日暮キノコ先生の作品の喰う寝るふたり 住むふたり。
りつことのんちゃんの2人は交際歴10年、同棲歴8年。
あまりに長い時間を一緒に過ごしている2人は
そろそろ三十路を迎えようとしていた。
気が付けば周りは結婚ラッシュ。
今の生活に不満はないけれどこれからのことを考えると
このままで良いのだろうか・・・。
熟年同棲カップルの日常を描く、話題作!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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喰う寝るふたり 住むふたりのあらすじは?
町田りつ子ことりっちゃんと野々山修一ことのんちゃんは
高校からずっと付き合っています。
アクセサリーメーカーに勤めているりつ子と
印刷会社で働いているのんちゃんは
厳しい父親に反抗する形で
りつ子が家を出たタイミングを機に
8年間にわたる同棲生活を続けています。
そんな2人の関係は恋人だけれどほとんど夫婦。
優しいのんちゃんとの今の生活に特に不満はないけれど
周りの友達にはどうして結婚しないのかと
当然のような質問を投げかけられるのです。
プロポーズをされているわけでもないし
今の生活にも不自由を感じたことはない。
子どものことを考えるといつかは結婚したいなとは思いますが
それがいつになるのかは漠然としています。
何かを変えたいと思っているわけではないけれど
今のままでいいのかどうかは
まだふわふわしているりっちゃん。
喰う寝るふたり 住むふたり
一方ののんちゃんだって
結婚を考えていないわけではありません。
10年という長い交際期間を経て
隣にいることが当然のように思っているりっちゃん。
しかし具体的にいつ結婚をするのかと言われると
その時期をはっきりと見据えているわけではないのです。
いわゆる草食系の彼なりに一生懸命に心を込めたつもりの
昨年クリスマスのプロポーズ。
指輪を渡し結婚したいと伝えたつもりだったのですが
指輪に夢中になっている彼女の耳には
届いていなかったことが今さらながらに判明。
プロポーズの答えを2ヶ月も待っていた俺は一体??
日常生活の中で微妙にすれちがう2人の関係が
2人の視点から赤裸々に描き出されていく――!
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喰う寝るふたり 住むふたりのネタバレとその後の展開は?
同棲を始めて8年になるりっちゃんとのんちゃんの生活が
2人の視点から交互に描き出される作品。
同棲をしていても8年という長い年月を一緒に過ごしていても
2人の仲が決して悪いわけではなくても
それでもすれ違うことがある2人の気持ち。
結婚のことを意識していたりっちゃんは
のんちゃんのさりげないアピールに気が付くことができなくて
なんとプロポーズを聞き落しているのでした。
一方、のんちゃんのプロポーズも
草食系の彼らしく控えめなものであり
その勇気が届かなかったことも
2ヶ月もその話題に触れずに返事を待ち続けます。
りっちゃんに何もアプローチをしていないのも
ある意味彼らしいところではあります。
りっちゃんに気持ちを確かめるより先に
もしかしたら自分に対して愛情がないのではないかと
苦悶してしまうのんちゃん。
以前からお願いしている手作り朝ごはんの夢を
忘れてしまったかのようなりっちゃんの姿に
ショックを受けることはあっても
りっちゃんの負担を考えると改めて手作りの朝ご飯を
お願いすることはできない優しい一面を持ちます。
喰う寝るふたり 住むふたり
10年経っても2人は2人のことを思いあい
一緒にいることに感謝して暮らしているのです。
根幹の気持ちは変わらなくともその思いが微妙に
すれちがうことはたくさんあります。
そんな2人は日常生活で特に大きな出来事に
遭遇するわけではありません。
しかし些細な価値観の違い、セックスレス、毎日の食事のこと
将来像、お金の使い道のこと、あまりに自然体過ぎて
ときめきが無くなってしまっていること
外食をするのかどうかということなど
日常生活で2人が直面することは多いのです。
それぞれのことに対して付き合いたてのカップルとは
もちろんいかないまでも
長年年月を重ねてきた彼だからこそできる形で
一緒に色々なことを考え乗り越えていく――・・・。
時には積極的に解決をするのではなく
さらりとした気遣い1つで物事が解決するのは
さすが熟年同棲カップル。
そんな毎日を経て彼らは今後どうなっていくのか?
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喰う寝るふたり 住むふたりの感想は?
長く寄り添う2人であれば形は変わっても
誰もが経験するのではないかと思えるような
本当にごくありきたりな日常生活が
丁寧に描き出されている作品。
それもりっちゃんの視点とのんちゃんの視点で
交互に描き出されており
同じ出来事に対して2人がこういうところを共有し
こういうところですれ違っているのかということが
手に取るようにわかり非常に面白いです。
長く一緒にいても上手く伝わらないことがあります。
情熱的な愛情はもしかしたら形を変えるかもしれないけれど
家族のように相手を思いやる気持ちは残り
それだからこそ恋人同士のようなときめきが
いつもの数倍嬉しく感じたりするのです。
夫婦になっても相手から大切に思われることや
相手から愛情表現があることはやっぱり嬉しい。
そんな当たり前のことを丁寧に描き出してくれている
作品だなと思いながら読んでいました。
喰う寝るふたり 住むふたり
倦怠期と言われるような変化がない時期でも
日常生活にはこれだけたくさんの変化があり
それをどのように捉えるのかは
人次第だと改めて感じさせられた本作。
ドラマ化もしていたようでそちらにも興味が沸いてきました。
5巻と言う短い作品なのに長く人に愛されている理由が
とてもよく分かりました。
心が温かくなるような名作です。
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