曽祢まさこ先生の夢見が原。
夢見が原に収録されている表題作である夢見が原について、あらすじやネタバレ、そして夢見が原に隠された真実について、お伝えしたいと思います。
U-NEXTに登録するともらえる600円分のポイントを使えば、人気作や最新作などが無料で読めちゃいます!
-
①70誌以上の雑誌や映画やドラマにアニメが31日間無料で見放題!
②最新作など電子書籍に使えるポイントが600円分プレゼント!
③さらに電子書籍や映像作品に使えるポイントが毎月1,200円分ももらえちゃう!
人気作品や話題の作品を無料で立ち読み
夢見が原のあらすじは?
康一郎は一刻も早く鬼怒田町へ急いでいた。
みのりという永遠の女性を、この腕につかまえるために・・・。
康一郎が7歳の時に5歳年上の遠縁の少女のみのりが、養女としてやってきたのです。
ただ養女とは名ばかりで、祖母にこきつかわれてました。
ただ、みのりはとても明るく一緒に木に登ったり、祖母に叱られても言いなりにはならず、頼もしい感じの女性でした。
そんなみのりに康一郎は次第に惹かれていき、お祭りの夜、浴衣を着たみのりの髪の毛に、そっと口づけをしたのです――。
夢見が原
そばにいると息苦しく素直に話せない、でもそばにいたいと思うそんな2人の変化に気付いた祖母は、みのりに縁談をもってきて・・・。
相手は50過ぎの老人で、祖母にはご恩があるからと逆らえないし、誰と結婚しても同じだと言うみのり。
康一郎が14歳になるかならないかの春に、みのりは遠い街の会ったこともない男の元へ、嫁いで行ってしまったのです――。
サイト内より【夢見が原】と検索。
夢見が原のネタバレは?夢見が原とはいったい・・・
鬼怒田町にいるみのりに会うために、急いでいた康一郎。
鬼怒田町へ行くには遠回りでも、線路沿いの道を行った方が良いと言われます。
この先にある夢見が原は、道が変に曲がっていて迷いやすく、人喰い鬼が出るとも言われており、地元の者は夜中は決して通らないというところ・・・。
夢見が原は呪われているから、後悔しても遅いと忠告をされる康一郎でしたが、そのまま夢見が原へ・・・。
夢見が原は月も星もなければ、方向を見誤ってしなうほどのところ。
みのりのことを考えながら歩いていると、道をそれてしまい迷ってしまいました。
下手に動いたら余計に迷うと思った康一郎はひと休みし、またみのりのことを考え・・・。
実は康一郎は17歳の頃に1度、みのりが嫁いだ家に会いに行っていたのです。
働き過ぎにより流産したみのりを、連れて帰ろうとしたのですが、みのりはその気持ちは嬉しいけど、このまま帰ってと困らせないでと言われ、帰らされてしまいます。
夢見が原
でも康一郎は、その時は子どもだったからで、勉強をし大学に入り、みのりを迎えに行くため頑張っていたときに、みのりの夫が亡くなったと知ります。
しかし、みのりはいなくなってしまい、父親の仕事を手伝いながらみのりを探していました。
そして見つけたみのりの居場所。
みのりは再婚し子どもを産んでいたのですが、相手の旦那は酒が入ると乱暴になり、みのりを殴ってよく顔にアザを作っていたのです。
しかも、真夜中に子どもを抱えて、いつまでも外にいたこともあったとか・・・。
そんな話を聞いた康一郎は、みのりを迎えに行き一緒になりたいと・・・。
ひと休みしていた康一郎でしたが、月が見え月の光で道に出ることもできました。
しばらく歩いていると虫の声もしなく、夜鳥の声や生き物の声もしなく、おかしいと思ったそのとき――。
髪をふり乱して走ってくる女の姿が・・・。
鬼女かと思ったら、それは康一郎が迎えに行こうとしていたみのりでした。
これは夢見が原の鬼が見せる夢と戸惑うみのりに、みのりに会うために探しに来たと言う康一郎。
みのりの格好から誰かに追われているのかと聞くと、みのりは旦那から逃げてきたと言うのです。
みのりの子どもは酔っぱらった旦那に殺されてしまい、自分だけじゃなく子どものことは許せないし、1日にも一緒に
暮らせないと旦那から逃げてきたと・・・。
しかも見つかってひきずり戻され、隙を見て酒ビンで殴って逃げてきたので、今度つかまったら殺されると・・・。
そんなみのりに康一郎は、自分がついているし、一緒に家に帰って結婚しようというのです。
自分はふさわしくないというみのりでしたが、僕には一番大事な人だと言い、みのりも誰と結婚しても同じだと昔言ったのは、1番好きな人と一緒になれないなら後は同じだっていうことだと言い出し、やっとつかまえた、もう2度と離さないと幸せそうに寄り添い歩く2人。
今まで虫の音も聞こえなかった夢見が原に、急に虫の音が聞こえ出しました。
きっとこれは、夢見が原の呪いが解けて、虫たちも祝福しているようでした。
サイト内より【夢見が原】と検索。
夢見が原の感想は?夢見が原の呪いは本当に解かれたのか
幸せそうに夢見が原を歩いて行った2人。
ですが、康一郎はひと休みした場所で、幸せそうな顔をしたまま亡くなっていたのです。
地元の人や警察は、また1人鬼に喰われたと言い、運ばれていく康一郎の顔が満足そうな顔なことから、どうしてみんな満足そうな顔をして死んでいくのか、よっぽどいい夢を見たに違いないと話しています。
そして、そこに3日前に鬼怒田町で亭主を殺し捕まった女が、昨夜、獄中で首をくくって死んだという話が・・・。
夢見が原
子どものこともあって同情の声もあり、重い刑にはならなかっただろうし、自分から死ぬことはなかったのにと・・・。
その話から、同じ死ぬなら夢見が原が良いと言う老人。
しかし夢見が原の鬼は、若くていきのいい人しか襲わないと言い出す者もいて・・・。
夢見が原の鬼は、狙った相手を甘い至福の夢を見せ、夢に酔いしれる間に魂を食い尽くす。
そして、最後まで夢だと知らずに笑みを浮かべて、死んでいくのでした。
康一郎は、知らず知らずの間に夢見が原の鬼に魂を食い尽くされ、みのりとの夢を見ながら死んで行ってしまったのです。
みのりの方も子どもを旦那に殺され、旦那を殺し自分の命を自分でたっていたのです。
2人は現実の世界では結ばれることはなく、夢の中でしか結ばれることはありませんでした。
ちょっと悲しい恋のお話でした。
夢見が原の鬼に魂を喰われて死んでしまった康一郎は、ちょっとかわいそうな感じでしたが、鬼に魂を喰われなければみのりの悲しい現実を知り、更に悲しい思いをすることだったでしょう。
幸せな夢を見ながら死ねた康一郎は、もしかすると幸せだったのかもしれませんね。
サイト内より【夢見が原】と検索。