なかじ有紀先生の作品の京*かのこ。
和菓子の老舗の娘鹿乃子は幼馴染の颯也の言葉に励まされ
祖父が守りたいものを継ごうと決心をします。
なんとか許しを得て工場に入ることになったのですが
下働きで覚えなくてはならないことが多く・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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京*かのこのあらすじは?
篠月鹿乃子は大学3年生。
京都にある御菓子司蒼月は創業160年の老舗和菓子屋の娘です。
出かけようとしたところ祖父が腰を痛めてしまい
大学を休んで手伝うことにしますが
神聖な工場に女子どもは入れないと言われてしまいます。
その頃、一条颯也、17歳はお茶の席主を務めていて
それが終わると愛犬の散歩に出かけます。
向かった先は鴨川。
鹿乃子を見つけた犬のシバッティが勢いよく飛びついたことで
シバッティと鹿乃子は川に落ちてしまいます。
京*かのこ
ごめんと謝りながらも笑いが止まらない颯也ですが
着ていたシャツを彼女に貸してあげます。
鹿乃子と颯也は3つ歳が離れている幼馴染。
気落ちしている鹿乃子に気づきその理由を訊ねます。
鹿乃子は子どもにも食べてもらえるようにと
パンダまんじゅうを考案して作ったのですが
祖父から許可を貰えませんでした。
話を聞いた颯也は愚の骨頂と容赦なく否定。
伝統あり蒼月がパンダまんじゅうなんてと・・・。
季節感も情緒もないどこかでありそうな
中華まんとまで言いたい放題。
しかしそこまで言う颯也でも
大切なことは忘れていませんでした。
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京*かのこのネタバレとその後の展開は?
6月30日は鹿乃子の誕生日だったのです。
颯也はここに来る前、蒼月に寄って
水無月を買ってきていました。
ひんやりしてもっちりとした水無月はとてもおいしい。
ほかの店にも水無月は存在するのですが
蒼月の水無月は一線を画すと颯也はいいます。
独特の触感と涼しい甘さ
そして世代を超えて愛されるものが
老舗の仕事なのでは?と鹿乃子に伝えます。
話を聞き鹿乃子は祖父が守りたいものが
なんとなくわかったような気がします。
少しふっきれた鹿乃子は元気を取り戻しますが
悟り過ぎる年下の幼馴染に35歳なのでは?と捨て台詞。
翌朝、爪を切りマニキュアを落とした
鹿乃子は白衣を身にまとい
祖父に和菓子を教えてほしいと頭を下げます。
昨日の6月30日で20歳になった鹿乃子。
京*かのこ
それを聞いた祖父は洗い物からしっかりやれと
工場に入ることを許してくれます。
しかし餅粉の袋は1つ30キロもする重さで
鹿乃子のような女の子では到底無理な重さです。
祖父は苦戦する鹿乃子に冷たく接しますが
ほかの職人は軽々と持ち上げ鹿乃子を手伝います。
続いてつくね芋をふかすよう言われますが
いびつな形をしたものを見て皮はどうするのか
どれくらいの大きさにするのかさっぱりわかりません。
そこに職人が1個だけやって見せてくれることに。
鹿乃子はみんなの仕事を見て
覚えなくてはならないことを知ります。
昼食をしっかり食べて体力をつけなくてはと
張り切って食しているとお茶のCMが流れ
そこに幼馴染の颯也が出ています。
CMの颯也は爽やかですが
実際はじじむさいと話す鹿乃子
それをしっかりと本人に聞かれてしまいます。
嫌味で返す颯也ですが白衣姿の鹿乃子を見れて
嬉しそうに笑うのでした。
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京*かのこの感想は?
和菓子老舗の娘と茶道師範の息子が幼馴染で
舞台は京都で和尽くしのお話です。
主人公がトントン拍子に成長していくのでなく
挫折あり苦悩ありそこから学んで認められていく展開です。
なにごともご都合主義で進んでいく作品ではないので
自然と登場人物を応援したくなり
彼女のいる老舗の和菓子を
食べてみたいと思うようになります。
京*かのこ
和菓子は見た目は美しいですが
やや敷居が高いと思う方も
少なくないのではないでしょうか。
本作を読むと少し高くても作中に出てくる和菓子を
食べてみたいと思う方も出てくるのではないでしょうか。
和菓子の名前や形などにも意味があり
それを知るとまた興味を持ってしまうそんな作品です。
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