このはな綺譚のネタバレと感想！アニメの原作を無料試し読み

天乃咲哉先生の作品のこのはな綺譚。

 

“この世”と“あの世”の狭間にあるという
神様を祀る不思議な町。

 

そこで旅人を癒すためにしっそり佇むのが
この温泉宿「此花亭」。

 

山から下りてきたばかりの柚は
そこで仲居として初めての奉公に大奮闘。

 

ドジで不器用ながらも責任感が強く
一生懸命な紬のおもてなしに
今日もお客様はほっこりされられるでしょう。

 

 

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このはな綺譚のあらすじ！ドジだけど一生懸命な仲居・柚

 

物語の舞台は“この世”と“あの世”の狭間にある
多くの者らが行きかう宿場町で神様を祀る不思議な場所。

 

この町のにぎやかな大通りを抜け行き
長い長い石階段を登ったところに
疲れた旅人を癒す温泉宿
「此花亭(このはなてい)」がありました。

 

主人公の柚(ゆず)は「此花亭」で働く新人仲居で
ちょっぴりドジではありますが
やさしくガンバリ屋さんな野狐(狐っ娘)の女の子。

 

このはな綺譚

 

そしてこの「此花亭」では女将である椿の元
柚と同じキツネの耳と尻尾を持つ何人もの可愛く
個性的な少女らが仲居として働いていました。

 

柚の教育係でもあった先輩兼相棒の皐
ボーイッシュなボクっ娘の棗
ピンク色のふんわりとした巻き髪を持つオシャレな蓮
柚よりも幼く寡黙な櫻そして煙管と酒を好む
ひょうひょうとした態度の仲居頭・桐。

 

時にきびしくでもやさしい仲間らに囲まれながら
柚は今日も宿に泊まるお客らの心と身体を癒す
そんな仕事を続けるのでした。

 

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このはな綺譚のネタバレ！「此花亭奇譚」と「このはな綺譚」

 

この『このはな綺譚』には前作として
『此花亭奇譚(このはなきたん)』という作品があります。

 

実は『此花亭奇譚』と『このはな綺譚』は繋がった作品であり
『此花亭奇譚』が掲載されていた雑誌の休刊に伴い
本作は4年もの間“休載”となっていたのです。

 

もちろん『このはな綺譚』から読んでも
お話はわかるようになっていると
作者である天乃咲哉先生は語られていますが
こちらでは前作込みでのネタバレを書かせて頂きます。

 

此花亭奇譚

 

前作『此花亭奇譚』では柚が「此花亭」へと
奉公にあがるまでが描かれています。

 

野狐の柚は幼い頃、雪に埋もれていたところを
人間の女性・比丘尼に拾われ育てられました。

 

そのため人間についての知識は豊富でしたが
社会勉強を兼ねて比丘尼のツテで
此花亭の仲居として働くことになったのです。

 

ところで此花亭とは“あの世(彼岸)”と“この世(此岸)”の狭間
つまり「死者」や「妖し」などが泊まる宿。

 

この宿を作ったのは宇迦之御魂神ですが
その切っ掛けとは末来から来た柚が温泉やどの仲居と知り
思いつきで温泉を掘り湯治場を建てたのです。

 

元々は宇迦之御魂神が招いた神様専用の温泉でしたが
いつしかこの場所へと迷い込んだ人間、妖し
亡者など様々な客が訪れるようになりました。

 

また神様が創った宿ですから一見さんはお断りなど
非常に格式が高く常連客や招待客
または“手形”を持つ者のみが宿泊できるのです。

 

そんな宿だからこそ仲居は少女の姿をした狐であり
かつては狐の眷族から選ばれてもいたのでした。

 

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このはな綺譚の感想！愛らしい狐っ娘らが織り成す癒しの物語

 

本作は「百合系」と呼ばれる少女同士の
秘められた愛を扱う雑誌に掲載された作品です。

 

そのため作中でも柚に対する皐の態度はツンデレに近く
ボーイッシュながらも同じ女性である
棗に対し蓮は恋心を抱いています。

 

こうした彼女らの思いと共に作品では亡者や妖し
そして神様や人ならざる者など多くの客が
この「此花亭」を訪れ仲居として働く
彼女らの心を尽くした接待を受け癒されるのです。

 

このはな綺譚

 

この世でもあの世でもない狭間の世界は美しく
読み進めるうちに可愛くけな気な仲居の狐っ娘らに
いつの間にか読んでいる私たちも
心を揉み解してもらっていたことに気付かされます。

 

何故なら彼女らのその行為とは
お金や仕事であること以上に
宿へと泊まるお客を心から“もてなす”
そんな尊くも真っ直ぐな
使命感に満ちているからかもしれません。

 

そんな美しくも尊い思いが画面一杯に描かれた本作。

 

是非とも体中にこびり付いてしまった日ごろの垢や憂さなどは
本作読んで可愛い狐っ娘の仲居さんたちに
隅々までキレイに落としてもらってはいかがでしょうか。

 

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