池田ユキオ先生の作品の地獄穴施設に落とされて。
様々な事情で施設に預けられた子どもたち。
地獄のような生活から抜け出したと思った
彼らを待ち受けていたのはさらなる地獄に過ぎなかった!
その凄まじい事実とは――・・・?!
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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地獄穴施設に落とされてのあらすじは?
児童養護施設。
それは行き場を失った子どもたちが
最低限の生活をする為に設立された場所です。
親との死別、親からの虐待・・・
そのほか様々な理由で自宅で生活をすることが
困難になった子どもたちが集められ
集団生活を強いられています。
外での生活は本当に地獄のような生活でした。
大好きだったお父さん、そしてお母さんからの暴力
命すら脅かされてしまうようなネグレクト。
大好きなお父さんやお母さんが自分を傷つける恐怖は
幼い子どもたちの身体だけではなく心まで蝕んで行きました。
離れたい・・・だけど離れなくない。
そんな地獄のような時間が終わり
施設へと引き取られた子どもたち。
ようやくあの恐ろしい時間が終わったと思った
彼らを迎えてくれたのは職員の温かい笑顔と美味しい食事。
しかしその一瞬のほっとする時間は束の間の時間でした。
その時間は文字通り最低限の生活が
保障されているだけの新たな地獄だったのです。
地獄穴施設に落とされて
児童養護施設に引き取られることになった
小学校5年生の富永もえ。
2歳半の小さな弟を殺してしまった彼女は
自宅での生活が困難であると判断され
ゆうさと園に引き取られることになります。
幼い弟のヒロは全身にひどい火傷を負い
20箇所以上の痣を体に残して亡くなってしまいました。
もえが入所した施設は子どもたちが部屋ごとで
班に分かれて生活をしており
年長者が年下のお世話をしてくれるのが
決まりとなっていました。
もえが所属する班の班長は中学3年生の加奈。
新しい環境に戸惑い混乱するもえに
加奈が優しく手を伸ばしてくれます。
心細さを抱えながら生活を始めたもえですが
翌日には残酷な現実を突きつけられることになります。
子どもたちが集まって餌やりにはしゃぐ姿。
この施設に動物なんていたのかなと好奇心でのぞいて見ると
そこには手足を縛られ目隠しをされひどい落書きをされた
マサルという男の子が閉じ込められていました。
そして小さな子どもたちが寄ってたかって
泥団子を無理やり食べさせています。
あまりの光景に足がすくんでしまう
もえの手を取ってくれたのは咲という少女でした。
この施設ではボスが絶対的な権力者であり
常に誰かがいじめられる。
マサルの前はターゲットだったという咲の身体には
今も無数に痣が残っていました。
この施設で生き残るためには
ターゲットにならないようにしなければならない。
そして今のボスはなんとあの優しい加奈だったのです。
加奈に嫌われたら生きていけない・・・
そしてその鉄の掟は壮絶な生活の中で絶対のルールでした。
果たしてもえに待ち受けていた恐ろしい生活とは??
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地獄穴施設に落とされてのネタバレとその後の展開は?
幼い弟を殺したとして施設に入所させられたもえ。
しかし本当は弟を殺したのは母親の新しい恋人でした。
再婚してからお母さんはおかしくなってしまいます。
最初は優しかった義父ですが段々と暴力を振るうようになり
その矛先は幼い弟のヒロくんに向けられていました。
そしてとうとう母親が留守の間に粗相をしたからと
熱いシャワーをかけられ続けていたヒロくんは
ひどい火傷で命を落としてしまいます。
守ってあげることができなかった幼い命。
それなのにお母さんは
弟より新しい恋人を選んでしまいました。
そして幼いもえにお前が殺したことにして欲しいと
信じられない言葉を投げかけたのです。
大好きだったお母さんに裏切られ
だけど1人で生きていくこともできない幼いもえは
この施設で生きて行くしかありませんでした。
そしてこの施設で生き残るためには
鉄の掟を遵守しなければならない。
地獄穴施設に落とされて
職員たちも子どもたちの横行を知りながら
見て見ぬ振りを繰り返しています。
精神的なストレスで過食嘔吐を繰り返すもえが
加奈に見つかってしまいました。
そしてなんともえが次のターゲットにされてしまいます!!
その日から地獄のようないじめの日々。
新しく入ってきたスタッフのともか先生だけが
彼女を守ってくれました。
しかしそのともか先生も加奈の入れ知恵により
悪意ある子どもによって退園に追い込まれてしまいます。
熱意ある先生だったからこそ
加奈のターゲットにされてしまったのです。
しかしそんな加奈だって本当は被害者の1人。
こんな人生を変えて行きたいと
そう心から願う子どもたちが立ち上がり
汚い大人に立ち向かって行きます!
しかしそこには計り知れないほどの
高いハードルが待ち受けていました。
子どもたちはその壁を超え
幸せを手にすることができるのでしょうか??
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地獄穴施設に落とされての感想は?
読み終えたとき思わず大切な人を
抱きしめたくなるような読後感が残りました。
児童養護施設とは縁がなく
子どもたちの安住の地だとイメージしていましたが
まさかこんな実態なのでしょうか??
地獄穴施設に落とされて
親を選べない子どもたちが真っ直ぐ生きるための
社会であってほしいと願うばかりです。
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