香月日輪先生・原作、深山和香先生・漫画の作品の
妖怪アパートの幽雅な日常。
両親を亡くし寮就きの高校に入学したはずだった夕士。
しかし高校入学前に寮は火事で全焼。
住む家を失くした夕士が見つけたのは
トイレ・風呂は共同だが賄い付きで
1カ月2万5千円の破格のアパート。
しかしそのアパートには曰くがあり
なんと幽霊が「出る」という。
そしてその噂は本当であり夕士の周りには
奇妙な出来事が立て続けに起こる。
藁にもすがる思いで始めた
新しい生活は奇想天外の生活であった!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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妖怪アパートの幽雅な日常のあらすじは?
高校1年生の稲葉夕士は中1の時に両親を交通事故で亡くし
叔父夫婦の元で育てられました。
叔父夫婦には感謝しているのですが
いとこの恵理子は自分とそりが合わず
家庭の空気は決して良いとは言えません。
夕士は高校生になったら寮がある高校に進学し
この家を出ることを決めていました。
念願かなって寮がある高校への進学が決まり
新しい生活を始めようと考えていた矢先
所属する予定だった寮が
火事で全焼してしまったというニュースが――。
自宅から通学することも勧められたのですが
これ以上この家の空気を悪くすることには耐えられない。
自分で独立した生活を送ることを決め
夕士は新しい住居を探し始めるのです。
未成年で親もいないくお金もない夕士に
部屋を提供してくれる不動産はなく
このまま叔父の家に戻らなければならないのかと
絶望しかけますが不思議な言葉に導かれるようにして
ある不動産へと足を運んだのでした。
そこで紹介されたのはトイレと風呂は共同ですが
賄付きの6畳の和室。
妖怪アパートの幽雅な日常
料金は何と月に2万5千円で親がいない夕士でも
部屋を提供してくれるというのです。
しかしその建物にはいわくがあり多くの人が
そこで幽霊を見たと証言していると・・・。
選択肢がない夕士が向かった先のアパートは「壽荘」。
住人のホラー作家・一色先生と
女子高校生の秋音さんは気さくな人たちで
ここでの生活に安堵を覚えた夕士。
しかし夕食に案内された食堂に向かうと
見慣れない足跡が残り途切れない麻雀の音がします。
そして美味しい料理を提供してくれる
るり子さんは姿を見せないのです。
案内された地下のお風呂はまるで洞窟風呂であり
とても室内の設備とは思えない作りに。
あまりの出来事に気を失ってしまった夕士は
翌朝自分の部屋で目を覚ます。
昨日の出来事は夢だったのかと自問するのですが
除霊士である秋音さんが
霊を除霊する瞬間を見てしまったのです。
噂は全て真実であり幽霊と共存する生活を
選ばなければならなくなった夕士。
その新生活は予想をはるかに超えた
生活になっていく――!
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妖怪アパートの幽雅な日常のネタバレとその後の展開は?
幽霊が出るという噂は本当でした。
作家の一色先生からは荷造りをするなら手伝うと言われ
彼もまた幽霊が出ることを分かった上で
壽荘を選び生活をしていることを知るのでした。
ここでの生活を継続するのかどうかを迫られましたが
寮が完成するまでの半年の間
壽荘で生活を続けることにした夕士。
しかし食堂では毎日のように幽霊と顔を合わせ
その生活は想像以上の奇妙な生活でした。
その寮に住んでいるもまた一風変わった人ばかり。
画家の明さんや霊能力者の龍さんなど
皆そこがどんな場所なのかきちんと理解した上で
生活を営んでいるのです。
妖怪アパートの幽雅な日常
そんな環境に影響されたのか夕士自身にも
他の人より少し強く霊能力が宿っていきます。
この世の中は思った以上に
常識だと信じていた価値観は覆されやすい。
自分の居心地を悪くしていたのは
自分の考え方だったことに少しずつ気が付き始めた夕士は
自由な環境の中で心を成長させていくのです。
寮が新しくなり妖怪アパートを出る時がきます。
一度は寮を離れたものの結局は寮に戻ってきた夕士は
ひょんな縁で魔道士になることになってしまいます。
そして妖怪アパートで魔道士としての修業を積みながら
様々な経験を重ねて成長していくのでした。
それまでの常識、自分の当たり前がひっくり返される生活の中で
多様な価値観を抱きながら生活をしている彼らを見て
夕士の考え方や心もまた少しずつ変化をしていくように・・・。
不思議な仲間たちとの間で時に交わり
時に離れながら成長するその姿から目が離せない!
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妖怪アパートの幽雅な日常の感想は?
妖怪アパートという形で展開されていく本作は
ある意味で誰もが通過する
分岐点を表しているように思いました。
私たちが作り上げてきた価値観や常識は
本当に常識なのでしょうか?
妖怪アパートの幽雅な日常
多くの人の多彩な価値観に触れることで
自分の考え方や進むべき方向を定め
より包括的な捉え方を身に着けることこそが
本当の意味の価値観であり常識として自分を支え
守ってくれるものなのではないかと改めて感じました。
本作の面白いところは妖怪の世界に触れ
魔道士という形で一部その世界を取り入れた状態で
人間として成長し手行くその過程にあると思います。
多様な価値観を排斥するわけでもなく
取り込んでいくその姿からは
学ぶべき部分が大きいように感じました。
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