藤子・F・不二雄先生の作品の中年スーパーマン左江内氏が
スーパーサラリーマン左江内氏としてドラマ化。
うだつの上がらない中年サラリーマンの左江内はある日
怪しげな男からスーパーマンになってくれないかと懇願される。
ありえない頼みごとをされ本気にも相手にもしない左江内だったが
家族のピンチを救うためにしぶしぶ引き受けることに・・・。
ただスーパーマンとして左江内が戦うことになったのは
ごく日常の揉め事ばかりで・・・?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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中年スーパーマン左江内氏のあらすじは?
ある土曜日の夕方、中年サラリーマン・左江内の勤める会社では
ちょっとした問題が起きていました。
部下たちが必死になってその対応に追われる中
一人帰り支度をはじめる左江内。
彼は係長というポストでしたが
みんな左江内に頼ろうとはしません。
左江内には問題を解決する能力はない
万年係長だということをみんな知っていたのです。
帰宅中、左江内をつけまわすサングラス姿の男。
その男は左江内にスーパーマンになって欲しいと
訳の分からないことを言います。
本気にしなかった左江内は男と別れ自宅に帰りますが
玄関には鍵がかかっており締め出されてしまいます。
どうやら家族は留守で鍵をポストに置くのも忘れている様子。
仕方なく来た道を戻るとさきほどの男が待ち伏せをしており
結局は二人で飲むことになったのです。
そこで男は自分はスーパーマン業に精を出し過ぎて
本業のハンコ屋の経営が苦しくなり
妻にも逃げられたことなど愚痴をこぼします。
そして自分はもう歳なので左江内に
スーパーマンを譲りたいと言ってきました。
中年スーパーマン左江内氏
左江内は断りますが男――先代スーパーマンは
お構いなしにスーパー服の説明をはじめます。
先代スーパーマンはその後も別れ際まで勧誘をしますが
左江内も断り続けて自宅に帰るのでした。
左江内が帰ると妻の円子、息子のもや夫は帰ってきていましたが
娘のはね子がまだ帰ってきていないといいます。
左江内が心配になり迎えに出ると先代スーパーマンがいて
はね子がバイクに乗った男に無理やり
連れて行かれそうになっている現場へ案内されます。
止めに入るも返り討ちにあってしまう左江内は
はね子を救うためスーパーマンになることを引き受けるのでした。
スーパー服を装着するとみるみるうちに
左江内の体は宙へ浮き上がり・・・
バイクではね子を連れまわす男に一瞬のうちに追いつき
男を倒して娘を救出するのでした。
娘を守り通して満足げな左江内に先代スーパーマンは
その衣装からは妙な光線が出ていて
これで行ったことは誰の記憶にも残らないのだと言うのです。
事実、はね子はバイク男に
連れ去られそうになったことは覚えていましたが
誰に助けられたのか覚えていない様子・・・。
とにもかくにもスーパーマンの後継者に
半ば強引にさせられてしまった左江内
彼の身に次々と巻き起こるトラブルとは・・・!?
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中年スーパーマン左江内氏のネタバレとその後の展開は?
スーパーマンをしていたという男から流れで
後継者にさせられてしまった中年サラリーマン・左江内。
しかし家庭内では妻や年頃の子供たちに信頼されず
孤独な毎日を送っていました。
それからというもの仕事中でもおかまいなしに
街で発生する事件や事故を察知しては
首を突っ込んでいくことになります。
派手ではないですが自分の周辺の平和や
安全を守るために奔走することになる左江内。
しかも左江内が解決するのはごく日常で
起こりうるいざこざや人々の悩みばかり。
会社の中でのちょっとした騒動や
家庭内での問題もあとを絶ちません。
さらにいくら左江内が人々を救おうと
記憶には残らないという残念な結果に・・・。
中年スーパーマン左江内氏
左江内がスーパーマンとして地味な活動を続ける中で
世の中では終身雇用制度が揺らぎ
左江内の会社でも部課の統合が進みます。
左江内の会社内での立場も危うくなり
早期退職をして再就職も考える左江内ですが
なかなか決めきれません。
そんなある夜、左江内は複数の暴漢に襲われている
政治家の砂城浪角を救うことになります。
砂城は「国会の爆弾男」と呼ばれており
国有地払い下げに絡む不正を
国会で追及しているところでした。
それを良く思わない与党幹事長・肥原が
砂城の口を封じるために暴漢たちを送り込んでいたのです。
それを知った左江内は砂城を守ることを決意します。
会社をクビになる覚悟で砂城を陰ながら守っていく左江内
そんな彼をこの後絶望的な出来事が襲う――!!
そして最後にはアッと驚く出来事が!?
事の顛末が気になる方はぜひ読んでみて下さい。
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中年スーパーマン左江内氏の感想は?
豪華キャストで実写ドラマ化もした作品とあって
とても興味を持ちながら読みましたが大人ならではの悩み
葛藤などがものすごく詰まった作品だと感じました。
スーパーマンという設定はファンタジーですが
左江内の置かれている状況は妙にリアルで
考えさせられるところもありました。
特に家庭内で左江内の居場所はなく
妻は全く夫を信用しておらず子供たちも反抗期・・・
味方が全くいない状況が
何だかかわいそうになっていきました。
そんな左江内は昔スーパーマンをしていたという男から
強引にスーパーマンになるように仕向けられます。
中年スーパーマン左江内氏
ただスーパーマンになり様々な能力を身につけても
決して本当の意味で強くなったとは言えないような
左江内の様子も面白かったです。
スーパーマンと関わった人々は
その記憶だけが消えていく・・・。
そんな設定も良く考えられた面白いものだと感じました。
一言でいうと頑張れ、お父さん!と言いたくなる漫画です。
最終的にスーパーマンを通して左江内が感じた事とは何なのか
この作品を読んで一緒に考えてもらいたいと思います。
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