大西巷一先生の作品のダンス・マカブル〜西洋暗黒小史〜。
中世ヨーロッパで起きた実際の事件を元に描かれる
残虐で残酷、そしてグロテスクなエピソード。
拷問具や処刑方法などが細かく記載された
まさに暗黒絵巻がここに・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ダンス・マカブルのあらすじは?
戦場を走り抜ける1人の少女は
敵の攻撃により馬から落ち捕まってしまいます。
「ジャンヌだ!オルレアンの魔女を捕まえたぞ!」
こうしてフランス救国の英雄である《乙女》
ジャンヌ・ダルクはブルゴーニュ公国軍の捕虜となったのです。
女の身でありながら髪を短く切り男の服を着て
戦場を駆け巡るジャンヌを周りは男みたいだとか魔女じゃなくて
異端じゃないのかという偏見の目で見ていました。
その後裁判にかけられたジャンヌは裁判官から
聖ミカエルは服を着ていたか?髪はあったか?と質問をされますが
答えることはなくはぐらかしていました。
さらにジャンヌは服を脱げと命じられます。
それは教会の定めでしたがジャンヌは声の許しをかわないと
脱ぐことはできないとその命令を退けました。
そしてジャンヌは男性の監視役に監視されながらの
獄中生活を送ることとなりました。
ダンス・マカブル ~西洋暗黒小史~
判決の日、ジャンヌは火あぶりの刑が執行される寸前
判決が下る前に自らの非を認めます。
そして男装を解き女性の服を着ることとなり
それが罠であるとも知らずに・・・。
教会の牢へと移してもらえるはずだったジャンヌでしたが
連れていかれたのはもとの獄中でした。
もちろん監視役は男性。
そして被告はパンと水のみの贖罪生活を送ることと決められていて
ジャンヌは永久入牢を送ることとなってしまったのです。
女性らしい姿になってもう一度
牢に帰ってきたのを見た監視役の男達は
ジャンヌに暴行を加えさらには強姦までも行い・・・。
英雄として活躍していたジャンヌ・ダルク。
彼女が受けた酷い仕打ちはまだ続き・・・?!
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ダンス・マカブルのネタバレとその後の展開は?
強姦を受けたジャンヌは心身ともに衰弱していきます。
そして入牢してから4日目の朝
ジャンヌは再びもとの男装姿へと戻りました。
この行動は「異端行動」だとみなされたジャンヌは
救済不可能だと確定され極刑が免れなくなってしまったのです。
5月31日。
ジャンヌ・ダルクはヴィユ・マルシェ広場で極刑である火刑を受けます。
燃え盛る炎の中でジャンヌはひたすらにイエス様と唱え続け
彼女の目には大量の涙が流れていました。
火の勢いはどんどん強まりやがて生き絶えたジャンヌ
黒焦げになり見るも耐えない姿です。
ところが死してもなお彼女には恥辱が加えられました。
それは服が炎によって焼け焦げ溶けて全裸となった
彼女の亡骸を群衆の目に晒すこと。
死者を冒涜するようなものです。
天使の助けによって脱走することもなく
確かに死をもって償ったという証明として。
そして少年でも両性具有者でもないということを示すために
行われたのではないかと言われています。
こうして英雄であったジャンヌ・ダルクは死を迎えてしまったのです。
ダンス・マカブル ~西洋暗黒小史~
第2部 残虐皇帝カリグラ
ローマの名称であるゲルマニクスは戦地にも
愛する妻と子供を連れて行くことを信仰としていました。
息子であるガイウス・カエサルはカリグラという愛称で親しまれ
軍団にとってのマスコットキャラのように愛されていました。
20年余りが経ちカリグラは第三代ローマ皇帝となっており
絶大な人気を誇りアイドル的な存在であったカリグラ。
そんなカリグラの側にいながらただ1人
浮かない顔をしている人物がいました。
それは近衛隊のカエレア。
カリグラはカエレアに亡き父に代わって余を導いてくれと
お願いしていましたがカリグラは突然病に倒れてしまいます。
奇跡的に命を取り止めたカリグラを見てカエレアも一安心。
ですがカリグラはゲルメスという人物を突然刺し殺してしまい
何が起こったのか突然のことに理解できない周囲の人々。
そんなことを気にする様子もなくカリグラは
いつものように普通に食事に向かいました。
そう実はカリグラには裏の顔があったのです。
カリグラは自らの手で先帝を殺し皇帝となったのでした。
徐々に明らかとなっていくカリグラの裏の顔。
その狂気は止まることを知らず・・・?!
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ダンス・マカブルの感想は?
中世ヨーロッパで起きていた残虐な刑や事件の数々。
そんな残酷なエピソードをオムニバス形式にまとめたこの漫画。
誰もが知っている英雄ジャンヌ・ダルクや魔女裁判に始まり
異端審問などとても同じ人間が行なったとは信じられないような
残虐でグロテスクな内容が描かれています。
ダンス・マカブル ~西洋暗黒小史~
人間の中にある狂気の沙汰としか思えないような残虐さが表現されていて
残虐な表現が苦手な方にとっては気分が悪くなってしまうような内容も多々あります。
本当にあった歴史を知ることができるという点では
大切なことかも知れませんが気分のいい内容ではありません。
過去の過ちを知る機会として読んでみてはいかがでしょうか?
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