森山絵凪先生の作品のこの愛は、異端。
よしのが絶望の淵に立たされたとき
選んだ道は悪魔との契約だった。
自分の願いを叶えるたびに交わされる契約。
だけど、この気持ちに愛はない!
だって相手はあの悪魔なんだもん!!
この愛は、異端のあらすじは?
魂にはそれぞれ輝きがある。
それは心の清らかさとは別の次元で
魂が本来持っている力とも言えます。
人間の目では識別することのできない
その輝きに魅せられたのは堕天使・ベリアル。
5000年に一度の逸材といっても過言ではない美しき魂。
その魂が胎児に宿ったそのときから
美しさに心奪われたベリアルは
その魂を宿した人間が成長してゆく様を
見守っていました。
その人間とは、よしのと名付けられた女の子。
神に愛されたその女の子の魂の輝きは
堕天使・ベリアルにとって最高のご馳走でした。
いつかあの魂を自分のものにしたい・・・
あの魂を食らい、その甘美な甘さを味わいたい。
そうして見守り続けて10数年後――・・・
とうとうその魂と触れ合うことができるときがきたのです。
この愛は、異端。
魂の持ち主・よしのは
幼い頃からとにかく運に恵まれていました。
妊娠中に母親が転倒しても奇跡的に助かり
子どもの頃に頭を打ち付けても軽い怪我で済んでいました。
誤飲でチアノーゼになったときも
神社で階段から転落したときも
遊びに来ていた山で1人遭難したときも奇跡的に無事。
そして13歳のとき最も大きな奇跡が起こるのです。
両親が運転していた車に乗っていたよしのは
大事故に巻き込まれ車外に投げ出された彼女だけが
一命をとりとめたのでした。
何故自分が1人で助かったのか
分からないまま天涯孤独となったよしの。
そしてこれが彼女の運の尽きだったのです。
引き取られた親戚の家で従兄弟に犯されそうになり
偶然その現場を目撃した従兄弟の母親に
暴力をふるわれそうになります。
そして次に引き取られた親戚の家では
伯父さんに狙われ居場所を失いました。
もういっそ、このまま死んでしまおうと
ビルから飛び降りようとしたそのとき
気がついたら押し戻されていたのでした。
こんなんになっても死ぬこともできない。
ふらふらと入った本屋で手にした一冊の本。
そこには悪魔の召喚方法が書かれていましたが
どうせ、悪魔なんて来るはずがない・・・
だけどこのときは判断能力を失っていました。
辿々しく描く魔法陣、そして現れる本物の悪魔!!
それはずっとよしののことを狙っていた
あの悪魔だったのです!
本来だったら願いを叶えることと引き換えに
魂を奪われるはずだけど彼は特別にある契約を持ちかけます。
そしてそれは、まさしく悪魔の契約だったのです。
このままよしのは魂を奪われてしまうのか?!
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この愛は、異端のネタバレとその後の展開は?
悪魔に成り果てた堕天使・ベリアル。
彼はよしのが頑なに貞節を守ろうとする姿を見て
1つ願いを叶えるたびに
1つ契約をするというルールを持ちかけます。
契約とは18歳まではフレンチキス
それから20歳まではディープキス。
そしてそれ以降は愛撫を加えるのですが
決してsexまではしないというもの。
その契約を成り立たせる代わりに月一回はキスを交わすこと。
そして大きなお願いをするときは対価として
貞節を捧げることが条件となっているのです。
召喚したからには契約してもらわなければならないと
半ば脅してよしのとの契約をまとめ上げたベリアル。
よしのの近くで生活をするために人間の姿を手に入れ
身寄りのない彼女の保護者となり
父親が残した多額の借金を返済してくれました。
それ以来よしのは両親の代わりをしてくれる
悪魔と一緒に暮らしています。
この愛は、異端。
彼の目的はあくまでよしのの肉体
そしてその先に待っているよしのの魂。
そんなことは契約をした時点から分かりきっていること。
だけど、いつも一緒にいてくれて話を聞いてくれて
一緒にご飯を食べ怒ったり笑ったりしながら生活をするうちに
まるで家族のような感覚を持ち始めていたよしのでした。
彼女の唯一の望みは愛のある家族をもう一度作ること。
堕天使・ベリアルに対して
心を期待し始めるよしのだったのですが
悪魔はそれだけは提供することができません。
ならば他の男の人と結婚を見据えて
おつきあいをしようと考え始めたよしの。
ですが彼女を慈しんできたベリアルが
その動きを見逃すはずはありません!
牙を剥くベリアルの策略に気付かぬまま
時を進めるよしのの運命はどうなっていくのか。
そして彼女は望みを叶えることができるのか?!
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この愛は、異端の感想は?
読み進めるうちにベリアルに心を期待し始めてしまう
自分に気がつくのですが
所々彼の本当の顔を見ることで
彼が悪魔であることを再認識させられます。
ベリアルにとってよしのとの時間は
ほんのわずかな時間であり戯れであるのでしょうか。
この愛は、異端。
だけど、なんだか彼を信じてみたくなる気持ちもあります。
ベリアルは本当によしのに恋をしていないの??
異端な恋の行く末から目が離せません!
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