藤田素子先生の作品の子殺し毒ママはSNSに夢中!
~“いいね!”が欲しくて~。
見てみて!
ヤンママでシンママの私、今こんなに幸せなんだ~!
SNSにつぶさに近況をアップし
みんなに「いいね」と行ってもらえることに
快感を覚えるSNS中毒ママ・夕実。
そのときは友人たちも母親もそして本人すらも
最悪な結末が起こることを知りません。
夕実が16歳で産んだ女児が
4歳を前にして悲しい死を迎えることを――・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~を無料で立ち読み
子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~のあらすじは?
これは2014年、大阪で起きた実際のお話です。
16歳で当時付き合っていた
同級生の子どもを産んだ母親・夕実。
結局、認知されることなく
無職のシングルマザーになったものの
所詮遊びたい盛りの子ども・・・。
難病もちで生まれた長女・エリカの世話は
祖母である実家の母に任せきりになっていました。
妊娠中も出産後もシンママで頑張ってる風の
SNSをアップして「いいね」をもらうのが命・・・
エリカはその道具にすぎませんでした。
そんな夕実に新しい彼氏・智也ができたのは
エリカが2歳になったとき。
何も考えずに再び妊娠した夕実に祖母は呆れかえりますが
智也が子ども好きでエリカにも愛情を注いでくれる人柄で
結局それにすがる形で結婚・・・。
ですが結婚式の最中ですら携帯を離さない夕実の
「いいね依存症」は益々酷くなっていくばかりでした。
智也と夕実、エリカ、そして新しく生まれた真沙也。
アパートでの4人暮らしが始まり
エリカの病気も徐々に回復し
すべてが上手くいっているかのようでした。
ところが智也は想像以上に
生まれた子どもの方ががかわいいと感じ
夕実はその不満からエリカに
辛く当たるようになっていきました。
子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~
そんな虐待として通報されるような
荒れた家庭に3人目の妊娠が発覚!
「お母ちゃんは私のすること反対してばっかり!」
呆れ果てる祖母に夕実は子どものように拗ねて
祖母や行政との接触を完全に絶ちます。
すっかりエリカに対する愛情が消えうせた智也と
SNSで幸せを演じ切りたい夕実。
虐待は留まるところを知らず
エリカは食べ物を与えらえないため
生の玉ねぎや炊飯器を漁って
さらに虐待を受ける悪循環・・・。
そしてまもなくエリカは病院に運び込まれ
虐待による餓死が認定されます。
胃の中に入っていたのは真沙也の1歳の
誕生日ケーキの残骸のロウソクと銀紙・・・。
ところが驚いたことに夕実は
エリカの死が虐待による餓死ではなく
病気のせいだと信じて疑っていなかったのが
裁判によりわかりました。
一度は無罪となったものの
高裁から審議差し戻しとなった夕実に
禁固1年6ヶ月執行猶予3年の判決が下った智也。
審議中常に彼らの口から出る言葉は・・・。
「精一杯育てていました」
ですが、その言葉も今はむなしく
小さな命はもう戻ることはありません・・・。
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子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~のネタバレとその後の展開は?
次のお話は2003年愛知県で起こった
4歳男児虐待死事件のお話。
牛丼屋の店長として働きながら子どもを育て
かつ夜間大学を卒業したシンママ・鈴原琴。
一見頑張り屋のシンママに見えますが
実は彼女は恋に生きる女・・・。
そのターゲットとなったのが
事件の実行犯・17歳の小林亮二でした。
牛丼屋にバイトとして入った小林を
巧みな手練手管でレイプまがいに
関係を強要して始まった2人の関係。
恋愛対象となり難い琴から
小林は必死に逃れようとしますが叶わず
そのいら立ちの矛先は母と小林の関係を嫉妬していた
琴の息子・拓海に向かいました。
性欲が強く小林に執着する一方
子育てやしつけはまるでずぼら。
愛情不足で問題行動を起こす拓海と
親子にいら立ち暴力をふるう小林・・・。
拓海の死という最悪の結末を迎えて審議を受けた際も
自分のかわりにしつけをしてくれただけと
一貫して愛する小林をかばい続けたのです。
ゆがんだ関係に同情の余地があるとして
3年から5年という不定期刑が適用された小林。
そして琴は懲役2年執行猶予つきの判決を不服として
控訴したものの棄却・・・。
彼女は自分は何もやってないといいますが
彼女が本当にしなかったのは
母親として当たり前な「子供を守る」ということ。
その愚かさに気づく時はくるのでしょうか・・・?
子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~
次のお話は2013年兵庫で起きた
15歳少年のSMリンチ事件のお話。
客引きに接客・・・
どう考えても中学生がやっている怪しいお店の
ママの名前は玉野マキ江・43歳。
元ヤンで一旦逆上すると手が付けられない
デブスのマキ江は一人娘
容子に売春させるろくでなし。
いつしか自分の経営する店に
容子の知り合いをたむろさせ
彼らを使って性の仕事をさせていたのです。
今回の事件の被害者・英史もその1人。
女性かと思うほどの美少年の英史に
マキ江は瞬く間に入れ込んでいきますが
ある事をきっかけに逆上します・・・!
次のお話はデブス女の結婚詐欺・連続不審死事件のお話。
幼い頃より金に対する執着が強い水嶋早苗・34歳。
援交は小学生から。
他人の通帳を盗み取っては使うなど手癖も悪く
その度に親族が尻ぬぐいをしていました。
大人になってからも考えるのは
楽に他人を利用しての金稼ぎ。
様々な詐欺に手を染めた末
老人たちをパトロンにすることで
生計を立てていきます。
ところが、ここで予想外のことが起こります。
ある男性に恋をした早苗はその男のパトロンとして
金品を湯水のように貢ぐ日々となったのですが・・・?!
次のお話は2013年大阪で起きた
老老介護殺人未遂事件のお話。
娘を育て上げ55歳にして勤務先の院長と再婚した
看護師・伊沢マチ子。
親子ほども年齢の違う夫が脳梗塞で倒れたのは
結婚して間もなくでした。
マヒが残って思い通りにいかない生活を
看護する妻にぶつける夫。
そして看護師の経験を生かして
自分の心を殺して看護に専念するマチ子。
ですが夫の激しい束縛・・・。
そしてマチ子に負担を強いる
介護の生活が15年も続いた頃
その事件は起こったのです・・・!
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子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~の感想は?
本作は5つの過去に実際にあった
事件を元に描かれたお話です。
恋愛や自由やお金・・・。
自分の欲望に忠実に生きた女性たちが巻き起こす
なんとも悲しい事件の数々に
喉の奥に苦いものを感じてしまいます。
その中でも異彩を放っているのが老老介護のお話。
その他の事件と違い貞淑な母であり
献身的な妻である今回の被告が
追い詰めに追い詰められて起こしてしまう
事件の顛末の詳細・・・。
自分だったらどうなんだろう?!
15年も先の見えないトンネルの中にいる気分は
如何ばかりだったろう・・・。
同情に涙が出てきます。
子殺し毒ママはSNSに夢中!~“いいね!”が欲しくて~
さらに涙を誘うのは
その殺人未遂事件を起こした後の被害者の行動!
ああ、感謝を言葉にするのは
大事なんだなぁなんて改めて感じさせます。
若干絵柄は昔風というか粗雑な印象を受けます。
ですが作品の内容が内容だけに
そんな絵質が臨場感を増して
よりリアルに感じる方も多いかと思います。
ぜひ読んでみてください。
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