やまがたさとみ先生の作品のうそつき*ラブレター。
私は私であって私でなく・・・
あなたは、あなたであってあなたではない・・・。
そうこれはたったひとつの真実を
嘘で紡ぎあげた大人の恋のものがたりです。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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うそつき*ラブレターのあらすじは?
20代初めに少女漫画でデビューするもその後はボツの連続。
現在29歳でバイト暮らしの市野はボツ原稿を
webに載せたことで原稿依頼が舞い込みます。
多少の手直しは必要だけど細かい事は気にしなくていいと。
その原稿を今日取りに来る神代さんは
電話では何度も話したものの会うのは初めて。
自分の作品を褒めてくれた人・・・
彼は編集長で40歳半ばの男性でした。
うそつき*ラブレター
これが自分の再スタートになるだろうか・・・
不安はあるけれど誇りは捨てたくありません。
インタホーンが鳴りそこには
汗だくのおじさん・・・いえ、神代が。
いいところだと汗を拭く姿に市野は何かを感じたのでしょう。
内心ドキドキで原稿を渡すとすぐに確認する神代は
いい仕上がりだと言います。
この調子で次は新作でいこうと言い急ぐように帰ろうとする
神代を市野はバス停まで送ることに・・。
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うそつき*ラブレターのネタバレとその後の展開は?
バス停までの道を行きながら市野は
今の自分の状況と思いを神代に話します。
今まで成果が出せなかったことや
既にヒットを飛ばせる作家ではないこと。
だけどそんな自分でも認められて描きたい・・
わがままな思いと紙一重のプライドを貫いていいのか
貫いて先があるのかと・・・。
そんな市野に神代はキッパリと言い切ります。
「僕あなたの作品好きです」
だから大丈夫、頑張って描いてくださいと言われ
市野はこれで恋に落ちたのでしょう。
彼女にとってそれは魔法の言葉になったのです。
たとえ編集者の常套句だと解っていてもその言葉だけで彼女は
これから先、描いていける気がするのですから。
そうやって神代と市野の編集と作家としての関係は
とてもいい感じになっていきます。
市野の不安をさりげなく取り除く神代の言葉や接し方に
作家としてではない感情や思いが段々膨れていく頃
大人の女子向けに色気のある恋愛を
描いてみてはどうかと提案されます。
市野は自分の想いを作品の中へ描き出します。
それが描くための妄想なのか自分が神代に望んだことなのか
もう解らない気持ちがごちゃごちゃになっていきます。
うそつき*ラブレター
そんな頃、昔ちょっとあったタケさんが帰郷してきました。
タケさんもまだ独身です。
タケさんには市野を受け入れる気持ちはあるようですが
市野には昔の様に付き合うことはできそうにありません。
そしてずっと自分の担当で居てくれると思っていた
神代が担当から外れ新しい編集者がつくことになったり
郵送でいい原稿を直接届けに行ったりと市野も
自分の気持ちにいっぱいいっぱいになっていきます。
もどかしい想い・・・神代に伝わっているのか、いないのか。
神代自身も過去のことがあり市野よりかなり年上ということや
編集者としての立場として大人の対応をみせます。
そう接する中の言葉の意味は
市野でなくてもどういう意味合いなのかと
あれこれ勘ぐってしまえる様なことを言う
神代の真意は果たしてどちらでしょう。
そんな折、神代をモデルにした作品に
リテイクを出された市野は
神代を想って描いた作品だけに描き直しを拒否。
いっそ破棄して新しいモノを描きなおすと言う彼女に
神代はある提案をします。
その代案とは――?!
果たして市野は神代に想いを告げられるのか
2人の恋の行方はどうなるのでしょう?!
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うそつき*ラブレターの感想は?
漫画家と編集者って不思議な関係だと思います。
作家の作品を褒めて褒めてその気にさせて
良い(売れる?)作品を書かせることが
ある意味、編集の仕事でしょう。
でもそこには『作品が好き』『惚れる』ということも
大前提だと思います。
それが擬似恋愛に発展してもおかしくありません。
自分の作品が好きだとストレートに言ってくれる
神代に市野が恋心を抱くのも
自然の流れの様に感じその過程が凄くいいのです。
その思いを作品に込めて描くことができるのも作家ならではですね。
うそつき*ラブレター
描くエネルギーをくれる誰かが居てくれる
でもそれは仕事上、褒めて好きになってくれていること。
決して描いている自分に言ってくれているワケではないと
頭で理解していても神代さんはやっぱりうまいんだもん。
市野でなくても惚れてしまいますよ。(笑)
でも大人の事情も絡みそんな簡単な事ではない
大人の恋愛ってホント、もどかしいですね!
だから何度も、何度も、読み返しその度に新しい発見がある
大人の上質なラブストーリーだと思います。
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