気恥ずかしくて
顔を合わせられなくなりますが
背中に健二の視線を感じるように・・・。
しかも窓ガラスの反射で見える
健二の目は男の目に見えるのです。
そして閉じていた松江の女が
開いて行くのがわかるのでした。
そんなある日、ついに健二に誘われ
関係を持ってしまった松江・・・。
しかし寝言で健二が松江の名前を呼んだり
仕事中の交番に松江を呼んだりしたことから
2人の関係は玲子だけではなく
多くの人が知ることになるのです。
2人の関係を知った玲子は姿を消し
遺体となって発見されました。
遺書はなかったのですが
カバンの中にあった3人での写真には
松江と健二の2人だけキリのようなもので
顔や胸などを何ヵ所も突いていて・・・。
これは2人へのこれ以上ない玲子の復讐・・・。
それから親戚には縁を切られ
村八分にされる松江。
健二は平の籍を抜いて戻って来いと
父親に言われますが
それでも松江のところに残ります。
共犯者の2人は今は傷をなめ合っていますが
健二は若いためいつもまで続くかと
松江は不安になったりもしますが
2人の孫のためにも頑張らなきゃと思います。
玲子の分までちゃんと教育して
そして少しでも健二とつり合うように
今より若くきれいになるために
精いっぱい努力をするのです。
自分は絶対に幸せになってみせるから
見ていなさいと思いながら――・・・。
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女の業火 娘婿とできた母の感想は?
今はわかりませんが田舎の方では
家を継ぐためにお見合いし好きでもない人と
結婚とかあったようですね。
松江の場合も同じでしたが違うのは
結婚相手がなまけ者だったこと。
しかも暴力をするったりして
決して幸せとは言えない結婚生活。
だから余計に誰かに愛されたいと
健二と関係を持ってしまったのでしょう。
ただ健二は娘の玲子の結婚相手・・・。
不倫とかも良くないですが
娘の結婚相手に手を出すなんて
信じられない感じです。
しかも玲子は2人の関係を知り
自殺をしてしまった・・・。
絶対に幸せになって見せると
孫たちと手をつなぎ歩く松江ですが
母親が死んだ理由を知ったとき
松江の幸せは終わりを告げるでしょう・・・。
そして本作には家庭内に隠された
問題を描いた作品が他にも収録されています。
読者が投稿した実話を
読んでみてはいかがですか?
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