田川ミ先生の作品のちちこぐさ。
妻が突然他界。
小さな息子を残されたトラ吉は
薬売りの仕事をしながら生計をたてています。
しかし上手く息子とコミュニケーションが取れず
情緒不安定に・・・。
そんな矢先、息子が行方不明となり
シロウの存在の大きさを痛感するのです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
【ちちこぐさ】を無料で読む方法!
U-NEXTに登録するともらえる600円分のポイントを使えば
ちちこぐさや最新作などが無料で読めちゃいます!
①70誌以上の雑誌や映画やドラマにアニメが31日間無料で見放題!
②最新作など電子書籍に使えるポイントが600円分プレゼント!
③さらに電子書籍や映像作品に使えるポイントが毎月1,200円分ももらえちゃう!
ちちこぐさのあらすじは?
シロウの母・シオリは夕方までには戻るからと
夫に子供の面倒を頼んで出て行ったのですが
それっきり戻ってくることはありませんでした。
戻りたくても戻れない・・・
そう、シオリは夫とシロウを残して
他界してしまったのです。
残された父子は薬を売りながら生計をたてています。
残していけないシロウを連れての
薬売りは簡単なことではありません。
好奇心のある子どもは父の気持ちを察することなどなく
ひたすら我が道をいきます。
ちちこぐさ
たとえばお地蔵さんに花をあげるにしても
並んでいるお地蔵さんすべてにあげてしまうのです。
そんなことに付き合っていては
前に進むことができないので父の苛立ちは増すばかり。
シロウがさっさと歩けば問題は解決し
簡単なことですが一番厄介でもあるのです。
強引に引っ張ろうものなら容赦なく噛みつかれ・・・
最後の理性はそれを留めることができず鬱憤が爆発。
するとシロウは泣き始めてしまい泣き止みません。
連れている鳥の家路も付き合いきれず逃避し
本当に泣きたいのはこっちの方だと父親が嘆きます。
サイト内より【ちちこぐさ】と検索。
ちちこぐさのネタバレとその後の展開は?
泣き止まないシロウを抱きかかえ
なんとか約束の家までたどり着いた薬売りの父子。
シロウは知らない大人との初対面に怖がり始めます。
散々手こずらされた父のトラ吉としては
挨拶もできないシロウに
再び叱り口調を発してしまいます。
そんな流れを談笑と捉える女性・サキがいました。
トラ吉を呼び寄こす理由となった本人です。
サキは待望の懐妊。
しかしつわりが酷くておめでとうと
そう言われても嬉しくはありません。
つわりの酷さにサキの機嫌は悪く
トラ吉もそんなサキの愚痴を聞いては
宥めながら薬を揃えます。
その横でシロウも父に言いたいことがあるようですが
今のトラ吉にシロウを察してやれる余裕はないのです。
ちちこぐさ
サキの愚痴を聞いていたトラ吉は
男の言い訳をつい口にしてしまい
さらにサキの機嫌を損ねてしまいます。
限界まで苛立ってしまったサキは嘔吐。
するとシロウも耐え切れず漏らしてしまい
トラ吉の負担は増すばかり・・・。
やっとサキの方が落ち着きシロウの方も片付き
サキの夫の計らいでシロウを少し
預かってもらえるという話になったのですが
シロウがそれを嫌がり始めます。
しかし疲れて眠ってしまったシロウは
そのままそこで預けられることになります。
目が覚めると父の姿がないことで
置いていかれたと思ったシロウは泣き出します。
サキはシロウの泣き声で目覚めてしまい
置いていかれたのではないと慰めそれから2人は外に。
シロウはサキがもう吐かない気持ち悪くないことを確認すると
自分の父が作った薬の効力の良さを自慢します。
ところが途中で具合が悪くなったサキのために
薬草を1人で取りに行ってしまいます。
2人の後を追ってきたサキの夫とトラ吉は
倒れているサキとサキから聞かされた話とで焦り始めます。
捜しても捜してもシロウの姿がないのです。
亡くなった妻に託された息子を失ってしまうのか・・・
トラ吉は少しでも邪魔だと思ったことを悔います。
すると木の幹の穴にシロウの姿を発見。
シロウも父の姿を確認すると
一緒に行きたいと泣いてすがります。
シロウに寂しい思いをさせていたことを知った
トラ吉はただただシロウに謝るのでした。
サイト内より【ちちこぐさ】と検索。
ちちこぐさの感想は?
どの時代でも父親の子育ては大変なのですね。
しかし母親はそれを当然のように
1人でやっているわけですよ・・・。
読んでいると「勝手だな」と思う
男の言い分も出てくるのですが
シロウとトラ吉親子が微笑ましく思えるのは
トラ吉が改心しようと努力をしているところ
そしてシロウがお父さん大好きなところです。
露骨なまでに邪険にされても子は親を選べない
健気に追いかける姿は心打たれます。
ちちこぐさ
シロウはやたらと薬草の知識に長けています。
それだけお父さんが大好きってことなのだと思いますが
いつか父の助けになる存在になっていくのでしょう・・・。
本作を読んでいるとトラ吉の父としての成長よりも
シロウの成長の方が楽しみになってきます。
子育て経験のある方なら
あるあるネタもきっとあることでしょう。
母親の大変さを知るためにもいろんな方に
読んでいただきたい心温まる父子物語です。
サイト内より【ちちこぐさ】と検索。