本田恵子先生の作品の今、きみを救いたい。
周りから羨ましがられているシンデレラのような結婚生活は
恐ろしい生活の幕開けだった!
夫からハラスメントを受けていることなんて
誰も信じてくれない・・・。
奴隷のような生活をしていた白帆に訪れた
思いがけない転機とは・・・?!
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今、きみを救いたいの2巻のあらすじは?
シンデレラのように思われた白帆の結婚生活は
想像を絶するものでした。
白帆の結婚相手は優秀な若手社員の透。
交際する前までは別の女性と交際していた彼だったのですが
結婚相手として選ばれたのは白帆でした。
当時の恋人は家柄も高く優秀な才女。
どうして自分のような平凡な人間が彼に選ばれたのか分からず
不安な日々を送っていた白帆。
そんな彼女に彼女の良さを知っているのは自分だけだと
優しく囁いてくれる素敵な彼。
その言葉に安心し優しい彼との結婚を決め
夢のような生活を始めることに。
傾きかけていた実家の旅館も
彼が融資を融通してくれたおかげで
持ち直すことができました。
そして仕事が忙しい彼のために家庭に入ることを選択し
彼を支えて生きていくことを決意。
しかし幸せの絶頂の中にほころびが潜んでいることに
白帆はまだ気が付いていなかったのです。
結婚して彼は豹変・・・。
それまでの態度が一変し夫は突然白帆をののしり
生きている価値がないと蔑むように。
そんな彼女のことを嫁に迎えた夫のことを敬い
彼に全て従うように言い渡された白帆。
そして始まった家庭内の様々なハラスメント。
そんな夫の姿に怯え居場所を失っていた白帆は
彼に従うことしかできませんでした。
そんな彼女の様子を見て夫の行動はエスカレート。
夜になると突然夫が放尿し
朝になればそれは彼女のせいにされる毎日。
彼女のことを馬鹿にし罵倒される毎日・・・。
今、きみを救いたい
でも夫は対外的にはとても良い旦那。
家に友人を招いては皆の前で彼女のことを自慢する毎日。
そして突然夫は優しくなり彼女がいなければ
生きていくことができないと言い始めます。
白帆はどの夫を信じればよいのか分からなくなり
自分の感覚に自信を持つことができなくなっていました。
それでもふと我に返るときがあります。
そんな夜、彼女はとうとう夫を殺すことを決意。
包丁を持ち出し寝ているところを襲いかかろうとしたそのとき
夫が寝言で彼女の名前をつぶやく・・・。
その声を聴くとまた心が折れてしまう・・・。
対外的には完璧な夫を演じている彼の評判はよく
誰も彼女の悩みを信じてくれません。
それに彼女もそんな話を気軽に相談できる
相手もいなかったのです。
また同じような毎日が繰り返されると
そう思っていた白帆だったのですが
それもまた夢にすぎなかったのです。
彼女が包丁を持ち出した夜のことを夫は覚えていたのでした。
そして彼女がストレスのあまり夫のことを殺しかけたとして
夫は自身の両親に相談を始めました。
夫の両親からもダメな嫁として烙印を押されてしまった白帆。
さらに酷いことに精神的に問題があるとして
彼女は精神科医を受診させられることに。
しかしそこで運命の出会いが待っていました。
医師として穏やかな表情を見せていたのは
大学のときに憧れていた青矢先輩でした。
先輩と2人きりになったとき
彼はすぐにその惨状を見ぬいてくれたのです。
そして彼女が本当の幸せを手に入れるために
手伝いをしてくれるというのです。
憧れていた先輩のその一言が彼女の心の支えとなりました。
さらに先輩は結婚生活が上手くいかずに
離婚しているとのこと・・・。
そうして出会った2人の止まっていたはずの時間が再び動き出す!
遅すぎる運命の歯車が動き出したその先の未来とは――・・・?
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今、きみを救いたいの2巻のネタバレとその後の展開は?
夫からの暴力に耐えかねて
思わず妊娠したと嘘をついてしまった白帆。
すると夫は手のひらを返したように
彼女に優しく振る舞ってくれます。
その豹変ぶりに驚きながらも
彼を怒らせないようにすることに一生懸命になる白帆。
しかし暴走する夫に監禁されて
浴室から出ることができなくなってしまいました。
なんとか夫の元を抜け出して先生のところに逃げ込んでいくと
先生は飛び込んできた彼女のことを無条件に受け入れてくれました。
そして向かった先は大学時代の思い出の場所。
そこで久しぶりに心が解き放たれ
昔のような心からの笑顔を浮かべることができました。
そして白帆は先生の知り合いが運営している
シェルターを利用することになりました。
そこは夫との関係で傷つき暴力を受けた女性が生活をする場所。
女性たちは親密な関係である夫からの暴力によって心が壊され
正常な判断が上手くできない状態にありました。
そんな彼女たちの当たり前の感覚を取り戻すため
そして心と体を守るためにシェルターは機能しています。
夫との交流や面会や禁止、連絡を取ることも禁止。
外出も制限される生活ではありましたが
温かい支援の中で次第に白帆は正常な間隔を取り戻していく。
今、きみを救いたい
一方、先生には暗い過去がりました。
幼いころから父親同士が仲が良く幼馴染であった青矢と元妻。
高校生の頃、彼女のことを襲っていると
そう誤解されるように彼女に誘導され
強引に結婚の話をまとめられてしまったのです。
精神を病んでいる彼女のことを支えるために
精神科医を志した青矢。
しかし結婚し子どもが産まれると妻は彼女の義父
つまり青矢の父親と関係を持つようになってしまうのです。
自分の子どもが自分の遺伝子を持っているのかも分からなくなり
青矢は心が切り裂かれるような思いで娘と妻との別れを選択。
そして青矢もまた大学時代に出会った
白帆のことを心の支えとしていました。
そしてあの頃太陽のように輝いた笑顔を見せいていた
白帆の力になりたいと心から願っていたのです。
彼らの献身的な支えもありとうとう夫との別れを決意した白帆。
しかしそこで夫には海外転勤の話が回ってきます。
これが叶えば栄転であり
海外に5年間妻と一緒に赴任することを打診されている夫は
何としても妻を取り戻そうと躍起になっていました。
そして反省し別れに応じると言葉巧みに白帆を誘い出した透。
しかし妊娠は嘘であることを告げ
かたくなに別れを切り出す彼女に対し強硬手段を取ります!
監禁され自由を奪われてしまった白帆。
しかしそんな夫の様子が少しずつ変わり始めていました。
会社での信頼を失い自暴自棄になった透。
いっそのこと死んでしまいたいと思い
白帆のことを道ずれにしようと――・・・。
果たして白帆の運命は・・・
そして彼女は自分で自分の道を
切り開いていくことができるのでしょうか。
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今、きみを救いたいの2巻の感想は?
最初は力のないか弱い白帆が
翻弄されていく作品だと思っていましたが
途中から先輩の出現に助けられ
どんどん生き生きとしていく姿にハッとさせられました。
そして酷い対応をしていながらも
何やらその行動の背景には理由がありそうな夫の透。
歪んでしまった彼の愛が
どのような形になるのかも目が離せません。
今、きみを救いたい
そして2人は無事に離婚することができるのでしょうか。
白帆には幸せになてほしいけれど
先生の過去のことを考えると2人が幸せになるのは
ちょっと違うのかも?とか考えてみたり。
色々と考えることができた作品でした。
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