藤原晶先生の作品のロストガールは恋をする。
平凡が一番だと普通の女子に成長したヒロミ。
そんなヒロミが個人主義者で
普通ではない感じの同僚・勝馬の家に
下宿することになり――・・・。
苦手だったはずの勝馬に
惹かれていくヒロミは・・・。
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ロストガールは恋をするのあらすじは?
お母さんみたいに幸せになりたかったら
平凡が一番なのよ。
決して高望みなんかせず普通に学校を出て
普通にOLになって普通に結婚して
普通に子どもを産んで――・・・。
女の子はそうしたら幸せになれると
そう母親に言われていた中島ヒロミ。
これが迷路への入り口だったのです。
ごくフツーの少女のヒロミは
10年の時を経てなんの才能もなく
中小企業のOLとして働き一人暮らしをする
ごくフツーの女子になりました。
給料が安くて家賃も滞納をしそうになり
母親からお見合いをしろと言われるように・・・。
そんな中、会社では大型リストラの噂もあり
英語ができるわけでも上司と仲が良い訳でもなく
事務能力に大差がなければ真っ先に自分がと
自己嫌悪に陥るのです。
そんなヒロミをよそに会社きっての
個人主義者である勝馬幸宏は誰とも話さなく
チームも組まずにすべての仕事を
自分だけの力で完結してしまう彼が
ヒロミに仕事を頼んできました。
勝馬は同期が困っていても定時には
さっさと帰り上司に誘われても飲み会に参加せず
社では完全に変人扱いされている人・・・。
そんな彼がどうして自分に仕事を頼んだのかと
頼まれた仕事を終わらせ聞いてみると
あの中で一番ヒマそうだったからと・・・。
親友とそんな勝馬の話を喫茶店でしていると
下宿人募集のビラを目にします。
その物件はこの喫茶店の家で
お金に余裕が欲しくて空いている部屋を
間貸しすることにしたと・・・。
変な物件じゃないから見に来てと
笑顔で誘われますがヒロミは即断り
喫茶店を後にしたのです。
なんでそんなに急いで逃げたのか・・・
それは喫茶店の2人が
不動産屋の目をしていたから。
NOと言えない日本人なヒロミは
連れて行かれたら捕まると逃げたのでした。
ロストガールは恋をする
そんなある日、ヒロミは会社の同僚に仕事を頼まれ
残業をしていると上司に話しかけられます。
それは仕事が終わった後に
2人で食事でもしないかというもの。
当然断ろうとするヒロミでしたが
大型リストラの話をされ断れなく・・・。
そんなところに現れたのがあの勝馬。
これはセクハラとかパワハラと言うのだと
上司を追い払ってくれたのです。
そんな勝馬にヒロミはこんなことして
報復が怖くないのかと
独りでも平気なのかと聞きます。
しかし勝馬に言われたことでヒロミは
衝撃を受けたのでした。
そして今まで深く考えたこともなかった
普通ってなんなんだろうと
普通の幸せって何なのかと思うように・・・。
更には母からの電話で追い打ちを掛けられ
アパートに戻る気分じゃなくなったヒロミは
あの喫茶店にまた行くのです。
しかし喫茶店は定休日で下宿人募集のビラを見て
すぐ裏にある下宿先を見に行くことに。
そこにはおとぎ話の家みたいな
可愛らしい家があり庭も素敵と・・・。
すると喫茶店のウエイターが帰ってきて
無理やり家の中へ招待。
夕食も食べて行けと言われて
断れずにいるとそこにあの
勝馬が現れたのでした。
そう、ここは勝馬の家だったのです。
勝馬は会社で濃い話をしたというのに
まったくヒロミのことを覚えておらず
更には自分がどうしたいのかわからず
自分で住むところも決められない人なのかと
更にはバカなのかと言い出し――。
カチンと来たヒロミはついここに住むと言ってしまい
断れなくなってしまったのです。
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ロストガールは恋をするのネタバレとその後の展開は?
勝馬家での下宿がスタートしたヒロミ。
勝馬家の長男である幸宏は
あいさつをするときも無表情で
朝食担当をしています。
最初は勝馬が朝食担当で超不安でしたが
バランスのいい和の朝食が出てきて
ヒロミはとっても満足。
勝馬家には夕食と収入面担当の
年齢不詳で未亡人の母親が切り盛りしており
その他に幸宏の双子の弟で
買い物と掃除や洗濯担当で
カフェを手伝っている高宏がいます。
みんなこの家で一緒に暮らしているけど
全員が専門的に役割を分担しています。
そこに家族特有の甘えや押し付け
口出しはなく1人1人が個として
独立し依存ではなく
協力しあっている不思議な家族。
そんな勝馬はご飯が終わると
すぐに部屋に行ってしまいます。
自分がいるから嫌なのかと思うヒロミですが
なんと勝馬は小説を書いていると・・・。
デビューしたばかりのようで
ペンネームなどは成功したら教えると
家族も知らない様子。
ヒロミは気にならないのかと
調べないのかと言いますが
勝馬の母であるさやかは
それは自分たちの気もいであって
勝馬にとっては迷惑な話だと・・・。
勝馬の気持ちを尊重しない行為だから
やらないと言うのです。
その発言にヒロミは普通の家族なら
絶対に調べあげるか本人にはかせるのにと
ビックリするのでした。
そしてますますこの家族がわからなく・・・。
ロストガールは恋をする
勝馬だけではなくこの家自体がフツーでなく
哲学臭がすると思いフツーを望んでいたヒロミですが
どんどん勝馬に惹かれていくのです。
そんなヒロミにある日、彼氏ができます。
フツー男子の村上くんで
好きと科ではなく付き合ったヒロミは
村上くんといながら勝馬と比べ
ホテルに誘われると逃げてしまうのです。
一方の勝馬はヒロミに彼氏ができたと知り
様子がおかしい感じ・・・。
それでも会社の先輩と付き合ったりして
ヒロミは気になる毎日・・・。
でもそれは編集者の人に人間と関わって
多様な感情を経験するように言われ
女性と付き合うように言われただけでした。
好きでもない人と一緒にいても何も感じなく
勝馬は先輩に別れを告げるのです。
そうとは知らないヒロミは
いつから先輩を好きになったのかと
勝馬に質問しました。
ですが君には関係ないと言われ
涙が止まらなくなるヒロミでしたが・・・
勝馬は抱きしめてキスを――・・・。
ヒロミは勝馬も自分のことをと思い
なんでキスをしたかと聞きます。
理由なくキスするわけないと
理由はひとつしかないと思うと・・・。
「何故だ?わからない。」
勝馬は理由もわからなくキスをしたのです。
フツーキスしたら相手のことを
好きってことだと告白されると期待したヒロミは
当然、怒るのでした。
そんな2人でしたがついに恋人同士に。
変人の彼と付き合うのは苦労が絶えませんが
それでも関係は良好。
ところが恥ずかしくて言えずにいた
彼との付き合いが社内にバレてしまったのです。
当然、会社の同僚には信用がないのかと
そう言われてしまうヒロミでしたが
ヒロミは勝馬と付き合ってることが
恥ずかしいと思っていたと・・・。
それでもヒロミは勝馬と婚約し
初H寸前までこぎつけるのですが
上手くいかず気まずい空気に・・・。
しかもそんなときに勝馬の元カノと思われる
眞理子が現れるのです。
ヒロミのことは苗字で呼ぶのに
元カノのことは呼びすて・・・。
しかも俺も会いたかったと言っていて――。
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ロストガールは恋をするの結末は?
5年前まで勝馬の家の近くに住んでいた眞理子。
15年前の勝馬が8歳のときに
知り合ったといいます。
小さい頃から空気が読めなくて
クラスメートとなじめずに孤立していた勝馬。
クモを嫌がるクラスメートに
何もしていないのに殺しては可哀相と
クモを逃がしてあげるのですが
そのことから近寄るなと言われる勝馬。
そのことから学校から抜け出した勝馬は
ピアノの音色に誘われてある家に。
そこには妖精みたいにキレイな
眞理子がいたのでした。
次の日も眞理子が気になった勝馬は
彼女の家に行き親がいない間に会い
どんどんと惹かれあっていきます。
2人の関係はずっと続き15歳になったとき
勝馬は眞理子にキスを――・・・。
一緒にいて落ち着ける存在だった2人は
勝馬が18歳のときまで続きました。
小説家を目指すべきだと勧めたのも眞理子。
勝馬が小説家になって眞理子がお茶を運ぶ
田舎に家を買って誰も壊すことのできない
その空間でずっと愛し合て生きて行く・・・。
眞理子はそんな夢を勝馬に話し
勝馬は眞理子の両親に紹介してと言います。
ですが眞理子は勝馬を親には紹介してくれず
隠している様子だったのです。
それでも彼女がいてくれれば良かった・・・
自分の理解者は自分の世界は
彼女だけだったから・・・。
他の何もいらない彼女さえいてくれたら
そう思っていたのに彼女は突然
勝馬の前からいなくなったのです。
何も言わなくても理解し合え
一心同体のような女性だったと言う勝馬に
そんなすごい女性に太刀打ちできないと
ヒロミはそう思います。
ですが勝馬は二度と誰かを好きになるなんて
ヒロミと出逢うまで思っていなかったと
今の自分には君がいると言ってくれました。
ロストガールは恋をする
ですが眞理子は勝馬に会うために
もう一度やり直すために
親が決めた婚約者のところから
逃げてきたと――・・・。
そんな中、眞理子は勝馬に
突然いなくなった理由を話します。
そして泣く眞理子を抱きしめる勝馬の姿を
ヒロミは見てしまったのです。
しかもヒロミは眞理子に勝馬は自分が好きなのに
ヒロミと婚約しているから約束を破れないと
勝馬を本当に愛しているなら
彼を縛ったりしないで返してと
解放してあげてと言われてしまい――・・・。
ヒロミはついに2人が愛し合っていると
自分がいなくなればと思って
勝馬に別れを告げてしまうのでした。
勝馬を想いながらもお見合いをするヒロミ。
でも勝馬でないとダメだと気づいた
ヒロミの前に勝馬が現れ2人はお互いの気持ちを
確かめ合うのでした。
3年後――。
勝馬は小説で賞を受賞し表章されていました。
勝馬はあれから会社を辞め小説に専念し
ヒロミは仕事を続け支えていました。
本が売れ始め原稿料も上げてもらえ
そろそろ仕事を辞めてもと話すと
ヒロミも言うことがあると・・・。
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ロストガールは恋をするの感想は?
ヒロミと出会ったことでもう一度人を
好きになることができた勝馬。
眞理子が現れて行くところがなくて
家に置いてあげていましたが
優しいとはいえ残酷だと思ったりも・・・。
行くところがなくて可哀相なのはわかりますが
元カノと今カノが一緒に1つ屋根の下なんて
今カノはすごく嫌ですよね・・・。
しかも2人が愛し合っているように見えたら
いたたまれなくなる気持ちもわかります。
それでも最後はとっても幸せそうな2人で
すっごく安心しました。
ロストガールは恋をする
勝馬の双子の弟の高宏も
モデルの彼女と結婚して専業主夫に。
また母親のさやかもお店の常連さんと
付き合い始めたようです。
そして勝馬のことを追いかけてやってきた
眞理子も婚約者と結婚をしました。
婚約者のことを怖がっていた眞理子ですが
高宏に言われたことや婚約者の態度などから
少しずつ歩み寄って行ったのでしょうね。
最後はみんな幸せになった感じで
すごく安心しました。
子を持つ私としては勝馬家の双子のような
あんな立派な子どもにどうしたら育つのかと
そっちの方が気になってしまったり。(笑)
勝馬がヒロミと知り合って変わっていく様子など
すごく上手に描かれています。
また全4巻とほどよい巻数なので
一気に読み進められる作品です。
藤原晶先生のドラマ化作品の
「恋がヘタでも生きてます」と一緒に
本作も読んでみてはいかがですか?
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