坂辺周一先生の作品のシンクロ ~入りこむ罪悪感~。
他人の罪悪感にシンクロし同じ幻覚が見える
能力を持った双子のイツカとリッカ。
その能力によって様々な事件に巻き込まれてしまいます。
犯罪者にシンクロした時見える世界とは・・・?
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
サイト内より【シンクロ】と検索。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
シンクロ ~入りこむ罪悪感~のあらすじは?
双子のリッカとイツカは幼い頃から
他の人には見えない何かが見えていました。
それはオバケだったり幽霊だったり毎回いろいろなモノでしたが
なぜだかきまって人混みに多く現れるため
2人は保育園の頃から立派な引きこもりだったのです。
ある日、他の園から新しく異動してきた丸山先生の背後に
その何かがいるのが見えた2人。
それは子供で2人は先生にこう告げました。
「水が怖い。水にいれないで。もうしません」
すると丸山先生はなんで知ってるのかと2人に近づき
首に手をかけますがそこへ他の先生が現れ
丸山先生はパッと2人から離れるのでした。
丸山先生は前の園で悲しいことがあったばかりだから
変なことは言っちゃダメとそう言われた2人は
視たモノを迂闊に人に話してはいけないことを学んだのでした。
自分達は俗にいう霊感が強いのかと思っていた2人でしたが
14歳になったある日突然、何もかも理解したのです。
それは今まで見てきたモノは全て
人間の心だったのだということ。
人間の罪悪感が生み出した幻聴や幻覚が
2人には見えていたのです。
そして大人になった2人はリアルに理解していました。
他人の罪悪感にシンクロしているだけなのだと言うことを・・・。
シンクロ ~入りこむ罪悪感~
友人と念願のタニロン社員食堂でランチをするリッカ。
ところがリッカの手に取った
味噌汁のお椀に入っていたのは人間の目玉。
それを見てリッカは誰だとため息をつきます。
その時、背後の席にいた女性がもうイヤと
口を押さえて走り去って行き
それを見ていたリッカはあの人かと理解します。
食欲をなくしてしまったリッカは楽しみにしていた
食事に手を付けずそのとびきりのドス黒い罪悪感に
不快感を抱いていました。
マンションの一室に帰宅した女性。
ビニール手袋をはめ大きな冷凍庫を開けると
そこにはバラバラになった死体が・・・。
女性はハンマーを使って冷凍された死体を粉々に砕いていきます。
そしてこんなになってまで
私を苦しめるなんてあんたが悪いと呟きました。
女性が抱くとびきりドス黒い罪悪感の正体とは・・・?
サイト内より【シンクロ】と検索。
シンクロ ~入りこむ罪悪感~のネタバレとその後の展開は?
一方、リッカは家に帰るとイツカに愚痴を言っていました。
朝早くおきたのに罪悪だと今日会った女の話をすると
イツカはしょうがないじゃないとクールな対応。
リッカはイツカだったらもっと怒ってるはずだと言いますが
イツカはまた会ってもほっときなさいと釘を刺すのでした。
オーブンを使い何かを作っている女。
彼女はストーカーされさらには暴力も振るわれ
それに我慢できず思わず殺してしまったのが冷凍庫の遺体。
散々被害に遭ったというのに
殺してしまったことがバレたら・・・。
そう思うとやりきれずバラバラにして少しずつ調理し
残飯として遺体を処理していたのです。
御曹子の彼氏と共に高級レストランに
食事に来ていたイツカですが
出てきた食事を前に急に嘔吐・・・。
吐き終わるとイツカはそばで食事をしている
女の元に歩いていき死体こねくり回して
何が楽しいのかと女に怒鳴りました。
そう、その女はリッカがこの間会った女。
シンクロ ~入りこむ罪悪感~
イツカに自分の秘密を知られてしまったと思った女は動揺し
知っているはずがないと思いながらも
もしも知っているなら放って置くわけにはいかないと
イツカをタクシーで家まで尾行したのでした。
イツカは御曹司とダメになったからと
また違う合コンに参加してくる
冷蔵庫にケーキがあるからとリッカに伝え
出かけていきました。
リッカはいそいそと冷蔵庫の中のケーキの包みを開けると
そこには生々しい人間の舌が乗ったケーキが・・・。
リッカは近くにあの女が来ているのだとすぐに気づき
急いでイツカを追いかけました。
イツカの背後に迫る女。
知られたら迷惑なのだと握りしめた包丁を手に
イツカに向かって走り出しますが
リッカが危ないと声をかけたことで
イツカはギリギリで避けることができました。
女はさらに刃物を持ち直そうとしますが・・・?!
サイト内より【シンクロ】と検索。
シンクロ ~入りこむ罪悪感~の感想は?
他人の罪悪感とシンクロする能力を持つ
双子のイツカとリッカが主人公の本作。
初めは見えているのは幽霊なのかと思いきや
まさかの他人の罪悪感という斬新な設定が面白い作品です。
坂辺先生の作品にしては珍しく登場する犯罪者に
サイコパスでない人がいるというのも新鮮。
本気で犯罪を悔やんでいる人や犯罪を犯してしまったことにより
おかしくなってしまった人まで様々で
それに対するイツカとリッカの気持ちの違いなども
注目してみると面白いのでは無いでしょうか。
シンクロ ~入りこむ罪悪感~
絵が綺麗でリアルなのでグロテスクな表現も
リアルに描かれています。
そのためそういった内容が苦手な方には
オススメはしませんが内容的には面白いので
苦手でなければ一度は読んでみて頂きたいです。
双子で同じ能力を持っているからこそ
能力がある以外は普通の女性に育った2人。
途中から出てくる刑事さんのキャラも独特で
引き込まれる要素が盛りだくさんでした。
サイト内より【シンクロ】と検索。