中村明日美子先生と榎田ユウリ先生の作品の先生のおとりよせ。
家にいるだけで全国の名物グルメが味わえるのが現代
その恩恵を(恐らく)多分に受け取っているのが在宅ワーカーたち。
その代表でもある作家とマンガ家。
一見そりの合わない2人でもおとりよせという共通点があれば?!
実在するおとりよせグルメを軸に展開される新感覚グルメ作品。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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先生のおとりよせのあらすじは?
出版社からマンガ原作の企画を持ちかけられた官能小説家・榎村遥華は
その原作の作画担当は美少女マンガ家・中田みるくだと聞かされます。
巨乳大好きなおっぱい星人の榎村にとって
自分の理想的な乳を描く中田は神のような存在だったのです。
自分が崇める乳のカリスマに会えるとあって
榎村のテンションは最高潮に!
先生のおとりよせ
単行本の可愛らしい著者近影を見て思わず
バカらしい想像をして鼻血を吹き出すほど。
彼にとっての神のために素敵な貢ぎ物をとりよせますが・・・。
初めての打ち合わせにやってきたのは
髭のはえたおっさんで――?!
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先生のおとりよせのネタバレとその後の展開は?
初対面で中田をおっさん呼ばわりした榎村
それに対しての中田の反応はおネエそのもの・・・。
本人曰くおネエではなくキレイなお兄さんらしいのですが
まるで納得のいかない榎村。
榎村は自身が持ってきた単行本の著者近影を指して
「100サギだ!!」と叫んでしまいます。
そこで冷静な編集者に「それ、榎村先生の私物ですか?」の
ツッコミに青ざめる榎村。
結局、自分自身で中田みるくの
ファンであることをばらしてしまいます。
実は中田も榎村の大ファンでこのコラボ企画も
中田が言い出したものだったのです。
彼にとって榎村作品の破滅的で耽美的な世界と
ヒロインの女王様的なキャラがツボ。
ヒロインに関しては「俺嫁」と公言するくらいでした。
互いにファンだったと知ってもやはり想像と違う
作者像に嫌悪感をそれぞれ示します。
口げんかが勃発しますが互いに相手のために
おとりよせをしていたことで一時休戦へ。
先生のおとりよせ
中田のおとりよせは永楽屋の『琥珀 柚子』で
寒天をゆっくり乾燥させて表面を固めたお菓子で甘さは控えめ。
それゆえに柚子の味がしっかり生きているお菓子です。
さらにこれの良いところは日持ちがして個別包装という点で
お土産にも舞台の差し入れにも最適なお菓子なのです。
榎村のおとりよせは紫野和久傳の『西湖』で
外見は生笹でくるんであるためぱっと見はちまきのよう。
中身は黒いので羊羹のようですが口当たりはもちもち
甘さも羊羹よりもずっと淡い甘さなのです。
互いのおとりよせを食べ終わったところで
このコラボ企画をどうするかという当初の問題に戻りました。
確かにお互いの印象は最悪にも近いものですが
食の趣味は良いことに気がついている二人。
人物的にはお断りだが趣味に関しては
認めてもいい・・・という微妙な状態。
そこに飛び込んできたのが新雑誌の編集長・九堂今日子で
強い目力を持つ巨乳の女性です。
そう、それはおっぱい星人・榎村と
どM・中田のストライクゾーンど真ん中の容貌。
「やります」
二人の息の合った返答が部屋に木霊したのでした・・・。
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先生のおとりよせの感想は?
この作品の特徴は二つ。
一つは実際のおとりよせ商品が出てくることで
もちろん店舗からのおとりよせも可能です。
ただし商品取り扱い終了等の場合もあるので注意。
ちなみにおとりよせは作品で使用するにあたって
お店と交渉するらしいのですが
意外とお断りされることも多いそうです。
もう一つの特徴はマンガと小説のリレー形式で物語が進むこと。
先生のおとりよせ
マンガと挿絵は中村明日美子先生
小説は榎田ユウリ先生が担当しています。
小説の方はいろいろな字体が使用されていて楽しいです。
この二人のおとりよせライフ
読んでいて楽しいのは実食風景です。
本当に楽しそう且つ美味しそうに食べる二人。
読んでいると思わず自分もおとりよせしたくなること
間違いなしで手土産の参考にもなりそうな作品ですよ。
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