吉村明美先生の作品の夢の真昼。
幼いころ両親が離婚し母親に引き取られた大学生の鈴子は
父親に引き取られた鳩子姉さんとは別々に育てられた。
大学生となり下宿している鈴子の家に転がり込み
好き勝手生活を始めた姉を嫌いになる前に
鈴子は家を出ることを決意した。
新しい家は偏屈な老夫婦が暮らしている
日本家屋の一室での間借り生活。
そしてこの決断が鈴子の人生を大きく変えることに!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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夢の真昼のあらすじは?
鈴子と鳩子は2人姉妹ですが両親が離婚し
鈴子は母親に鳩子は父親に育てられます。
何不自由なく育った鈴子に対して苦労ばかりしていた鳩子。
鈴子が大学生になるとフリーターの鳩子が家に転がり込んできて
まるで鈴子を家政婦か奴隷のように扱うようになり
その生活に耐えかねて引っ越しを決意した鈴子。
引っ越し先は優しいおじいさんと
偏屈なおばあさんが暮らしている大きな日本家屋の一室で
その家に間借りすることになります。
夢の真昼
引っ越しの当日、鈴子を待っていたのは
優しいおじいさんのお葬式と
親戚同士による偏屈なおばあさんの押し付け合い。
その親戚を見事な嘘と口上で一括し
自分の家と人生を守り抜いたおばあさん。
もしかしてこの人、うわさに聞いているほど
悪い人じゃないかも?
その人柄に惚れこんだ鈴子はおばあさんに弟子入りし
この家で一緒に生活することを決めました。
果たしてその決断は正しかったのか?
それとも・・・?
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夢の真昼のネタバレとその後の展開は?
偏屈だと思われていたおばあさんは
無愛想で気が強い実は愛情深い人。
その本質を見抜いた鈴子は自分の性格を
鍛え直そうと一緒に暮らし始めますが
しかしその生活は思った以上に厳しいもの。
早朝から神社でラジオ体操や朝食の支度に掃除
8時には学校に送り出される毎日です。
近所の人には同情されるけれど鈴子にはおばあさんが
そんなに悪い人とは思えません。
確かに厳しい面はあるけれど
しっかりと芯が通っているおばあさん。
そんなあるとき鈴子の姉が突然居候している家に
上がりこもうとしてきます。
自分の荷物を持って勝手にやってきた姉を
一蹴してくれたのはおばあさんでした。
姉に対する鈴子の態度を見ておばあさんは
本当に大切なことを教えてくれます。
それは「きちんと喧嘩をする事」。
姉に対して負い目があった鈴子は
自分が思っていることを姉に伝えることができません。
それは弱みとなり姉に対して自分が思っていることを
言えない鈴子を作り出していました。
夢の真昼
その状況を一瞬で見抜き自分を守るために
本当に大切なことを教えてくれたおばあさん。
その言葉を聞いて鈴子は本当に自分が思っていることを
姉にしっかりと伝えることができたのです。
例えそれが姉を傷つけることになったとしても
鈴子にとっては大切なこと。
本当に大切なこと心に響くことを
はっきりとした言葉でつたえてくれるおばあさんは
鈴子にとっていつのまにか
とても大切な人へと変わっているのでした。
しかし偏屈で口が悪いおばあさん。
当然ですが周りには敵の数の方が多く
親戚中から嫌われています。
4人の子どもと9人の孫がおり可愛い孫は可愛がり
可愛くない孫は可愛がらないと断言するおばあさん。
映画俳優だった息子の愛人との間にできた
孫と名乗る女性が現れても
いつもの持論で一括していきます。
そんなおばあさんにもお気に入りの孫が2人。
そのうちの1人・明がこの古い日本家屋に居候することになって?
個性的で口は悪いけれど性根は優しい?明を迎え
奇妙な3人の生活は今始まったばかり!
果たして鈴子は自分の性格を変えることができるのか――。
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夢の真昼の感想は?
痛快の一言に尽きる本作。
おばあさんの持論は正論過ぎて
人によっては厳しい内容であったりあたりのきつい
内容であったりするかもしれません。
しかしその言おうとしていることは
あまりに当たり前のことで読んでいるこちらが
すっきりする内容ばかりでした。
言われていることはできたら人生が
楽になるだろうけれど少しだけ勇気がいること。
夢の真昼
周りの人に迎合しもしかしたら損をする人生を
歩いてしまうかもしれない人には
とても言葉にできないような内容の言葉ばかりです。
しかしその言葉には重みがあり
今までの人生でたくさんの苦労を積み重ねてきた
おばあさんの背景が垣間見える様でした。
これくらい芯のある温かい人になれたらと思います。
人生で少し心が折れた時や迷いそうになった時に
手に取りたい一冊です。
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