柳本光晴先生の作品の響~小説家になる方法~。
出版不況にあえぐ文芸界に突如として現れた才能――
弱冠15歳の女子高生が書いたとは思えない小説が
鋭い閃光を放ちながら人々に衝撃を与えていきます。
2017年にはマンガ大賞2017を受賞した
注目作をとくとご覧あれ――!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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響~小説家になる方法~のあらすじは?
出版不況が叫ばれて久しい今日
文芸界は売上の下降に頭を悩ませていました。
大御所作家の肩書も虚しくまた文芸賞受賞の話題作でも
打開できない現状は同じく不況と言われている
漫画部門より厳しいもの・・・。
愚痴交じりの会話にこの状況こそチャンスだという
女性編集者が口をはさみます。
花井と呼ばれたこの女性は出版不況前から
文芸の活字離れは進んでいたと説明し
だれもが文芸界を諦めつつあるのだと続けます。
そして目をきらめかせながらこう言うのです。
「スターの現れる前兆って気がしませんか?」
響~小説家になる方法~
そんな花井の言葉に同僚たちの反応はイマイチで
若い考え方だなと褒められているのかあきれられているのか
よくわからない言葉を返されてしまいます。
それでも花井は小説の力で新しい時代を作れるような
才能を待ち望む気持ちに変化はありません。
そんな中、1通の分厚い封筒が捨てられようとしていました。
小説『木蓮』の新人賞に応募されてきたその原稿は
募集要項を守っていないという理由から
開封されることもなく破棄されようとしていたのです。
花井は封筒を手に取ると
宛名に綴られた綺麗な字に惹かれます。
封筒を開けると直筆の原稿しか入っておらず
住所も年齢も職業も性別も電話番号も
本人を特定できるものはなにひとつなく・・・。
ただひとつ「鮎喰響」という
本名なのかペンネームなのか判然としない
名前だけが記されているのでした。
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響~小説家になる方法~のネタバレとその後の展開は?
その頃、鮎喰響は高校の入学式を迎えていました。
通学路を歩きながら本を読んでいる彼女に
声を掛けたのは幼なじみの涼太郎。
登校時にも本を読むなんてと注意する涼太郎に
冷たい態度で接する響でしたが
クラス割りで同じクラスになったのを確認すると
ほっと息を吐きます。
見た目が地味でいかにも人付き合いの下手そうな響と
イケメンで運動も勉強もできて人望も厚い涼太郎。
傍目には共通点のないように見える2人でしたが
子供のころからの付き合いで涼太郎がなにかと
響の世話を焼いているのです。
「保護者ズラしないで」
素直じゃない響は口グセのように牽制するものの
彼女のよき理解者である
涼太郎はいたって冷静に対応します。
入学式を終えちょっとした小競り合いをしつつ
文芸部の部室を訪ねた2人。
そこにはおよそ文学とは程遠い不良たちがたむろしていて
入部を希望する彼らを追い返そうとしてきたのです。
なんとか話をしようとする涼太郎にタカヤと呼ばれた
不良の1人は本を投げつけてきます。
普通なら諦めざるを得ない場面でしたが
これまで沈黙を守っていた響はスタスタと部屋に入り
タカヤにこう宣言したのです。
「二度言わせないで。入部希望よ」
これにはタカヤもカチンときたようで
響のネクタイを掴んで殺すぞと一喝。
ところが響は得体のしれない笑みを浮かべ
タカヤの指を握ると
ためらいもなく折ってみせたのです。
まさかの行動にうろたえる不良たち。
響は表情も変えずにボールペンを手にすると
静かにタカヤの目に狙いを定めようと構えていて
大事になるのは避けたい不良たちは
タカヤをなだめて部屋から出ていこうとします。
涼太郎のフォローもあって事なきを得ましたが
響は失望した様子。
響~小説家になる方法~
「殺すんじゃなかったの?」
響はケンカを売られたから買っただけで
殺すと言われたから殺そうとしただけ。
彼女なりの理屈があったのに
それは世間には通じないことで
一体どうしてなのだろうと
馴染めない自分を不思議に思うのです。
結局、翌日には文芸部へ入部できましたが
そこでも自分の理屈を通そうとして
本棚を倒すという暴挙に出ます。
こうして始まった響の高校生活は
彼女の知らないところで変化しようとしていました。
響の書いた小説を読み終えた編集者の花井は
信じられない思いで原稿を手にしていました。
「お伽の庭」と名付けられたこの小説は文芸界において
“鮎喰響以前以後”と呼ばれる作品になるかもしれない・・・。
太宰治の衝撃にも匹敵する――・・・。
名前しかわからない原稿を自らパソコン打ちし
住所などもろもろは後付けにして
新人賞に通そうとする花井。
この作品を逃したくない一心で
作者である鮎喰響を見つけ出そうとします。
こうして前代未聞の応募作「お伽の庭」は
ほかの名だたる作家たちをも巻き込みながら話題になり
やがては芥川賞と直木賞の
W受賞という快挙を成し遂げるのです。
自身の信念を貫いていくあまりに
周囲に騒動を巻き起こしていく響でしたが
彼女の理解を超えた行動は次第に
相手の心にまっすぐな変化を与えていきます。
弱冠15歳の少女は文芸界に
どんな革新をもたらすのでしょうか――・・・?
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響~小説家になる方法~の感想は?
マンガ大賞に選ばれた作品ということで読んでみましたが
いい意味で予想を裏切られました。
波乱万丈のエンタメではなく
まさに響が書く作品のように朴訥としていて
読むほどに惹き込まれていく不思議な作品。
規格外の響が文芸界という特異な世界で
どんな行動を起こしていくのか楽しみです。
個人的には響の幼馴染みである
涼太郎にも注目していきたいところ。
イケメンで高スペックの彼は当然モテモテなのですが
なかなかに歪んだ思想の持ち主なんです。
涼太郎はずっと響に想いを寄せていて
偏執的なまでに彼女に固執しているのです。
響~小説家になる方法~
たとえば彼の部屋は壁にびっしりと
響の写真が貼られていたり
響との未来予想図を断定的に語っていたり。
ストーカー的要素が強い涼太郎ですが
この彼の行為は響も知るところという
これまた不思議な関係性なんですよね。
涼太郎は響が小説家として成功することを望んでいません。
響にはごく普通の専業主婦になって自分の側で
平凡に生きて欲しいと願っているからです。
歪んだ愛情で鳥籠に閉じ込めておきたいのだと――。
涼太郎のサイコパスな一面が
響の小説が話題になっていくにつれて
どう暴走していってしまうのか・・・
も私としては見所のひとつ。
みなさんも響~小説家になる方法~を
あなたの目線で楽しんでみてくださいね。
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