乃木坂太郎先生の作品の幽麗塔。
ニート生活をしていた天野の元にテツオと呼ばれる美少年が現れ、幽麗塔に隠された財宝探しをすることに・・・。
テツオとは、死番虫とはいったい誰なのか正体が気になり、そしてテツオや天野は、財宝を見つけることができたのか――。
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幽麗塔のあらすじは?2年ぶりに時計塔が動き出す!
百数十年もの間動かない時計塔が、2年前の夜に1度だけ動いたことがありました。
藤宮たつが養女の麗子に惨殺された夜のことで、たつは時計台に縛り付けられていたのです――。
時は昭和29年の神戸に、1人の男がいました。
名は天野太一。
毎日カストリ雑誌などを買って読んでいる感じで、仕事もせず家賃も滞納している感じ・・・。
そんな天野は、大家のおばさんに部屋代を稼いで来いと、町に久々に出た感じでしたが、そこで高校時代のマドンナ・花園に再会するのです。
偶然の再会により、素敵な関係に発展するのではと思ったのもつかの間、花園のそばには婚約者がおり、その相手は自分をいじめていた三村だったのです・・・。
そんな2人に対し、自分も今度結婚するし、叔父の遺産が入って投資もしており、高等遊民な生活もしていて時間にも
余裕があるから、2人の結婚式にはぜひ呼んでくれと嘘を言ってしまいます。
ブカブカの背広に汚れた靴。
しわくちゃのシャツで、式になんて行ける訳がない。
しかし、三村は式に呼ぶから電話番号を教えてほしいと言うのですが、電話は大家さんの呼出だしと困っていると――。
幽麗塔
美青年がお迎えにあがったと言って助けてくれました。
そして、その美青年は生活力も能力も、そして友達も家族もいない天野に対し、仕事を紹介するのです。
それは、2年前に老婆が殺されたという幽霊塔でした。
老婆が殺された晩に、1度だけ動いた時計が気になり、塔の中に入っていく天野。
殺された老婆の幽霊が出ると噂もあり、幽霊なんて・・・と思いながら上っていくのですが、そのとき後ろから何者かに――。
気が付くと天野は老婆が殺されたときと同じように、時計塔に縛り付けられていたのです。
そして、時計もまた動き出しており、時を刻むごとに天野の体は横に曲げられ、腰が折れそうになっていて――。
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幽麗塔のネタバレやその後の展開は!?
もうダメだ!死ぬ!と思ったその時――。
天野を助けたあの美青年が助けにやってきました。
天野の忘れ物を届けに引き返してくれたのです。
そして、天野を時計台に縛り付け殺そうとした手口は、2年前の老婆を殺した時の手口と一緒で、天野は警察を呼んでくれとお願いするのですが、美青年は警察を呼ぶことを嫌がるのです。
その理由は、天野を助けるために時計を動かしたが、この時計台を動かせることを、誰にも知られたくないから・・・。
この時計塔の動かし方は、殺された老婆と犯人である養女の麗子しか知らないと言い、自分が時計塔を動かせるのは不自然だからだと・・・。
そして美青年は、この時計塔は巨大な金庫で、何十億もの財宝の門番だと言うのです。
その後、財宝を見つけ一緒に金持ちになろうと誘われ、家を放火されたことにより一緒に住む2人。
美青年の名前は、沢村鉄雄。
幽麗塔
しかし、そのテツオは女性で名前も嘘。
更には、焼けて写真も何もかもなくなった天野の昔の写真を持っていたり、おぞましい顔をした男と知り合いで、すべてを手に入れたら、その男の花嫁になるのが待ち遠しいと言っているのです・・・。
その後、今の時計塔の所有者である丸部の指示で、老婆を殺した犯人である養女の麗子の写真を手に入れて来いと天野は言われます。
すでに麗子が自分の写真を焼いてしまっていて、残っているのは婚約者だった本城志郎だけだと。
本城志郎を探す天野とテツオでしたが、志郎はテツオの家にやってきた、あのおぞましい顔の男だったのです。
そして、テツオこそが老婆を殺した犯人の麗子だということがわかりました・・・。
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死番虫の正体や丸部とテツオの関係は?
天野を時計台に縛り付け殺そうとしたり、天野の憧れの人である花園を殺した死番虫。
殺人鬼のように、時計塔に訪れる者を躊躇なく殺していくのですが、それはあのおぞましい姿になった、本城志郎ではなかったのです。
逆に本城志郎は、死番虫に命を狙われていました。
それは、本城志郎が死番虫の姿を知っており、口封じをしたかったようなのです。
その死番虫の正体は、陣羽笛警部でした――。
幽麗塔
陣羽笛警部は財宝を手に入れるために、老婆のたつを殺したのです。
最初は孤児院を開く土地を探したり、経営に関する本を読んだりと、最初の動機は素晴らしかった陣羽笛。
身を守るために殺しを繰り返す羽目になり、怪物のようになってしまったのでした。
そして、今の時計台の持ち主である丸部は、実はテツオこと麗子の実の父でした。
男に生まれたかったというテツオと、自分の脳を入れ替える脳移植をしようとするのです。
しかも肉親同士で関係を持ち子どもを作り、またその子どもと脳移植をし、肉体から肉体へ永遠に渡り歩いて生きていこうとしていたのです。
そして、それが丸部が愛したお夏への永遠の愛だというのです・・・。
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幽麗塔の感想や結末は!?テツオと天野はどうなる?
最後は、財宝を見つけた際に見つけた、骸骨になったお夏とベットに横たわる丸部。
その後、丸部の姿を見たものはいませんでした――。
そして、ある本を見つけました。
それには丸部やお夏のことが描かれており、愛の物語が描かれていました。
美しく優しい結末を迎えていたのですが、乱歩や西條八十など、誰もが幽霊塔について小説を書いていたのです。
タイトルや名前が変わって新しい物語になり、永遠に生まれ変わる物語――。
そして、天野は小さな出版会社の社長さんになっていました。
一方、テツオの方はというと――・・・。
天野が女性と一夜を共にしようとした夜、姿を消してしまったのです。
そして女装をし、テツオに会いたいと思う天野。
そのときテツオが現れ、キスを――・・・。
幽麗塔
1年後に東京に会社を移す天野でしたが、その隣にはテツオの姿もありました。
2人のキスシーンはすごく良かったです。
また、財宝を探しに行く際に頭を打たれた山科を、東京で見たという人がいたことには、かなりびっくりしました。
知り合いの子ともわからず、浮浪者に混ざりキレイな少年の絵を描いていたとか・・・。
別人ではないかというテツオでしたが、銃弾は脳の真ん中を貫通しなければ、百万に1つの確率で助かるかもしれないと言い出した天野。
生きているんだとしたら探したいと言うのです。
それが本当に山科なのかはわかりませんでしたが、もし山科が生きているなら良かったと思ってしまいました。
丸部とお夏の恋はちょっと切ない感じでしたが、それでもテツオは笑顔で自由に生きていて、すごく良かったと思います。
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