赤城大空先生・原作、源素水先生・漫画の作品の
二度めの夏、二度と会えない君。
文化祭でのライブを成功した燐と智でしたが
燐はその直後に倒れてしまい・・・。
そして智は取り戻すことのできない
重大な過ちを冒してしまったのです。
果たして智は一度めの夏を
やり直すことができるのか――・・・。
ネタバレもありますので先に無料で試し読みをしたい方はこちら。
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二度めの夏、二度と会えない君のあらすじは?
好きだなんて言わなければ良かった
あの頃の自分は何も知らずに過ごしていた・・・
燐の身体のことも燐の気持ちも――。
北高文化祭。
燐や智はこの日、みんなの前で
ライブをすることになります。
いよいよ自分たちの伝説が始まると
燐は喜んでいますが
智は大げさだという感じ・・・。
ですが北高はバンド活動を禁止されていたため
燐たちは本当にこんな日が来るなんてと
文化祭でみんなの前で演奏できるなんてと
喜んでいたのでした。
燐は智のおかげだと笑いますが
歌う燐のそばでギターを弾く智は
燐のおかげで自分は
ここにいるんだと思うのです。
ここにいるみんな・・・学校までも
燐が変えてしまったのだと――・・・。
2016年6月――。
今から3ヵ月前の北高はバンド活動が禁止で
ギターを持って歩いている智を生徒会長が呼び止め
注意をし始めました。
12年ほど前、北高の文化祭ライブで
一躍有名になったバンドがありました。
『Animato animato』
当時の北高3年生で結成されたロックバンドで
メンバーの本名や素性は公開されておらず
解散から10年経った今でもその正体は謎。
まさに伝説的なバンドで北高に入学した当初は
智も同士がいるかもと期待していたのですが
バンド活動が禁止になっていたのです。
いつまでもギターにしがみついてと
潮時だと思いながらも河原で弾く智。
そんなときアニマートの歌が聞こえてきて
智の後ろに1人の少女が・・・。
どうやらアニマートのファンのようで
それが燐との一度めの出会いでした。
時は戻り2016年10月5日。
ライブも大成功に終わりみんなで闇鍋をし
燐がありえない物ばかりを入れたため
他のみんなは気分も悪くなったのか
帰って行きました。
智の家をキレイにし燐を送る中
大学受験の話になり
大学を見に行くことになりました。
なんでこんな夜中にと思う智に
燐は絶対大学に合格してと言います。
そして智と通えたらきっと楽しいだろうと燐は言い
智も燐がいればどこだって楽しいと思い
告白をしようとしたのですが――・・・。
燐はちょっと疲れたのかなと言って倒れてしまい
救急車で運ばれそのまま入院することに。
燐は先天性の心臓疾患を患っており
長いこと入院生活をしていました。
しかし心臓移植が成功し学校に通えることになり
燐はとても喜んでいたのです。
ですがそんなときまたしても燐の身体に
異常が発見されたのでした。
延命治療しか残っていなかったため
燐は治療を受けないことに・・・。
病院から出られないまま終わるのは嫌だと
頑なに治療を拒んで学校生活を選んだのです。
二度めの夏、二度と会えない君
何も知らなかった智は燐の病室に訪れると
そこには弱った燐の姿がありました。
本当は卒業式ぐらいまで時間があるはずだったけど
はしゃぎすぎたのかなと燐は言います。
そして智やみんなに会えてよかったと・・・。
たった3ヶ月だったけど一生分楽しかったと
これで最後みたいな言い方をする燐。
更に最後のワガママだけどバンドを続けて
前を向いて頑張って欲しいと言うのです。
しかし智は散々振り回しておいて
最後はこれかと・・・。
燐の代わりのボーカルなんて見つかるわけないと
バンドを続けるなんて無理だと思うのです。
そしてこう燐に告げるのでした。
「俺は、お前が好きだよ。
・・・ずっと好きだった。
ずっと一緒にいたいと思ってた・・・。」
すると燐はなんでそんなことを言うのかと
怒り出したのでした。
智のこともみんなのことも
仲間として大切に思っていて
こんな最後になって言われても迷惑だと。
そして智が謝ろうとしても出て行けと言うのです。
智は病室を後にしながら
取り返しのつかないことをしてしまったと
そう思うのでした。
そしてこれが燐との最後の別れとなったのです。
燐の容態が急変し翌日帰らぬ人と・・・。
葬儀の後、会長から渡された燐の最後の手紙。
そこにはこう書かれていたのです。
「ごめんなさい」
こんな別れの言葉を書かせてしまったと
燐の短い生涯を最後の最後で
自分がぶち壊してしまったと思う智。
あれは伝えてはいけない気持ちだったと・・・。
智は燐と出会ったあの河原へ行き
あのときここで出会いさえしなければと思っていると
あのときの燐の歌が聞こえていて――・・・。
燐なのかと周りを見渡していると
滑って転がって落ちて行く智。
目が覚めると夜だったはずなのに昼間で
真冬だったはずなのになぜか蒸し暑い。
しかもギターを持っていて後ろには燐の姿が・・・。
そう、これが燐との二度めの出会いだったのです。
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二度めの夏、二度と会えない君のネタバレとその後の展開は?
亡くなってしまったはずの燐が
智の後ろにいました。
そして燐と初めて会ったときと
同じようなことを言ってくるのです。
これは初めて会ったときの夢なのかと思う智ですが
タイムリープしていることに気が付くのです。
やり直せると思った智は
燐には一切関わらないと決めました。
燐を傷つけた過去をなかったことにするために。
しかし燐は智が無視をしても拒絶しても
引き下がることなく話しかけてくるのです。
「あたしとバンドやらない?」
自分でなくてもと思う智でしたが
燐は智のギターに惚れたと
いつも自分を励ましてくれた曲に似ていると
だから組んでくれるまで諦めないと言うのです。
自分が仲間になれば燐の貴重な時間を
無駄にせずに済むかもしれないけど
こんな気持ちではきっとまた
燐を傷つけてしまうと思う智。
それでも燐の笑顔を見てこの場所を
誰にも奪われたくないと思い
気持ちを押し殺して
そばにいることを決めたのです。
燐に告白した過去だけをなかったことにし
全ては燐が笑顔で最期を迎えられるように――。
二度めの夏、二度と会えない君
そして2人は残りのメンバーを次々に仲間にし
バンド名を決めました。
『Primember(プライメンバー)』
智の記憶にある通りに月日は進んでいきますが
記憶にない出来事も起こるのです。
失くしたものを探し見つけたときに
思わず智に抱きついた燐。
しかし未来の燐に拒絶されたことを思い出し
燐を自分から離した智。
そのときの燐は傷ついたように見えるも
きっと勘違いだったと思う智でした。
燐は自分のことを異性としてみていないし
あれは忘れようと・・・・。
どんな痛みを伴ってもこの気持ちは
隠し通さなくてはならないと思うのです。
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二度めの夏、二度と会えない君の感想は?
2015年にアニメ化され
更には2017年に映画化もされた本作。
映画化情報を知り気になって読んでみました。
表紙の可愛らしい燐のイラストと
意味ありげなタイトル。
冒頭のシーンからすぐに燐が
亡くなってしまうことがわかりました。
亡くなる直前の智の告白。
きっと燐も智のことを本当は
好きだったのではないかと・・・。
ただ今言われてもどうすることもできなくて
あんなことを言ってしまったのではないかと
そう感じてしまいました。
二度めの夏、二度と会えない君
タイムリープして2度めの夏を
やり直すことになった智。
しかし二度めの夏は一度めと
何かが違っていました。
最初はほんの些細なことから始まります。
燐がどうしてメンバーにするのを
智ではないといけないか・・・。
そして会長のことでのやり取りや
探し物の一件に燐の智への態度。
誤差の範疇だと思う智でしたが
少しずつ一度めとは違っていくのです。
果たして一度めの夏と二度めの夏は
どう違っていくのか・・・。
そして智の気持ちはこのまま
押し殺されてしまうのか・・・。
本作の続きや結末をぜひ読んで欲しいです。
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