紀本先生の作品の化けねこ招き。
掛け軸から抜け出す天女、扇子に住む夢喰いの獏(ばく)
未完成の能面・・・その古道具屋にあるのは一風変わった品物ばかり。
曽祖父からその古道具屋を引き継いだ店番は
今日もにぎやかな品物たちに囲まれながら暮らしています。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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化けねこ招きのあらすじは?
町の片隅にある小さな古道具屋。
そこにある商品たちはちょっと・・・いや、かなり変わっています。
買い手が気に食わないと自主的に隠れて
自分が買われたいと思った客が来た時に姿を現す。
消えたり隠れたりはたまた気配を消していたり。
そんなわけで自由奔放な商品たちを相手にする店番に就いて
半年の青年は早々に在庫の把握はあきらめていました。
真っ白な掛け軸には食べ歩きが趣味の天女が
扇子の中には悪夢を食べてくれる獏が
極め付けにその店の店主は少女の姿をした化け猫です。
化けねこ招き
しかしそんな風変わりな店ながらも町の人々は
そのことを知らずに過ごしていたり
はたまた順応したりと特に大事にはなっていません。
むしろ年頃の少年は掛け軸の天女に恋をしたりする始末です。
この店は店番である青年の曽祖父の店で彼も幼いころから
猫と遊ぶために出入りをしてはいました。
しかしこのような化け物屋敷だったことは
店番になるまでつゆ知らずただ猫の尾が二尾あることだけを
ぼんやりと認識していただけでした。
そんなマイペースな店番の青年と店主である二尾を持つ猫の少女。
この店ではそんな2人が今日もいろいろなお客さんと
商品を相手に不思議に楽しく暮らしています。
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化けねこ招きのネタバレとその後の展開は?
ある日、掛け軸の天女に恋する少年から
古道具屋に持ち込まれた1つの能面。
顔を表にしておくと独りでにひっくり返ってしまうというその代物を
いらないという店番の言葉も聞かずに少年はおいて帰ってしまいます。
こうしてまた1つ売れない商品が増えることとなった古道具店。
猫の少女こと社長がその能面に話を聞くには
彼は自分は未完成の代物であるため
人前に顔を出すべきではないのだとぼやきます。
ひとまず社長がコピー用紙で面を作ったことにより
ひっくり返らなくはなったその面。
青年の姿になり店番をしたり周囲を出歩くようになります。
化けねこ招き
そんな古道具屋がある町の人々は
物に意思があることを知っている人もいれば
知らずに過ごしている人もいます。
ビニール傘の少女は度々持ち主に忘れていかれることを嘆きますが
持ち主はそのことに気づくことはありません。
しかしその古道具屋は物が自分の意志で来ない限りは
持ち主と引き離すことはしません。
物の気持ちを露知らずという人間もいれば
酒屋の青年は先祖が親切にしたことで
遠出をすると必ずついてきてくれる狼がついており
それを驚きもせずに受け入れていたりもします。
曽祖父の代から店にいる古株の物たちに見守られたり
心配されたりしながら
彼らがきちんと客の手元にいけるよう
店番の青年は猫の社長と
古道具屋とともに成長をしていくのでした。
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化けねこ招きの感想は?
作者の先生の別の作品が好みだったので
こちらも購入してみました。
日常ファンタジー系のちょっと不思議な
テイストの作品を描く先生ですね。
BLも描かれるので本作もそうなのかと思いきや
こちらは少女漫画でしたね・・・。
表紙の女の子こと化け猫の店長が
かなりボーイッシュだったのでてっきり。(笑)
中身は基本一ページ完結の短い物語が
たくさんはいっている感じです。
4コマではないので4コマ漫画と言えませんが
系統としてはああいう作りとなっています。
ほんわか優しい雰囲気のストーリーなので何も考えずに
サクッと読めるところが魅力と言えるでしょう。
すごく優しい気持ちにさせてくれます。
化けねこ招き
曽祖父が敢えて何も言わずに店を残した理由
化け猫だけが長く店にとどまっている理由
彼女が店長な理由などなど・・・
これからわかっていくんでしょうか。
まだ3巻までおまけに1巻が20ページ前後の作品なので
なんともいえませんね。
妖怪と人間が共存していそうな世界設定ですが
存在を知っている人と知らない人が
大きく分かれている辺りもちょっと気になります。
なにか基準があるのでしょうか。
というように優しくゆったりとしたお話ながらも
随所随所に気になるポイントが見え隠れしている感じです。
こういったテイストの作品は気軽に読めるので
これからもどんどん続けていってほしいですね。
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