エロチックとグロテスクを美しく形にする名手
山口譲司先生の作品の村祀り。
山々に覆われた日本の奥深くに未だ残る独自の文化と風習。
現代の正義感や倫理が全く通じないその世界に迷い込んだら
気を付けた方がいい・・・。
主人公・三神が巡る秘境の村で起こる数々の事件の物語。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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村祀りのあらすじは?
山林の多い日本。
その山々の奥の奥を探せば
今なお闇がわだかまっているという――。
唯一の交通手段が週一便というまさに陸の孤島の里山
「忍冬村」もそんな1つ。
その忍冬村に期せずして2組の来訪者が訪れます。
1組目は民俗学サークルの大学生の男女
陽菜子と惇輝の2人。
村の古い神社で神職を務める先輩を頼り
調査させてもらいに来たのです。
そしてもう1組は漢方薬の訪問販売をするという
中年男性、ホーライと三神と名乗る2人組。
ところがそれは表の顔。
実はホーライは中国人相手の遺跡の闇ブローカーで
三神はその方面の闇コーディネーター。
俗世と離れて独自の文化を持つ
忍冬村のお宝を盗もうとやってきたのです。
村祀り
忍冬村に到着しホーライと三神は
思いがけず村人のもてなしの宴会に呼ばれます。
そこで村長は豪華な食事と酒を前に
こんなつましい宴だけじゃなく
本当のおもてなしがこの後に待っていると言います。
この言葉の意味・・・
そして村長たちのニヤツキ顔の意味とは一体・・・?
陽菜子の先輩・水主はおへび様を祀る巫女をしていました。
この村の巫女の仕事は村に残された
神代の時代からの物語を守り伝えること。
その仕事に必要なのは処女性・・・
処女である陽菜子にも
巫女にならないかとすすめてきますが・・・?
そして惇輝は実は水主に無許可で
陽菜子に同行していたため邪険に扱われます。
惇輝がこの村に来たのは美しい水主を
モノにするという邪な目的のため。
ところが水主とは思うように会えずに
暇をつぶしていたところ
村長に民家の一室に呼ばれます。
その一室にいたのは何とあの水主・・・!
床のべされた部屋に裸体の透ける薄布の着物を着て座る水主に
吸い込まれるように抱き着く惇輝ですが・・・?!
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村祀りのネタバレとその後の展開は?
閉鎖された村へ新しい遺伝子を迎え入れるため
部外者に若い娘との一夜でもてなす文化の残る忍冬村。
そのためおへび様の巫女である水主は
その務めの一環として惇輝とのSEXを受け入れるのです。
でも本当はこんな文化おかしい・・・。
密かにそう思う水主ですが自分が務めを放棄すれば
年端もない妹・耶々が身代わりにさせられる・・・。
今も淫らなお勤めをしている水主を
そっと覗いて泣いている耶々を見ると
どうしても逃げられない・・・。
八方ふさがりの水主。
そして惇輝の次におもてなしをと寝所に呼ばれた三神。
彼は村長の手前、SEXをしたフリをしてやり過ごし
苦悩する水主がこの村を出る手助けを申し出ます。
ですが水主は既にそのことを自分で計画していました。
そのために呼んだのが大学の後輩・陽菜子・・・。
彼女を自分が去った後の身代わりとして
新しい巫女にしようとしていたのです。
村祀り
その後、村の儀式に使われるアヘン畑を見つけ
口封じに殺された惇輝。
その死体を川に遺棄する「穢れ送り」の後に
陽菜子におへび様をおろす
「巳宿し」の儀が執り行われます。
忍冬村のお宝を盗もうと潜入してきたホーライと三神は
これを絶好の機会と密かに神事を見守ります。
神事となれば自分たちの目当ての
「アレ」が出てくるに違いない・・・。
そう、ヤマタノオロチ伝説の「天の叢雲の剣」が。
水主は自分のために後輩を犠牲にすることに
罪の意識を感じながらも心は決まっていました。
ところが村長は水主を村から出す気はなく
これからは2人の巫女を村の男どもの
慰み者に使おうとしていることを知り激昂します。
「この村の伝統は既に堕しているわ!
閉鎖性を利用した、ただの淫乱な伝統遊びに!」
更に妹の耶々も水主だけに見えている幻と知ります。
水主が大学で村を離れた後、前巫女の母が倒れた代理として
「巳宿し」の儀をした際にショック死したという・・・。
怒りに我を忘れた水主。
神剣で村長を貫き焚火の火で火だるまになりながら
村長と共に谷に落ちて行ってしまうのです・・・。
三神はずっと意識を失っている陽菜子を連れ
ホーライと共に村を去ります。
後日、その事件は火事の記事として新聞に小さく載ったのみ。
村人が固く口を閉ざしたことは容易に知れ
ホーライは神剣を手に入れられなかったことを悔しがります。
そして三神は今日も秘境の村をめぐり
古の神々の痕跡を辿る旅を続けるのでした・・・。
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村祀りの感想は?
主人公と思しき三神という男・・・
かなり謎めいた人物です!
本作は三神が日本中の閉鎖的な村を訪ね歩いていく
シリーズ的な構成になっています。
最初、三神はただの怪しい闇の世界の人物だと
そう信じて疑ってませんでした。
だって終始黒いスーツに黒い帽子でヒゲヅラなんですもの。
でも読み進めるうちに彼が純粋に日本文化や
自然などの知識欲が深いだけでなく
何かと面倒見のいい人物であることがわかります。
ただしそういう性格のせいか正義感は全くないですけどね。(笑)
村祀り
人を殺したりする悪習があってもそれはそれ。
三神的には学術的に興味があるだけ・・・
徹底してて怖いものがあります。
絵柄も内容とは裏腹に?とても綺麗で読みやすいです。
謎解きが好きな方やちょっとサイケな女性がお好みな方
そして三神のように日本の歴史や文化を斜め横の視点から
見るのがお好きな方におすすめの作品です!
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