ハルノ晴先生の作品のあなたがしてくれなくても。
レスだったけれど、拒絶されていたけれど、夫婦として向き合おうとした2人。
みちは夫の陽と、そして新名は妻と体の関係を再構築しようとするものの、その先に待っていたものは果たして愛情だったのか?!
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あなたがしてくれなくてもの3~4巻のあらすじは?
会社で一度だけとはいえ浮気をしていた陽。
そんなことを知らないみちでしたが、陽は罪悪感からみちに優しくし始めます。
付き合いがあまりに長く、恋愛関係というよりは、空気のような存在としか、妻のことを見ることができなくなった陽は、どうしてもみちのことを抱くことができません・・・。
彼女がそれを心から望んでいることは知りながら・・。
それまでの空気のような扱いから少しだけ関係性が変化する2人。
浮気をし、別の女性であれば射精まで行くことができた陽は、罪悪感を伴いながら、少しずつみちに優しくするのでした。
少なかった会話が少しずつ増え、誕生日には花を用意。
そしてとうとう陽から求められ、体を重ねるときが――・・・。
しかし、それはみちが思っていたような、愛情を確かめ合う行為ではなかったのです。
行為の最中、一度も合わなかった目。
途絶えた会話・・・。
体を重ねたかったのではありません。
本当は、その行為の中で彼と自分との間に愛情があることを確かめたかったのです。
体を重ねれば、その愛情を確かめることができると思っていました。
しかし、そこに残されていたのは、ただのむなしさだけだったのでした・・・。
そのむなしさの原因の1つは、惹かれ始めていた新名への気持ちであることを、もうごまかすことはできません。
あなたがしてくれなくても
一方そのころ、新名も自分の妻との関係性を再構築しようとしていました。
結婚記念のディナーに誘い、そのあとホテルを予約していた新名。
しかし、妻は仕事を優先させてディナーには現れず、それで満足するならと新名の前で洋服を脱ぎ始めるのでした。
新名が望んでいたはずのその状況は、愛情を確認するための状況ではなくなっていました。
それは意地のぶつかり合いと、愛情がそこにないことを確認するための場所となっていたのです。
虚しさを埋めるために、新名とみちはお互いを求め始めます。
夜の公園で、とうとう言葉にしてしまったお互いへの気持ち。
そっと肩を包んでくれた手の温もりだけで、温まっていく心。
そして、昔のドキドキ感を思い出させてくれるような優しいキス。
キスだけで心が満たされたのはいつ以来だったのだろう・・・。
言葉にしてはいけない気持ちが、形になってしまった。
そして2人の思いは加速していく――・・・!!
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あなたがしてくれなくてもの3~4巻のネタバレとその後の展開は?
社員旅行に行くことになったみちと新名。
2人の関係は当然のように秘密であり、会社でも平然と接することが求められています。
それでも時々かわす視線、ちょっとしたしぐさで、お互いの心は浮足立っていました。
それと対照的に、お互い夫婦への愛情は冷めていく・・・。
それまで気になっていた陽の言動やしぐさも気にならなくなり、陽の優しさに少しだけ傷つくようになったみち。
自然と彼を避けるようになり、会話にはどこかぎこちなさが残ります。
そして新名も、自分のペースで仕事をこなしていく妻に対して、腹も立たなくなっていました。
埋め合わせをするといってくれた妻に、そんなことはしなくてもよいと優しく伝えることができます。
平面上は波風が立たなくなったように見えるお互いの夫婦。
しかし、その水面下では静かなさざ波が立ち続けていたのでした。
社員旅行で一人部屋をあてがわれたみちは、ラウンジで飲んでいるところを新名に声をかけられます。
会話の流れで何気なく新名を部屋に誘ってしまったみち。
そんなことをするのは自分ではないような気持になりながらも、言葉がすらすらと出てきてしまうのです。
部屋で2人きりになり、後ろからそっと抱きすくめられると、もうこの思いを止めることはできません。
あなたがしてくれなくても
しかし、みちの中には陽がいました。
こんな風にやさしく触られたかった。
こんな風に温かく見つめられたかった・・・。
新名が与えてくれるものは、本当は陽から与えてほしかったもの。
そう思うみちの目から涙が止まらなくなるのです。
そんなみちの様子を見て、それ以上進むことをやめた新名。
会うことをやめようと提案するみちに、今の自分にはあなたが必要だから、体の関係には進まないから会ってほしいと懇願する新名。
それくらい彼の心は崩れかけていたのでした。
みちのわずかな変化に気が付く陽。
しかし、彼は自分の不倫がバレてしまったのではないかと見当違いの不安を抱くのです。
そして不倫相手の三島に思いやりのかけた言葉を投げかけ、こう厳しく叱責されることに――・・・。
「他人への想像力が足りない」
一方の新名は、妻と話し合うことができていました。
いつまでセックスを待てばよいのか、一緒にいる意味があるのかと問う新名。
絶対に自分のことが好きだと自信があった妻の楓は、この質問に動揺・・・。
新名の本気を感じた楓も、少しずつ変わろうとしていました。
仕事の合間を見つけて、夕食を用意するために帰宅をするのですが、上手くいかない・・・。
空回りする2人。
すれ違う心・・・。
一方のみちは、少しだけ陽が変化していることを感じていました。
今までだったら絶対に参加してくれなかった、友人とのBBQに参加してくれる陽。
みちのために参加したと言ってくれ、体の関係のことも考えてくれると言うのです。
その優しい言葉こそ、彼女が待っていたもの。
その関係性に希望を見出した今、みちは新名との別れを決意。
しかし、新名はもう心が疲れきっていたのでした。
そんなときに突然切り出された別れに、思いもかけない展開が待ち受けていて――・・・。
すれ違うやさしさ、夫婦の愛情の先に待っている展開とは?
失ったものは、当たり前に手に入ると思っていたものだったのでした。
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あなたがしてくれなくてもの3~4巻の感想は?
誰が悪いのかとかよくわからなくなってきたこの展開。
みんなが少しずつ、求める相手が違ってきてしまって・・・。
少しずつ色々な傷が広がっていって、でもそれを止めることもできなくて・・・。
あなたがしてくれなくても
夫婦で埋められないものを、不倫相手に求めることは間違っているようで、でもそこしかはけ口がなくなったら、一体どうしたらいいんだろう・・・?
目に見えない透明の鎖でみんなが縛られているような今の状況は、どのように打破されるのでしょうか?
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