九条キヨ先生の作品のZONE-00。
化け物たちがひしめく魔都・東京を舞台に繰り広げられる人と魔物の物語。
底抜けに明るい少年・九浄と人間を魔物に変える薬
「ZONE-00」の噂を聞きつけて転校してきた志萬の二人の少年。
二人の間には少しずつ友情が芽生えますが・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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ZONE-00のあらすじは?
魔物がうようよとひしめく魔都・東京。
凶祓い(エクソシスト)の一族・志萬家の当主である志萬安吾は
とある目的のため京都の学校から転校してきます。
転校初日、彼が出会ったのは九浄三郎という
超絶ハイテンションなかくれんぼ好きな少年。
見た目が抜群に良い志萬と共に転校してきた沖野真夜子の仲を
九浄は疑いますがそんな仲ではないと志萬は一蹴。
しかし真夜子は含みのある言葉を紡ぎ九条に対しても告げます。
「九浄よ、そなたもきをつけられよな」
得意のかくれんぼで志萬に見つけられたことから
すっかり彼に懐いた様子の九浄。
志萬もそんな九浄のことを面白いやつと気に入った様子ですが
ふと目を離したすきに志萬は消えてしまいます。
ZONE-00
時刻は逢魔がとき志萬が中学生ではなく
凶祓い(エクソシスト)としての
活動をはじめる時間となっていたのです。
九浄はその足で最近気にいっている「ゴビ」という店に向かいます。
そこの店主からなにやら重要な話をされるという場面
突如九浄の首が何ものかにより吹き飛ばされてしまいます。
彼の首を飛ばしたものと
それぞれ応戦を始める人ならざる者たち。
駆け付けた志萬は店主に銃を突き付けながら
志萬家と魔物の和解は帳消しだと告げますが・・・。
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ZONE-00のネタバレとその後の展開は?
九浄の首を吹き飛ばしたのは魔物の同胞だろうと
志萬は問い詰めますが彼らは今現在、東京で悪さをしているのは
自分たちと同じ魔物ではないと説明します。
そして部屋に充満する瘴気、現れたのは鬼でした。
紛れもない鬼の姿に不穏な空気となる室内ですがすぐに鬼の姿は失せ
そこには首をはねられたはずの九浄の身体が元のまま倒れていました。
魔物のレプリカを作り出す「ZONE-00」薬の存在。
そして九浄の中には伝説の魔物「悪鬼」
浄阿弥が封じられていることが判明します。
浄阿弥は九浄が彼と同じように首を刎ねられて死ぬと
彼の身体から蘇りますがどうやらまだ長くは姿を保てない様子です。
ZONE-00
そして浄阿弥は500年前に志萬家の当主を噛み殺したという
志萬にとっては因縁のある鬼でもありました。
九浄は鬼、エクソシストとして志萬家の現当主としての彼はそう考えますが
無邪気で無垢な九浄をみていると殺そうという気が削がれるばかりです。
近づいてはいけない踏み込んではいけないと思いつつも
志萬は少しずつ九浄との仲を深めていってしまうこととなります。
そして明らかにされる東京で頻発して起きている魔物による事件の真相。
これは「ZONE-00」を煽った元人間によるものではないかと告げられた志萬は
九浄と共に500年の時を越えた戦争に巻き込まれていくこととなるのです。
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ZONE-00の感想は?
大分昔に読んだ記憶があったのですが
掲載雑誌が廃刊になってしたことなどもあり
すっかり存在を忘れていた本作。
新装版がでているということで改めて読んでみました。
とにかく魅力なのは絵でしょう。
美しく厨二心を激しく擽られる衣装やキャラクターがバンバンでてきます。
エクソシストの少年・志萬安吾はドイツ人とのハーフということで
少年ですがとにかくまつげがバシバシでいかにも美少年!という感じのキャラクター。
しかし関西育ちのため喋り口調は関西弁で本編では割と
弄られ役タイプという外見と中身に激しくギャップがある感じの子です。
私は完全に彼の見た目がドストライクだったため読み始めたんですが
そのギャップにまたやられてしまいましたね。
ZONE-00
もう一人の主人公ともいえる九浄三郎は
一見するとボーイッシュな女の子のような感じです。
そして激しく電波・・・志萬は彼に振り回されっぱなしです。
ストーリーはとにかく作者の趣味をぎゅっと濃縮したような感じになっています。
人物設定も世界設定もとにかくややこしく伏線やフラグもめちゃくちゃ多いです。
刊行ペースが遅いため次の巻を読んでいると
内容が結構わからなくなることも多いですが
それでもこの世界観が病みつきになってしまう人は
私を含めたくさんいるでしょう。
ただしストーリー自体はギャグちっくなシーンも満載となっているので
テンポよく読める作品にはなっています。
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