椎名くんの鳥獣百科のネタバレや感想に最終回は？動物の習性や特徴も知ることができる心温まる物語

十月士也先生の作品の椎名くんの鳥獣百科。

 

冷静沈着な大学助教授椎名は幼い頃からの夢
「動物はかせ」になることを夢見て
今日も研究を切磋琢磨と積み重ねていく！

 

動物との触れ合い仲間との絆を通して培っていく毎日の生活の中から
大切なものを見つけていくハートフルストーリー！

 

 

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椎名くんの鳥獣百科のあらすじは？

 

山裾大学理学部生物学科。

 

動物に関する様々な分野の
プロフェッショナルを目指す人々が集うその場所で
幼い頃からの夢である「動物はかせ」になるため
日夜研究を重ねているのは助教授の椎名了。

 

幼い頃から動物図鑑を愛読していた
椎名の人生を変える出会いとなったのは
彼がまだ7歳の頃でした。

 

入院しているクラスメイトのお見舞いのために訪れた病院で
病気療養中の花千歳。

 

白色個体のように色素が薄い花は
外出もままならず友達にも恵まれなかったのです。

 

そんな彼に椎名が手渡したのが動物図鑑。

 

椎名くんの鳥獣百科

 

動物への知識が豊富な椎名は足繁く病院に通い
花にその知識を披露していました。

 

それは決して社交的ではない椎名にとっても
はじめての大切な友達と言える相手でした。

 

椎名の話を楽しみにしている花の姿を見て
いつか動物はかせとなり世界で誰も知らないことを
花に教えてあげることを決意します。

 

しかしなぜか先に動物はかせとなったのは花でした。

 

花の後を追うような形で花が所属する大学へと進学し
助教授となった椎名。

 

花の背中を追いかける形となった今も
彼の目指す夢は変わりません。

 

心優しい仲間とともに今日も自分の道を歩んでいく！

 

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椎名くんの鳥獣百科のネタバレとその後の展開は？

 

椎名にとって花が特別な相手であるのと同じように
花にとって椎名もまた特別な相手でした。

 

自分を恐れることなく近寄ってきてくれた
椎名との出会いが退屈な毎日を大きく変えてくれました。

 

自分も誰かの椎名になりたいと強く願った花は
椎名が目指す動物はかせを自らの夢
そして生きがいとして生きていくことを決意。

 

そんな2人が選んだのは山裾大学の飛鳥研究室。

 

同じように生物の専門家としての活躍を志す
優秀な仲間と出会いや研究に明け暮れる毎日。

 

椎名くんの鳥獣百科

 

予測不可能な動物との触れ合いの中で
毎日のように出会う珍事件。

 

白いカラスの捕縛や絶滅危惧種の保護に
研究室に現れる幽霊の秘密。

 

シマウマに乗りこなせる学生に毒性生物を愛する動力。

 

冷静沈着で人付き合いは最低限としてきた椎名ですが
様々な動物、そして人との出会いの中で
人としても大きな成長をとげていくこととなったのです。

 

大学、そして研究職に携わる椎名は様々な思惑
そして政治的な争いに巻き込まれかけながら
本当に自分が大切なものを見据えて進んでいく。

 

そして彼の実直な歩みはいつしか新しい人との
出会いのきっかけとなり
海外進出も含めた新たな可能性を開く扉となっていきました。

 

その歩みの先に椎名は幼い頃に目指した
「動物はかせ」となることができるのだろうか？！

 

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椎名くんの鳥獣百科の感想は？

 

あまり知られることのない大学の研究室を舞台に
その内実が見事に描き出されている本作。

 

自分が好きなこと没頭できることを突き詰めることが
求められるこの世界での話に触れ
率直に羨ましさを感じました。

 

生涯を掛けて追い求めるものを見つけ
それに没頭する人生は苦労がないわけではありません。

 

それでも自分が好きなものを得るために経験する苦労は
もしかしたら彼らのように
前向きに取り組めるものなのかもしれない。

 

色々な困難を前向きに捉えていくその姿から
専門職として働く楽しさを教えられたように思いました。

 

椎名くんの鳥獣百科

 

話もとても丁寧に作り込まれていて
所々小ネタのように動物の習性や
その特徴について知ることができるのも
この作品の楽しみ方の１つです。

 

動物が好きな人に悪い人はいないと聞いたこともありますが
優しい人々に囲まれ人としても成長していく椎名の姿は
心温まるシーンが多くありました。

 

言葉は通わなくても心で通じることができる動物たち。

 

ほっこりしたやり取りの中で読者であること私も
不思議と気持ちが落ち着いていきました。

 

優しい気持ちになりたいときにおすすめの一冊です。

 

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